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[TGS 2008#075]次世代機では初となるサイレントヒルシリーズの出来映えやいかに。「SILENT HILL HOMECOMING」試遊レポート
まず,東京ゲームショウ2008版のデモの説明を簡単にしておこう。筆者がプレイした試遊台では,ゲームを最初からプレイする以外にも,三つのセーブデータが用意されており,そちらをプレイすることもできる。一つめは,最初に探索する病院の途中からのデータ。二つめが,主人公アレックスの故郷にある墓場から始まるデータ。そして三つめのデータは,あの霧に包まれた災厄の街,サイレントヒルのとあるホテルからスタートするデータとなっていた。
ムービーだけでなく,実際のプレイ中の映像も恐ろしいまでに力が入っている。劣化した映画フィルムのような,粒子の荒い映像の質感。赤サビとも血とも判別できない汚れに覆われた壁。回転するファンの隙間から漏れる光。アレックスの持つ懐中電灯の動きに合わせて,踊るように姿を変えていく影。夢か現実かも判然としない空間の中を,アレックスはただただ彷徨い続ける……。
さて,二つめのセーブデータをロードすると,そこは病院とは打って変わった灰色の世界。そこはアレックスの故郷,シェファーズ・グレンのようだ。ただ,彼が知っている故郷とはいささか様子が違う。プレイヤーは各所で襲いかかってくる犬のような怪物を撃退しつつ,墓場の謎に挑むことになる。
そして最後のデータ。そこはサイレントヒルの,とあるホテルらしい。地図を確認し,まだチェックしていない領域へと進むと,ドアの向こうから謎めいた老女の声が聞こえてくる。彼女は主人公に,“彼女の過ぎ去った記憶”を探すように懇願するのだった……。
このホテルに登場するクリーチャーは,ほかの二つの場所に比べてかなり強力。攻撃のバリエーションや回避行動を使いこなしても,簡単には倒せないだろう。
PLAYSTATION 3/Xbox 360のリッチな表現力を,最大限に生かした本作。ホラー的な魅力はここで改めて繰り返すまでもないだろうし,クリーチャーとのバトルアクションもかなりの手ごたえがありそうだ。この二つの魅力こそが,サイレントヒルシリーズの伝統であり,最大の特徴でもある。
シリーズファンはもちろん,映画ファンやアクションゲーマーにもぜひ触れてもらいたい作品だ。
- 関連タイトル:
SILENT HILL HOMECOMING
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SILENT HILL HOMECOMING
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Silent hill Homecoming
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(c)2008 Konami Digital Entertainment
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