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[TGS 2008#008]横溝ミステリーがニンテンドーDSに! フロム・ソフトウェア,「犬神家の一族」を発表
横溝作品がDSに!「犬神家の一族」は2009年1月発売予定
これを原作とした映画は過去に3本,テレビドラマは5作品も作られてきている。その中でもとくに,市川 崑監督による1976年公開の劇場版は,多くの人の心に「犬神家の一族」という作品のスタンダートとして印象付いているといっても過言ではないだろう。
また,たとえ犬神家の一族の映像作品を一度も見たことがなくても,湖面から両足を突き出した形で発見される死体や,登場人物である犬神佐清(いぬがみすけきよ)の覆面姿などは,それらをモチーフとしたパロディなどで目にしたことのある人も多いはず。
そんな犬神家の一族が,初めてゲーム化されるのである。
犬神家の一族の物語は,昭和20年代の日本が舞台である。そこで本作では,原作の持つ世界観をゲーム上で表現するために,主なグラフィックスを墨絵のようなモノクロで描くことで,和風テイストを実現している。なお,キービジュアルは,墨絵イラストレーションで世界的な評価を集めているアーティスト,茂本ヒデキチ氏が担当しているそうだ。
もちろん,ただ闇雲に話しをすればいいというわけではない。相手の話の中に,物語を動かすキーワード(赤い文字で表示される)が出てくると,これがストックされていき,適切なタイミングで話し相手にキーワードをぶつけることで,ストーリーを展開させるのである。要するに,誰かの口からキーワードを得たら,それを誰かにぶつけて揺さぶりをかけるといった流れである。ゲームならではの要素として,ストーリーには分岐も用意されていて,原作にはない「if」のシナリオも楽しめるそうだ。
また,ゲームに詰まってしまったときに,ニンテンドーDSのタッチペンで金田一耕助の頭をぼりぼり掻くと,金田一耕助の脳裏に何かがひらめいてヒントが出されるという,金田一耕助ファンなら思わずにやりとしたくなる“ボリボリシステム”(開発チーム内での呼び名)も用意されているとのこと。
ちなみに,2009年春には同じ横溝正史作品の「八つ墓村」も発売予定とのこと。短いペースでのリリースになるが,金田一耕助が主人公という点は同じであるし,おそらくはシステム的には犬神家の一族を踏襲したものになるのではないだろうか。
過去と現在を組み合わす忍者パズルは,東ハトとタイアップも
「PSPの綺麗な画面に,綺麗なグラフィックスを」というテーマで開発されたという本作は,主人公キャラクターが忍者。そして背景に浮世絵のようなグラフィックスを配置することで,インパクトの強い和風の画面を実現している。
本作はパズルアクションというジャンルなのだが,一度のプレイではクリアできないようなステージでも,過去と現在を組み合わせると解ける……というシステムになっている。
つまり,プレイにはある程度の記憶力が必要となるわけだ。こう説明していると少々難しそうに思えるが,竹内氏によると「やってることはそれほど複雑ではない」そうなので,少しプレイしているうちに慣れられる程度の難度になっていると思って良さそうだ。
ちなみに本作は,東ハトの「忍者スナック ふわ丸」と“忍者つながり”のタイアップ企画が動いており,ゲーム内の特殊ステージではふわ丸を使ってプレイできるとのこと。
発売は,2009年春の予定だ。
犬神家の一族と己の信ずる道を征けは,フロム・ソフトウェアブースで試遊可能。とくに己の信ずる道を征けは,発売前のPSP-3000で動いているほか,試遊後に前述のふわ丸を貰えるようなので,お腹は空いているけどゲームで遊びたい! という人は,フロム・ソフトウェアブースに足を運んでみよう。
「犬神家の一族」公式サイト
「己の信ずる道を征け」公式サイト
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(C)横溝正史 (C)2008 FromSoftware, Inc.
(C)横溝正史 (C)2009 FromSoftware, Inc.
(c)2009 FromSoftware, Inc.