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[E3 09]ルネサンス時代の暗殺者は空を飛ぶ? Ubisoft,「Assassin's Creed II」の詳しい情報をE3で紹介
E3会場のUbisoftブースでは,「Tom Clancy's Splinter Cell: Conviction」(PC/Xbox 360)と同じように,招待客だけが入れるエリアが設けられ,直接プレイはできないが,画面を見ながら担当者から説明を聞けたので,その内容を紹介しよう。
「Assassin's Creed II」(PC/Xbox 360/PS3,以下AC2)の舞台は,予想どおり15世紀のイタリアで,ルネサンス華やかなりし時代だ。主人公は若き貴族,Ezio Auditore da Firenze。ストーリーについてはまだ明らかにされていないが,前作のような暗殺教団は存在しておらず,Ezioは家族から暗殺の手ほどきを受けたという。ここまで時代のかけ離れた“続編”も珍しく,主人公もまったく別人だが,前作のプレイヤーなら仕掛けはご存じのとおり。
つまり,ゲームに慣れるにつれて作業になっていく,という前作最大の批判に応えるシステム変更が行われたというわけだ。ストーリーは基本的に大きな流れに沿ったものだが,いろいろな分岐が用意されており,どのように展開するかはプレイヤー次第。Grand Theft Autoシリーズのような感じで進行していくという。
展示されていたミッションの目的は,ベニスのとある実力者を暗殺すること。
ちなみに,ゲームの舞台として登場するのはベニスのほか,フィレンツェを含むトスカーナ地方で,このあたりは,ルネサンス期にかのレオナルド・ダ・ヴィンチなど数多くの有名人を輩出した土地柄である。実際,ダ・ヴィンチなどの人物が,ゲームに登場するそうだ。
また,街並みは14世紀の地図をもとに作られており,ゲーム的なアレンジは加えられているものの,基本的にはかなり正確だという。
Weiler氏は,「広さは同じくらいだが,ただ広いだけだった前作に比べて,続編には多数のインタラクションが用意されているので,マップの探索がさらに楽しめるはずだ」と説明していた。
塔から屋根に移ると,そこにはグライダーが置かれていた。ダ・ヴィンチが設計したかのようなクラシカルなデザインのグライダーで,一気にターゲットの住む屋敷の中庭まで飛んでいこうというわけである。だが,それに気づいた敵は,無数の火矢を放ってEzioもろとも撃ち落とそうとしてくる。これが本当だったら,おそらく人類史上初の地対空戦ということになるが,まあゲームですので。
折から広場では仮面舞踏会が開かれており,花火が打ち上げられるなか,人々は楽しそうに踊りに興じている。その上空をグライダーが高速で駆け抜けると,驚いた群集は我先にと逃げ回る。花火と火矢が入り交じり,それが運河を明るく照らす。
Ezioはその後,グライダーで急降下しつつ敵を斬るといった派手なアクションを見せたあと,目標の中庭に着地した。このあたりの展開を見た限り,およそ前作のイメージとはかけ離れたテンポの良いゲームに仕上がっている印象だ。
コンシューマ機版によるデモンストレーションだったが,グラフィックスのクオリティは相変わらず高そうだ。ゲームエンジンは基本的にAssassin's Creedのものだが,徹底的な改良が施されており,ほぼスクラッチと呼んでもいいほどだという。
より人間味溢れるシーンを表現すべく,AIにも改良が加えられており,例えば,Ezioが隠れていそうな場所を探す“Seeker”と呼ばれる敵が登場する。そのため,前作での「空中庭園」はもはや過去のものなのである。
とはいえ,敵が一人ならば,隠れている場所に引きずり込んで始末できるので,ゲーム攻略にも役立てられそうだ。デモンストレーションでも,イーグルジャンプで藁束に飛び込んだEzioを探しに来た護衛を,逆にその中に引きずり込む様子が確認できた。
また本作では,両手にナイフを忍ばせられるようになっており,二人の敵を一気に片付けられる。例えば,並んで立っている二人の敵に背後から襲い掛かったり,二人のあいだに立ち,同時に彼らの喉をかき切ったりできるのだ。
……とのことだったが,残念ながら今回,その様子は確認できなかった。
Weiler氏によれば,Assassin's Creedシリーズでは,最強の暗殺者がスピーディかつスムースに,そして格好良く敵を倒すというゲームデザインに主眼が置かれており,ことさら複雑な要素を加えて難度をあげるつもりはないとのこと。
二人同時攻撃や,敵の武器を奪って使うなどの動きが増えたEzioだが,ほとんどのアクションがワンボタンで繰り出せ,非常に長いコンボも可能だそうだ。
かくして,護衛をすべて片付けたEzioは,最後に暗殺目標となっている人物を始末する。いまわの際にターゲットが謎の言葉を残していくのは前作と同様だ。その後,追っ手をスモーク爆弾でかわし,運河に飛び込んだ彼は姿を消した。
そう,水の都を舞台とする以上,さすがに主人公がカナヅチではまずいようだ。砂漠育ちのアルタイルなら仕方がなかったのかもしれないが,かつて「マスターアサシン」とまで呼ばれた彼が足を滑らせ,海に落ちて溺れるというのはいただけなかったのも事実。以上,余談である。
AC2の対応機種としては,PCのほかにXbox 360,PLAYSTATION 3,そしてPSPが予定されている。詳しくは今後の情報を,ということになるが,PS3版とPSP版ではなんらかの連携を行うことが考えられているという(「それほどのものではないけど」という話だったが)。
順調にいけば,2009年のホリデーシーズンには,新たなアサシンの活躍が楽しめそうだ。
- 関連タイトル:
Assassin's Creed II 日本語マニュアル付英語版
- 関連タイトル:
アサシン クリードII
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(C)2007-2009 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin's Creed, Ubisoft, Ubi.com and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
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