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参加者5832人の頂点は誰だ! 「カルドセプトDS」公式全国大会本選の模様をレポート
カルドセプトDSは,セガサターン用ソフトとして産声を上げた人気カードゲームシリーズの最新作。トレーディングカードゲームと,スゴロクのようなボードゲームを組み合わせた感じのゲームで,ダイスの目に従ってマップを回りつつ,カードを駆使して領地を増やしていくという内容だ。
シリーズ初の携帯ゲーム機版である本作は,ニンテンドーDSというハードの特徴を生かし,ロード時間を感じさせないゲーム展開や,上下2画面に表示される過不足ない情報量,気軽に楽しめるワイヤレス対戦/Wi-Fi対戦など,スキのない仕上がりを見せている。もちろん,シンプルながらも奥深いゲーム性や,重厚な世界観/イラストレーションなども健在で,シリーズファンを喜ばせている。
ちなみにセガ本社のエントランス付近には,昨年の8月に秋葉原で行われた「カルドセプト カードアート展」を再現したかのように,カードアートとイメージアートがところ狭しと展示されていた。カードアートはカード別,シリーズ別,作家別で,どういった内容なのかといったところまでが詳細に解説されており,カルドセプトファンにとってはついつい見入ってしまう,すばらしい展示物である。
「カルドセプトDS」のプロデューサーを務める,ジャムズワークスの武重康平氏 |
大宮ソフト 代表取締役社長の鈴木英夫氏 |
その後,大会でのルール説明や注意事項をはさみ,出場選手の紹介コーナーが設けられた。選手達は自分の顔が正面の大型モニターに映るということもあってか,真剣な表情のなかに,どこか照れくさそうな色も浮かべていた。
オープニングセレモニーが終わり,ついに本選スタート。本選は1回戦(4人対戦×16グループ),準決勝戦(4人対戦×4グループ),決勝戦(4人対戦×1グループ)という具合で進んでいき,最後まで勝ち抜いたセプターが優勝となる。
さすがに予選を勝ち抜いてきた猛者達のバトルだけに,初っ端から高レベルな戦いが繰り広げられる。そして,バトルが見せ場を向かえると,観客達のテンションも一気にヒートアップし,すさまじい歓声がホール内を包み込む。
そんな息もつかせぬ試合が続く中,見事決勝に勝ち進んだのはカッパ選手,hiton選手,かむいまる選手.かよ選手の4人。なかでもかっぱ選手とかむいまる選手は,過去にも全国大会の本選を通過したことのある猛者中の猛者だ。そういった意味では,彼ら二人の決勝進出は順当といえるものだろう。
序盤,かよ選手が若干遅れをとったものの,途中から逆転して一気にトップになるなど,今まで以上に気の抜けない展開が続く。そのためか,関係者や観戦者だけではなく,取材陣までもがモニターに釘付けとなる。
4人の力は拮抗しており,その後はだれが勝ってもおかしくない状態に。しかし,最後は僅差でかむいまる選手が勝利をもぎ取った。その瞬間,参加者5832人の頂点はかむいまる選手に決定し,昨年の11月から続いた長きにわたる戦いに,ようやく終止符が打たれたのである。
また,優勝したかむいまる選手には,鈴木氏からゲームソフトや小説といった数々の副賞が送られた。そして中でも注目の賞品は,なんとダウンロードマップの作成権。カルドセプトを知り尽くしたかむいまる選手だけに,どのようなマップを作成するのか興味は尽きないところ。ちなみにかむいまる選手が作成したマップは,完成したのちに配信される予定となっている。
閉会式では,プロデューサーの武重氏が再びマイクを取り,「色々とバタバタもしましたが,皆さんのおかげでここまでやってこられました。今後もカルドセプトの大会は続けていきます。そのときはまた皆さんと一緒にやれればいいなと思います」と,今後も大会を継続する意志を明らかにした。最後は全員で,「カルドセプト」大会ではおなじみの「カルドさいこー!」の掛け声と共に,大会は幕を閉じた。
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