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NVIDIA,TegraとQuadroが載った「CUDA for ARM」開発キットを発表。2012年第1四半期に発売へ
GTC Asia 2011の2日めとなる中国時間2011年12月15日,NVIDIAは,「CUDA for ARM Development Kit」を,2012年第1四半期に発売すると発表した。本開発キットは,以下のようなスペックを持ったものになる予定だ。
- CPU:Tegra 3(クアッドコアCortex-A9)
- GPU:Quadro 1000M(96 CUDA cores)
- インタフェース:DisplayPort,HDMI,1000BASE-T LAN,Serial ATA,USB
- OS:Ubuntu
本開発キットは,GTC Asia 2011のタイミングで発表されたことや,OSに,Linuxディストリビューションの1つであるUbuntuが採用されていることからも想像できるとおり,ARMベースのサーバーやHPCクラスタの開発に向けたものという色が濃い。NVIDIAとして,Windows 8に対応する計画もないようだ。ただ,本開発キット上にWindows 8をポーティングするベンダーが現れる可能性は十分にある。
NVIDIAは近い将来,TegraへCUDAベースのGPUコアを組み込む計画を公表しているが,本開発キットはまさに,その将来のTegraに向けた足がかりとなるもの,という見方もできるだろう。次世代Tegra「Wayne」の世代では,Windows 8プラットフォームでの採用も視野に入ってくるだけに,NVIDIAが歩みを進めている証左として,CUDA for ARM Development Kitの存在は,記憶に留めておくといいかもしれない。
→NVIDIAの開発者向け情報ページ(英語)
→NVIDIAのTegra情報ページ