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Intel,6コアCPU「Gulftown」をまもなく市場投入と予告。次世代CPU「Sandy Bridge」についての情報も
デスクトップPC市場では,ゲーマー向けPCなどの「エンスージアスト」(Enthusiast,PCマニア)向け市場と,オールインワンPC市場が堅調に推移(左)。欧州のPCゲーマーは,50%が2年以内にPCを買い換えているというデータも示された(右) | |
Gulftownのウェハ。実のところ,ウェハそのものは,サーバー&ワークステーション向けCPU「Westmere-EP」(ウェストミア-EP)と同じだ |
また氏は,同CPUのダイ写真も公開。32nm High-kメタルゲートトランジスタ技術を採用するほか,11億7000万トランジスタを集積することや,ダイサイズが248mm2であることも明らかにした。
Sandy Bridgeに関するアップデートも
対応チップセット「Couger Point」は残念な仕様に?
次世代CPUアーキテクチャでは,「革新的な電力消費効率の向上を果たす」とPeterson氏。統合されるグラフィックス機能も,ClarkdaleコアやArrandaleコアの現行Coreプロセッサに統合される「Intel HD Graphics」を,現在の45nmプロセスから32nmプロセスへシュリンクさせることで,パフォーマンスの向上を果たせると予告する。すでに,Intel社内では検証が進められているそうだ。
ちなみにIntelは,主要PCベンダーやマザーボードベンダーに対して,Sandy Bridgeを2011年1月頃市場投入する計画だと明かしており,Sandy Bridge世代のCPUと組み合わされるチップセット「Couger Point」(クーガーポイント,開発コードネーム)として,「Intel P67 Express」「Intel H67 Express」(以下順に,P67,H67)の2モデルが用意されることが判明している。
ただ,マザーボード関係者によると,チップセットの仕様は,とても残念なものに落ち着いてしまいそうだ。
P67とH67では,SATA 6Gbps,USB 3.0の対応がいずれも見送られるだけでなく,既存のIntel 5シリーズと同様,PCH側のPCI Express 2.0対応が2.5GT/s――PCI Expresss 1.1相当の帯域幅に留まるという。ただし,あるマザーボードベンダー関係者は,「Intelが企業向けに投入する『Intel Q67 Express』では5GT/sの帯域幅をサポートすると説明を受けているので,PCI Express 2.0のフルスペック自体はサポートできるはず」とも述べているので,最終的に仕様が固まる段階で,改善が図られるのを期待したいところである。
なお,Peterson氏は,Sandy Bridge世代でも,現在の“Extreme Edition”に相当する製品を用意するとしているが,それが,従来同様のLGA1366パッケージを継承するのか,新しいプラットフォームへ移行するのかについては,コメントを避けている。
今夏にはCULV版Arrandaleが登場
低価格ノートPCの3D性能は大幅に底上げ
IntelでクライアントPCのマーケティングを統括するKaren Regis(カレン・レジス,Director of Consumer Client Marketing, PC Client Group)氏は,今夏にも,CULV(Consumer Ultra Low Voltage,一般消費者向け超低電圧)版CPUに,ArrandaleコアのCoreプロセッサを追加すると宣言。10万円程度かそれ以下の価格で入手可能な薄型ノートPCでも,3D性能の大幅な底上げが実現されることになりそうだ。
「もちろん,最新ゲームタイトルをプレイするのに十分とはいえないが,カジュアルにゲームを楽しむ用途なら,十分に満足できるパフォーマンスが得られるだろう」(Regis氏)。
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