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[G-Star 2010]“シューティングゲーム版Diablo”を思わせる「メタルブラック:オルタナティブ」。NCsoftブースで協力プレイをじっくり遊んでみた
本作については,G-Star 2010に先駆けて開催された,同社のプレスカンファレンス“2010 NCSOFT G-STAR PREMIERE”の記事でも取り上げているが,G-Star 2010のNCsoftブースにもプレイアブル出展されていた。今度はじっくりプレイしてみたので,ゲーム内容をチェックしていこう。
「メタルブラック:オルタナティブ」公式サイト(韓国語)
本作の舞台は機械化が進んだ未来の地球。エネルギーと資源をめぐる戦いへ飛び込んでいくプレイヤーだが,既報のとおり,キャラクターは3種類から選択が可能となっている。タフでオーソドックスな“ストライカー”,素早いアタッカータイプの“インスペクター”,雷や炎を操る科学者“マシニスト”で,いずれも遠距離攻撃が中心,というところが大きな特徴だ。
基本的なゲーム展開は,拠点エリアで準備を整えてからMOダンジョンに挑戦という,オーソドックスなタイプである。操作方法に関しては,W/A/S/Dキーで上下左右の移動,照準がマウスによるフリーカーソルで行える。シフトキーでジャンプ,スペースバーで短距離のダッシュが可能だ。
右クリックがクラスによって異なる特殊攻撃で,場合によっては“直接攻撃武器の使用”が割り当てられていた。この操作感はDiabloライクで,(コンセプトには反するだろうが)もし直接攻撃系に特化したクラスがあったら,それはそれで面白いだろうなあと思ってしまった。
実際にプレイした感触としては,照準を“向き”ではなくマウスによるフリーターゲットで行うというのが面白い。たとえば,ロケットランチャーのような武器では,手前にいる敵を飛び越して,奥にいる敵やオブジェクト直接狙ったりできるのである。こういった武器の弾道には物理エンジンが用いられており,動きは結構リアルだ。もちろん,マシンガンのように直線的に射出される武器では,間の敵などでさえぎられてしまう。
もう一つ面白いと感じたのは,移動と照準が別のインタフェースなので,たとえば進む方向とは別の方向に射撃ができるということ。「怒」や「魂斗羅」,「Smash T.V.」といった昔のゲームを,現代の技術で丁寧に作っているように思えて好感触だ。今の若いゲーマーにとっても,W/A/S/Dの移動に馴れてさえいれば,なかなか新鮮なプレイフィールとして楽しめそうである。
ナンバーキーにはスキル使用が割り当てられており,各クラスの特色はここによく現れている。たとえばインスペクターだと,ダッシュ攻撃やトラップ,分身など,アサシンタイプのスキルが多かった。ただクラスに関して唯一残念だったのは,クラスによって性別が固定されていること。最近の韓国では,大作系のタイトルでも性別が固定になっていることが多くて,マイキャラに愛着を持つタイプの人にとっては,ちょっぴり物足りない。開発リソースの問題もあるだろうが,国による趣向の違いも大きいのだろう。
ゲームが淡々と進んでいく中,程よいスパイスを与えてくれたのが,マップ内に時折放置されているパワードスーツ,“APU(Armed Personal Unit)”だ。ガトリング銃や火炎放射器などの強力な重火器のほか,スペースバーでホバリングが行え,通常のキャラクターと比べて大幅にパワーアップできる。この豪快なバトルは痛快そのものだが,その一方で自身の方向転換や,照準が緩慢になるなど不便なところもある。そんな不便な感触も,暴れ馬を乗りこなしている感触があってとても楽しい。
NCsoftの本作のブースでは,来場客3人でパーティを編成して,ボスを倒すまでのスピードを競う,タイムアタックイベントが行われていた。ボス戦では弾幕シューティングゲームさながらの激しい銃撃戦が繰り広げられ,ボス自身も途中で3段階に変形するなどで,ブース内はかなり盛り上がっていたようだ。こういう比較的シンプルなタイトルを,協力プレイでわいわい遊ぶのは,いつの時代でも楽しいもの。日本でのサービス展開にも大いに期待したい。
- 関連タイトル:
メタルブラック:オルタナティブ
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