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Shadow Complex
  • Epic Games
  • 発売日:2009/08/19
  • 価格:1200マイクロソフトポイント
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海外での評価
90
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[E3 09]Epicがカジュアルを作るとこうなる。「Shadow Complex」がこの夏,Xbox LIVE Arcadeで配信予定
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印刷2009/06/05 19:38

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[E3 09]Epicがカジュアルを作るとこうなる。「Shadow Complex」がこの夏,Xbox LIVE Arcadeで配信予定

 正直いって,最初はそれほどのタイトルではないような気がしていたが,やってみたら意外なほど面白かったのが,この「Shadow Complex」だ。

画像集#002のサムネイル/[E3 09]Epicがカジュアルを作るとこうなる。「Shadow Complex」がこの夏,Xbox LIVE Arcadeで配信予定

 MicrosoftがE3 2009開催の前日にプレス向けのカンファレンスを行ったというのは,先日掲載した記事でお伝えしたとおりだが,その発表のなかで,本作も紹介されている。
 おなじみのEpic Gamesのロゴマークが正面のスクリーンに映し出された直後に登場したのはなんと,Gears of Warシリーズで一躍トッププロデューサーの仲間入りを果たした“クリフィB”(Cliffy B)ことCliff Bleszinski氏なのだから,会場の期待が高まらないわけがない。「Gears of War 3」か? それともまったく新しいIPなのか?

 そんな会場の期待を前にスクリーンに現れたのは,画面は美しいものの,いわゆる横スクロール式のアクションゲーム。さらにXbox LIVE Arcadeの“Summer Boost”(売り上げが落ちる夏期を盛り上げるための)企画タイトルの一本としてネット配信されると発表されるに至り,とたんにクールダウンしてしまったのは仕方のない話だろう。だって人間だもの。
 しかも,説明にあたったEpic Gamesの担当者のマイクが切れるというハプニングまで発生し,大きな身振りを交えて熱っぽくゲームの内容を語る彼の声は,観衆には届かなかったのだ。
 こういうことがあったので,しばらく視野の外にいた本作だったが,ゲームはゲームをして語らしめよと昔から言う(言わないかもしれないが)ように,だんだん「Shadow Complex,面白いんじゃない」という話を会場のあちこちで聞くようになった。噂の真偽を確かめるべく,ついにE3会場のSouth HallにあるMicrosoftのブースで列に並んだのだ。
 Shadow Complexを制作したのは,2008年にEpicの傘下に入ったChair Entertainmentで,もともとは,「Advent Rising」(2005年)を制作したスタッフが設立したデベロッパ。

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 会場で用意されていたプレイアブルデモは,ある夜,主人公がガールフレンドとワシントンDC郊外の山に入り,逃げる彼女を追いかけるところから始まる。ちょっとよく分からないのだが,以前から二人はそういう遊びをしていたのかもしれない。
 やがて,彼女を探して歩いていた主人公は,落ちていた彼女のバックパックを拾い,さらに進むと,謎の施設の入り口に行き当たった。おや,これはなんだろうと首をひねっていると,森の奥から縛られたガールフレンドと,彼女を連行する完全武装でサイバースーツを着込んだ一団が現れ,ドアの向こうに消えていったのだ。
 夜だし,謎の施設だし,完全武装だし,こういう場合は普通警察に行くべきだと思うが,それではゲームが進まないので,主人公も都合よく開いていたドアから施設の中に入っていくというのが,ゲームの冒頭部分だ。

 上述のようにShadow Complexは横スクロールのアクションゲームであり,主人公は左右にしか動けない。「Unreal Engine 3」で描かれたグラフィックスは,掲載したスクリーンショットにもあるようにまるで3Dゲームのようで,ついつい奥や手前に行きたくなってしまうが,それはできないのだ。また,ドアをくぐると次の部屋にパッと背景が変わり,厳密には「横スクロール式」とも違う。

 ともあれ,最初,主人公は懐中電灯一本しか持っていない。だが,施設の端末にアクセスし,内部にさまざまな新兵器がしまってあることを確認した彼は,敵の武器を奪って戦うことを決意する。
 実は彼の父親は生粋の軍人なのだが,彼はそんな父親の職業を嫌い,二人は鋭く対立していた。だが,こういう状況になり,主人公も「愛するもののためには,ときには戦うことも必要なのだ」という事実に気がつくとかなんとか,そんな感じのバックストーリーも用意されているらしい。「らしい」というのは,プレイしたのがデモ版で,途中で終わっちゃうからだ。実は彼の父親が組織のボスだった,なんていう展開もあるかもしれないが,それは将来のお楽しみとしよう。

“ブヨブヨした何モノか”を撃ち出すライフル
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Microsoftブースで本作の説明をしてくれた,Epic GamesのGermy Mustard氏
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 ゲームの舞台となっている施設は,いったいなんのための建物かよく分からないのだが,そこで見つける武器は,かなり変わったものばかりだ。例えば,上記のスクリーンショットにあるような,ブヨブヨした何モノか(すぐに固くなって,時間が経つと消える)を撃ち出すライフル。これを足場に,通常のジャンプだけでは行けないところへ行くわけだが,もともとの用途はサッパリ分からない。あえて言えば「パズル解決銃」といったところか。こんな銃にどういう需要があるのかはまったくもって謎だが,まぁゲームだから深くは考えないでおく。
 というわけで,内部は入り組んでおり,地図に見える目的地にどうやって行くかというパズルの解決が,戦闘と並んで重要になる。
 ハシゴに飛び移って上に行くか,下のパネルを銃で壊すのか,上下左右に移動可能なので,迷うときはかなり迷う。見るに見かねたEpicの担当者が「階段は上らなくてもイイよ」などとアドバイスをくれたが,まあ,ほかの人が順番待ちしてますからね。

 また,ポイントAのボタンを押すと,ポイントBのドアが開き,その向こうのボタンを押すと行けなかった場所へ行けるというスタイルのパズルも多いので,「Portal」なんかが好きだという人には嬉しいのではないだろうか。また,ゲームの後半で手に入れたアイテムで,前半行けなかったところへアクセスできたりするので,コンプリート好きの人にも訴えるモノがあるかもしない。製品版の面数はなんと700以上だそうだ。

 日本で配信されるかどうかは発表されておらず,また発売日も「夏」ということしか分からないが,「E3 Best Download Game」にノミネートされるなど,本作は,E3開催中の三日間で評価が急上昇したタイトルである。なんちゅうか,さすがEpicという気さえする。

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