プレイレポート
韓国で昨年末に発売された「Fantasy Golf Pangya Portable」で遊んでみました
2008年11月に韓国で開催されたゲームショウG★2008の取材記事でお伝えしたとおり,本作は「パブリッシャさえ決まれば,日本でも発売する」とされていたのだが,この度めでたくタカラトミーからのリリースが決定。4月9日(木)には,PSPでパンヤを遊び放題になるのだ。
……というのは,昨日掲載したニュースのとおり。
だがきっと,もっとゲームの中身のことを知りたいと思う人もいることだろう。そこで本記事では,日本語版に先駆け2008年12月24日に発売された韓国語版のスクリーンショットとプレイレポートっぽいものをお届けする。
なお,あらかじめお断りしておくが,筆者は韓国語がさっぱり分からない。知っている韓国語として真っ先に思いついたのが「チェ・ホンマン」(人名じゃん)という体たらくだ(英語で一番最初に思い出すのは「kill you」)。
要するに,ハングルを読んでそこに書かれていることの意味を推し量ることなどできやしないのである。そのため,文字どおり手探りでプレイして,こういうことなんじゃないかなー? と思ったことを書き連ねていったのが,本記事だ。なんせ,マニュアルだって読めないのだから。
だからまあ,ひょっとしたらとんでもなく間違ったことを書いてしまうかもしれないが,間違いを見つけたときには「言葉の分からない人だからしょうがないなぁ」ぐらいに温かい目で見ていただければ幸いだ。
それと,これはあくまで韓国語版についての記事であって,日本語版では仕様が変更されることもあるかもしれないということは,ご理解いただきたい。
ストーリーモードで各キャラクターの秘話が明らかに(なってると思う)
クラブ選択やショット方法,アイテムの使用方法などのチュートリアルを兼ねた「プロローグ」から始まり,「エピソード1」で全キャラクターをクリアすると,「エピソード2」へ突入……といった流れのようだ。
なお,プロローグだけでなくエピソードの途中にチュートリアルが用意されていることもある。こうしたことから,本作の大きな土台がこのモードであると考えて良さそうだ。
ただし,初期キャラクターはNuri(ケン)とHana(エリカ)の二人のみ。Nuriのエピソード1(五つのステージ)をクリアすると,ある男性キャラクターのエピソード1をプレイできるようになり,Hanaのエピソード1(七つのステージ)をクリアすると,ある女性キャラクターのエピソード1をプレイできるようになるといった流れだ。
そうやって登場した男性キャラクターや女性キャラクターのエピソード1をクリアすると,またさらに新しいキャラクターのエピソード1が登場すると同時に,それまで使っていた男性キャラクターと女性キャラクターの衣装を着替えさせたり,ほかのモードでプレイヤーキャラクターとして使用できたりするようになるのだ。
逆に言うと,各キャラクターのエピソードをクリアしまくらないことには,ほかのモードではNuriとHanaしか使えないまま……ということである。なお,エピソードはどうやら8人分が用意されている模様。
また,ステージごとに使用するコースが異なっているため,きっとストーリーモードを進めていけば,だいたいのコースを体験できそうだ。
シングルプレイやマルチプレイで9種類のコースを回ろう
本作に登場するコースは「Blue Lagoon」「Pink Wind」「Sepia Wind」「West Wiz」「White Wiz」「Blue Moon」「Wind Hill」「Wiz Wiz」「Deep Inferno」の9種類。コースごとの難度を表す「★」の数は,Blue LagoonからWest Wizまでが一つ,White WizからWind Hillまでが二つ,そしてWiz WizとDeep Infernoが三つとなっている。
なお,「Shining Sand」「Blue Water」「Ice Cannon」「Ice Spa」「Silvia Cannon」など,PC版にはあるが本作には登場しないコースもあるようだ(ひょっとしたら,何かの条件をクリアするとアンロックされるのかも……? されないのかも……?)。
基本的にどのコースも,PC版を遊んだことのある人であれば,「おお,これこれ」といった具合に,すんなり遊べることだろう。おそらくPC版とほぼ同じような攻略法が,各コースで通用するのではないか。
ここでは,ショット時やカップイン時に加算されるPP(Pang Pointの略で,ゲーム内通貨でもある)を一定数稼ぐのがクリア条件のゲームや,チップインやホールインワンだけを狙うゲームなどのほか,30人(29人はCPU)参加の大会,好きなコースとホール数(3/6/9/18)を選んでのソロプレイも楽しめる。
ネットワークモードでは(周囲に本作を持っている人がいないので試せていないが),自分でルームを作ったり,ほかのプレイヤーのルームに入ったりすることで,最大8人でのアドホック対戦が楽しめるようである。ルーム作成時には,コースやホール数を任意に設定可能だ。PC版のパンヤに最も近いのが,このモードといえるだろう。
そしてパンヤコレクションには,200PPでチャレンジできるアイテムガチャ(ガチャッとポンタPP的なもので,ゲーム内アイテムが出る)や,衣装やアイテムのショッピング(PPとの交換),各種記録の確認,そして本作のプロモーションムービーやオープニングムービー,イラスト,サウンドトラックなど(これらはプレイしていると徐々にアンロックされる模様)を好きなときに好きなだけ堪能できるコーナーなどが用意されている。
PC版経験者も未経験者も気軽に楽しめるゴルフゲーム
そうしたニーズに,十二分に応えてくれる作品に仕上がっている。このあたりは,PC版と同じNtreev Softが開発したからこその強みかもしれない。
気になったことといえば,ソロプレイに重点を置いた作りのわりに,ストーリーモードで相手のショットをスキップできない点ぐらいだ。ただこれも,打球をカメラが追っている間は○ボタンの長押しで早送りができたりと,それなりにストレスを軽減するための工夫は施されている。
ともあれ,PC版のパンヤを遊んできた人は「どこでも手軽に遊べるパンヤ」として,すんなりなじめるのではないかと思う。また,PC版パンヤ未経験者も,可愛らしいキャラクターがたくさん登場する遊びやすいゴルフゲームとして,そしてパンヤの入門編として楽しめることだろう。
なのでまあ,堅いことを言わないでゴルフゲームっぽいものが好きならば,両方とも遊んでみればいいんじゃないかと筆者は考える次第だ。
個人的には,とりあえず全キャラクターを出し終えるまでは韓国語版で遊び続けてみるつもり……なのだが,ショッピング中にキャラクターの顔が表示されるウィンドウを見ると,キャラクターの顔が入っている場所と「?」になっている場所を合わせると18個もあった。どうやら全部で18人のキャラクターが登場することになるようだ。まだまだ道のりは遠そう……というか,日本語版が出たら出たでストーリーモードをまた最初からやり直さないとなぁ……。ええい,もういっそのこと早く4月にならないかなぁ……。
ってことになると思うので,パンヤは好きだが韓国語は苦手だという人は,おとなしく日本語版の発売を待つのが賢明だろう。
- 関連タイトル:
ファンタジーゴルフ パンヤ ポータブル
- この記事のURL:
キーワード
(C)2008 - 2009 Ntreev Soft Co.,Ltd. All Rights Reserved