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印刷2010/09/18 20:25

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[TGS 2010]数年ぶりに発売される本格的なF1タイトル,コードマスターズ「F1 2010」の詳しい内容を聞いてきた

セガブース
画像集#002のサムネイル/[TGS 2010]数年ぶりに発売される本格的なF1タイトル,コードマスターズ「F1 2010」の詳しい内容を聞いてきた
 コードマスターズが2010年10月7日に発売を予定している「F1 2010」PS3 / Xbox360)が,TGS 2010のセガブースに展示されている。試遊台は,Xbox 360版が2台,PS3版が2台用意されており,プレイはハンドルコントローラで楽しめる。

 今回コードマスターズは,ゲームショウの開催に合わせて,会場近くのホテルにおいて,本作のプレス向け体験会を開催した。本稿ではその内容をお伝えしていこう。

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 コードマスターズのF1 2010は,正式なライセンスのもとに制作されたレーシングシミュレーションだ。内容はF1 2010という硬派なネーミングから想像できるとおりの,本格的なものになっている。対応プラットフォームはPC(PC版はイーフロンティアから発売される),PS3,Xbox 360。欧米では9月末に発売が予定されており,日本での発売予定は10月7日となっている。ちなみにこの日は,今年のF1日本グランプリが開催される前日だ。
 聞けばここ数年,本格的にF1を扱ったゲームは,日本では発売されていないとのこと。PS3ではSCEから2006年に発売されたものが最後で,それにはマルチプレイの機能がなかったそうだ。Xbox 360についてはそもそも,F1の作品がこれまで発売されていないという。F1 2010はそんな状況の中で登場することになるわけだ。F1ファンとしては非常に気になるところだろう。

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 本作を開発しているのは,コードマスターズの人気の高い市販車シミュレーション「GRID」シリーズや,ラリーシミュレーション「DiRT」シリーズを開発しているのと同じチームだという。使用されているエンジンも,それらと同じ自社開発の“EGOエンジン”だ。今回の体験会では各種メニュー画面も見ることができたが,コードマスターズのレースゲームらしい,とてもスタイリッシュなものとなっていた。メニューはもちろん日本語化され,音声の吹き替えも行われており,まさに“完全日本語版”といった感じ。

 「F1 2010」は最大12人までのオンラインマルチプレイに対応する。モードには,予選を行ってスターティンググリッドを決め,本戦を行うモードがあるほか,いきなり本戦が楽しめるモードもある。自身のベストタイムをサーバーにアップして,世界中のプレイヤーとドライビングの腕を競い合うことも可能だ。また,ほかのプレイヤーがアップロードしたドライビングデータをダウンロードして,そのゴーストと勝負することも可能になっているとのことだ。

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 タイトルのとおり,ゲーム内のデータはF1の2010年シーズンのものとなっている。サーキットは本シーズンのグランプリで使用される19種類が実装されている。マシンについてもこだわって作られており,F1に詳しい人であれば,エンジン音がちゃんとチームごとに違うことに気がつくだろう。もちろんマシンの性能についてもリアルに再現されているとのことだ。走行中,ドライバーが自分でフラップを調整するといった,現場で見られる最新の技術もきちんと再現されている。

 ゲームの難度は設定によってだいぶ変わる。アシスト機能をオンにすると,シフトがオートになって,ほぼハンドルとアクセルだけでドライビングができるようになる。イージーな難度では,コース上に最適なラインを示すマーカーが表示される。そのような機能を使えば,ゲームに不慣れな人でもF1の醍醐味を味わうことができそうだ。もちろん,よりリアリスティックなモードも存在する。最も難しいモードはかなり手応えのある難度になっているようだ。

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 シングルプレイには,カジュアルにプレイできるモードも存在するが,ファンにとって興味深いのはやはり,自分がF1ドライバーとなり,チームに所属し,数シーズンを戦い抜く「キャリアモード」だろう。このモードでは3〜7シーズンをF1ドライバーとして戦い抜くことが可能になっている。各レースが練習走行,予選,本戦という流れになっているところは,本物のF1と同様だ。

 キャリアモードでは,いきなり強いチームに所属することはできない。しかし,いい成績を残せば,そのうち強豪チームから声をかけられるようになる。その際はもちろん,移籍することも可能だ。
 F1のチームにはファーストドライバーとセカンドドライバーが存在し,その両者の間でもチームメイト同士の戦いが存在するが,本作ではそのあたりも再現されている。プレイヤーはセカンドドライバーからのスタートになるが,成績を上げればファーストドライバーになれる。もちろん,マシンの性能を向上させる新開発のパーツなどは,ファーストドライバーに優先的に供給されるようになっているとのことだ。

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 もう1つキャリアモードで面白いと思ったのは,入賞したときなどにインタビューを受けることができるという部分だ。入賞時以外にも,レースの合間などに時折プレスの取材を受けることがあるとのこと。
 プレス対応時にはそれに対する応答が3パターン示され,そのときにどれを選んだかによって,チームのクルーの,自分に対する反応に変化が起こるそうだ。ジコチューな発言をしていればクルーから嫌われ,チームメイトを立てる発言をすれば逆に好印象を持たれる。その結果,最新パーツの供給状況などに変化が現れたりするというから興味深い。

 そのほかにも,かなり細かくマシンをカスタマイズすることが可能だったり,レースの最中に天候が変化したりと,本作はかなりのこだわりのもとに作られた作品であるようだ。F1のファンやレーシングゲームのファンにとっては,見逃せない一本といえるだろう。

F1 2010 公式サイト

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