このゲームの読者の評価
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簡単操作で原作ファンも楽しめる事が魅力 70 - 投稿者:CAPコブン(男性/30代)
- 投稿日:2009/01/14
- 良い点
- ・ タツノコキャラとカプコンキャラの夢の対決を実現できる
“アニメのタツノコプロ”と“ゲームのカプコン”の人気ヒーロー達が戦うという、
誰も予想しなかった夢の対決を実現できる、という点は本作最大の魅力と言えます。
プレイヤーとして使用できるのは人間サイズのヒーローだけでなく、
画面の半分ほどもある超巨大サイズのキャラ(ゴールドライタン、PTX-40A)も登場。
Wii版ではキャラが追加されており、AC版を遊んだ人もより一層楽しむ事ができます。
・ 豪華声優陣によるフルボイスを採用
多くのキャラは原作と同じ豪華声優陣を起用しており、しかもフルボイスを実現。
声の異なるキャラも声優方が熱演されており、原作の雰囲気をよく再現しています。
タツノコキャラの中でも人気のドロンボー一味がメニューを案内してくれる事も○。
・ VS.シリーズの基本システムを受け継いでいる
グラフィックは3Dになりましたが、2D時代の基本システムは健在。
コンボを上手く決められるととても格好良く、爽快感があります。
・ 超必殺技「ハイパーコンボ」がド派手で迫力がある
普通の必殺技よりも威力が強力で、ピンチから大逆転を狙う事ができます。
通常技にも原作で使われた技が多く、原作ファンをニヤリとさせてくれます。
・ 対戦中にアレンジBGMが流れる
原作ファンに馴染みのある曲をアレンジしたBGMが対戦中に流れます。
キャラ交代に合わせてBGMも変わるという、気の利いた演出も良いです。
・ 様々なコントローラに対応
クラシックコントローラ、ゲームキューブコントローラ、Wii用スティックに対応、
更に初心者向けの配慮として、Wiiリモコン&ヌンチャクを使った簡単操作も採用。
必殺技も簡単に出せるので、格闘ゲーム初心者でも楽しく対戦する事ができます。
・ 様々なゲームモードを搭載
アーケードモード、VSモード、トレーニングモードの他、
クリアタイムを競うタイムアタック、何戦勝ち抜けるかを競うサバイバルモード、
キャラクターごとのミニゲームを楽しめるオリジナルゲームが用意されており、
ただ対戦するだけでなく、様々なゲームモードを楽しむ事ができます。
・ アニメーションムービーを採用
オープニングとエンディングにはアニメーションムービーが採用されています。
しかもエンディングはキャラ別に内容が異なるという、非常に豪華な仕様です。
・ オプションが充実している
BGM、SE音量や使用ボタンだけでなく、ゲームの難易度も細かく調整可能で、
初心者から上級者まで幅広く楽しむ事ができます。
・ BGM、SE、ムービー、イラストを自由に試聴(閲覧)可能
ゲーム内ポイント「ゼニー」を貯めて購入する必要がありますが、
ギャラリーで対戦中に最後まで聴けなかったBGM、SEを自由に聴く事ができます。
背景の小ネタも解説しており、イラストの拡大、縮小も可能なのが嬉しいです。 - 悪い点
- ・ プレイヤーキャラにマイナーなタイトルの登場人物が多い
よく言えば隠れた名作、悪く言えばマイナーなタイトルの登場人物が多く、
「一体誰?」というプレイヤーキャラ、脇役が多いように思います。
ファンの間で出て欲しいと言われたキャラと、
実際にゲームに登場したキャラとでは大きな差があったように思います。
登場キャラを製作者側で全て決めてしまった事には問題があると思いました。
出せそうなキャラを製作者側で選出し、公式サイトや雑誌上で告知するなど、
ファン投票でキャラを決めてほしかった人も多いのではないでしょうか?
・ エンディングの出来が良くない
版権問題の為か、プレイヤーキャラ以外のタツノコキャラの登場数が少なく、
それを補うかのようにカプコンキャラが多く登場しています。しかし、
そういった脇役にもマイナーなタイトルの登場人物が多く、無理矢理からませた事で、
一部のファンしか喜ばない(喜べない)ストーリーになってしまったように思います。
折角キャラ別に用意されているエンディングアニメーションも、
短過ぎてプレイヤーに何を伝えたいのかがよく分からないものが多いです。
「〜ッッ!!」を多用し過ぎるテキストも読んでいて辛いものがあります。
本作は森気楼氏がイラストを手がけている事も注目されていましたが、
エンディングのイラストは別の方が手がけたものらしく、絵柄が大きく異なります。
絵柄の良し悪しは人によって異なりますし、これが良い人もいるとは思いますが、
原作とも森気楼氏の絵柄とも似ておらず、我を出し過ぎているように思いました。
・ 一部のキャラだとラスボスが強過ぎる
ネタバレになるので詳細は伏せますが、特定のキャラを使用していると、
ラスボスに攻撃を当て難いだけでなく、攻撃を満足に避ける事すらできません。
攻略法に気付けば勝率は上がりますが、辛い部分があるのではないでしょうか。
・ ミニゲームがシンプル過ぎ、どれもすぐに飽きてしまう
プレイヤーキャラの分だけミニゲームが用意されている為、数は多いですが、
見た目が違っても操作は全く同じというものも多く、どれもシンプルなので、
2〜3回遊べばどのミニゲームも飽きてしまう… というのが残念です。
これを入れるよりも他の部分を充実させた方が良かったのではないでしょうか。
入れるなら入れるで、もっと面白いミニゲームを入れて欲しかったと思います。
・ キャンペーン応募用のパスワードの表示時間が短過ぎる
同じパスワードは二度と表示されないのに、時間経過で画面が変わってしまいます。
ボタンを押さない限り画面が切り替わらないか、未登録のパスワードを控えておき、
一覧表示してくれるモードが欲しかったと思います。
・ Wi-Fi対戦が無い
AC版稼動と同時発売という事もあってか、本作にはWi-Fi対戦機能がありません。
相手が近くにいないと対戦できないというのは非常に残念です。 - 総評
- “タツノコキャラとカプコンキャラが夢の競演を果たす”という点に興味を持ち、
本作で初めて格闘ゲームに触れる方でも楽しめるよう、簡単操作が搭載されています。
派手で格好良いアクション、豊富なミニゲーム、多彩なモード、豪華声優陣&アニメ、
格闘ゲーム初心者、原作ファンに安心してお勧めできる良いタイトルだと思います。
しかしVS.シリーズや原作ファンからすると、登場人物やストーリー、バランスなど、
荒く見える(不満に感じる)部分も多く、素晴らしい出来だとは言い難いです。
格闘ゲームにしたいのか、それともパーティーゲームにしたいのかがよく分からず、
結果としてどっちつかずのタイトルになってしまった感が否めません。
最近のゲームは「ネットを使った遊び」ができる事が当たり前になりつつあるのに、
AC版に配慮してか、インターネット対戦が搭載されなかった事も非常に残念です。
また、当初はタツノコファン、カプコンファンから大きく注目されていたのに、
ユーザーが登場してほしいと考えたキャラと、実際に登場したキャラとが一致せず、
「○○が登場しない!」と発売前から購入を見送った方も多いようでした。
次回作では参戦キャラの投票を行ったり、AC版やネットとの連動要素を強化するなど、
タツノコファン、カプコンファンがより一層楽しめるものを作ってほしいと思います。 - プレイ時間
- -
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 3 2 3 -
ひさしぶりのvsシリーズ 65 - 投稿者:アンイスコール(男性/40代)
- 投稿日:2009/01/06
- 良い点
- 二十代後半の世代にとって、カプコンのvsシリーズといえば思い出深いものがある人も多いだろう。
豊富なキャラクターとリズム感のあるテンポと、当時の格闘ゲームを代表する作品であることは間違いなく、熱中した人も多いと思われる。
今回のvsはタツノコプロ、日本のアニメが相手である。
ポリゴンを2Dで表現したような独特の表現方法とアニメがマッチして、動きはかなり綺麗に仕上がっており、相変わらリズム感のある早いゲームテンポは健在である。
キャラクターも懐かしいものから最近のものまで一通り揃っており、タツノコキャラについていえば楽しんで打ち合わせをしたんだろうなと思わせてくれる演出がたくさんある。
こだわりが感じられ、ニヤニヤとしながら対戦している自分がいる。 - 悪い点
- しかし、これはvsシリーズで出すべきではなかったと断言しよう。
豊富なキャラクターとパートナーシステムのおかげで、対戦パターンが広いのがvsシリーズの特徴だが、あからさまにキャラクターが少なく、かといってバランスがよいかといえばそうではない。
SNK(現在プレイモア?)がとった「キャラクター産業」としてのアプローチはある意味成功であり、当時もその流れによって格闘ゲームそのものが支えられてきたのである。
格闘ゲーム衰退の要因はさまざまだが、そこにあぐらを書いてシステムそのものの方向性を打ち出せなかったメーカーによる部分も大きく、本作はまさにその典型である。
初心者向けとは言いながらも、おそらく格闘ゲームとして買う人は高価なスティックも買うだろうし、方向性を異にしている。またキャラクターのあからさまな少なさはもはや論ずる必要もないほど手抜きである。
付加要素としてミニゲームがあるが、果たして対戦が好きなプレイヤーが暇つぶし以外の目的でそれをするかといえばそれも疑問なのは間違いなく、キャラクターゲームでありながら対戦ゲームとしての面白さを持っていたvsシリーズの面影はもうないのである。 - 総評
- タツノコファンで格闘ゲーム好きな人もいるだろうし、そういう層へのアピールとしてはいい作品である。
しかし格闘ゲームとしてみれば二流以下である。
今後、格闘ゲームが息を吹き返すか否かは、ネットとの連携とキャラクター性、そしてカスタマイズ性にかかっている。
オリジナルタイトルでも原作ものでもよいが、アプローチの仕方を間違えなければまだまだ戦えるジャンルだけに、今回の作品は本当に残念だ。 - プレイ時間
- -
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 3 3 2
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