連載
【ヒャダイン】「ジャンプ」は永久に不滅です
ヒャダイン / 音楽クリエイター
ヒャダインの「あの時俺は若かった」 |
第26回「『ジャンプ』は永久に不滅です」
2014年にして「ジョジョの奇妙な冒険」デビューしました。遅いですよね。「週刊少年ジャンプ」を毎週読んでいた少年時代から連載されているというのに,完全に食わず嫌いしていました。
2014年のお正月,家でのんびりしていたので電子書籍のフルカラー版を大人買いして,第1部から第6部まで読んだんです。いやー,面白いですね!! 絵の美しさは絶品だし,設定もユーモアも超一流! なんで今まで読んでいなかったのだ……。人生観が変わりました。ありがとうジョジョ。ありがとう荒木大先生。
熱心な格ゲーファンではない自分としては,とても楽しめる内容でした。だって,自分がスタンド発動させてあの名セリフと共にライバルと戦えるのですよ! それだけで高まるではないですか。
空条承太郎でスタープラチナを出してオラオララッシュできたり,ジョルノ・ジョバァーナが無駄無駄ラッシュできたり,グッとくるものがありますよ。
さらに,キャラ格ゲーでのお楽しみ,ありえない組み合わせを楽しんだりもできます。空条承太郎と空条徐倫を戦わせるという親子対決や,エシディシとアヴドゥルを戦わせる炎対決とか,時空を超えた戦いににんまりしてしまいます。
まあ,格ゲーがヘタクソな自分は,オンラインではフルボッコにされましたが……。みんな強すぎるよ……。
そんな中,3月に発売されるという「Jスターズ ビクトリーバーサス」(PlayStation 3 / PlayStation Vita)に大期待! なんてったって,ジャンプのスターが大集合ですよ! その大集合っぷりがハンパない。作品名だけ挙げても,「ONE PIECE」「DRAGON BALL Z」「トリコ」「NARUTO-ナルト- 疾風伝」「BLEACH」「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「銀魂」「幽☆遊☆白書」「HUNTER×HUNTER」「珍遊記」「ピューと吹く!ジャガー」「めだかボックス」「To LOVEる -とらぶる-」「ニセコイ」「家庭教師ヒットマンREBORN!」「べるぜバブ」「暗殺教室」「ジョジョの奇妙な冒険」「地獄先生ぬ〜べ〜」「魔人探偵脳噛ネウロ」「黒子のバスケ」「聖闘士星矢」「D.Gray-man」「SKET DANCE」「北斗の拳」「Dr.スランプ アラレちゃん」「斉木楠雄のΨ難」「ボボボーボ・ボーボボ」「とっても!ラッキーマン」「ハイキュー!!」っておいおいおいおい……。頑張りすぎじゃないか!!
もちろん声優さんはオリジナルアニメの方々なので,田中真弓さんも野沢雅子さんも釘宮理恵さんも涼風真世さんも中尾隆聖さんもラサール石井さんも,まだまだまだまだ超豪華な声優さんたちも大集合しているわけです。キャラも大集合,声優さんも大集合。それだけでもうお腹いっぱいですよ。
また人選がたまんないです。だって,ぬ〜べ〜とか珍遊記,ジャガーさんに殺せんせー。このメンツが戦うだなんて,胸が苦しくなるくらいにワクワクします。
さてさて。ここまで書いたら,今回どのレトロゲームのことを思い出してみるか,もうお気付きでしょう。そう。アレです。ででーん「ファミコンジャンプ 英雄列伝」。
こちら1989年に発売されたゲームで,売上はミリオン達成! 凄いね。さすがジャンプ黄金期だね。こちらはアクションではなくRPGなんですが,出演キャラクターはとにかく豪華。
いきますよー。「北斗の拳」「ついでにとんちんかん」「ドラゴンボール」「シティーハンター」「Dr.スランプ アラレちゃん」「聖闘士星矢」「魁!!男塾」「男一匹ガキ大将」「ゴッドサイダー」「ジョジョの奇妙な冒険」「ドーベルマン刑事」「荒野の少年イサム」「キャプテン翼」「県立海空高校野球部員山下たろーくん」「アストロ球団」「キン肉マン」,これが主人公側。
さらに敵キャラとして,「リングにかけろ」「ウイングマン」「THE MOMOTAROH」「ハレンチ学園」「銀牙-流れ星銀-」のキャラクターが出てきたり,そのうえ脇役として「きまぐれオレンジ☆ロード」「トイレット博士」「キャッツアイ」「燃える!お兄さん」「ハイスクール奇面組」「シェイプアップ乱」「コチラ葛飾区亀有公園前派出所」「包丁人味平」「サーキットの狼」「よろしくメカドック」「キックオフ」,そして「父の魂」からの出演があったわけです。
正直,3割ぐらい知りませんでした。「父の魂」って,1968年から1971年に連載されていた野球漫画だそうです。掘り下げすぎでしょう,ファミコンジャンプ! とはいえ,1989年発売のゲームで,1971年に連載が終了した作品を取り込んだというのは,18年前を掘り下げただけなんですよね。
今回のJスターズ ビクトリーバーサスは,発売が2014年。「北斗の拳」は1988年に連載終了,「聖闘士星矢」は1990年に連載終了。つまりほぼ四半世紀前の作品なんですよね。まあ,リメイクや新作は出ていますが。
話をゲームに戻しますね。ファミコンジャンプ。こちらRPGで,主人公はジャンプの読者。ドラゴンボールでおなじみピッコロ大魔王に支配されようとしている世界を,16人のジャンプヒーローと出会いながら力を合わせて救うという内容です。
壮大な設定のRPGですが,ミニゲームやアクションゲーム,格ゲーなど,いろんな要素が詰まっていて,一本でいろんな楽しみ方ができるという,まさに少年ジャンプのようなファミコンゲームだったわけです。
そもそも,ファミコンカセットの形がデカかったんです。普通,横幅が長い長方形ですが,縦に伸びて,なんだか正方形みたいな形だったんですよ。これがジャンプ大好きキッズの心をぐっとわしづかみ! なんかカッコよかったんだもの。
で,肝心のゲーム内容ですが,ジャンプキッズには少々ハードルの高い難度となっておりました。ポップなんですよ,いろいろと(「ダイの大冒険」のポップじゃないよ。ジャンプだけに)。フラグを立てまくって回収しまくって,キャラクターと出会って仲間にして,各エリアで相当数の中ボスを倒して,ラストダンジョン(これが鬼畜! 小学生がテスト裏に作った迷路並の理不尽さ!)をクリアしたら,13人のラスボスが。
このボスを,16人のジャンプヒーローから一人ずつ選んで戦うんですが,ここで選んだキャラと敵との相性が勝敗を大きく左右するんです。「ついでにとんちんかん」の抜作先生なんて基本は弱っちいんだけど,意外な敵に対して強烈な攻撃力を誇りました。
ええ。総じて言うと,キャスティングと企画立案に力を入れすぎて,システムが惜しくも追いつかず,何だかハチャメチャになった伝説のゲームなのです。100万本以上売れたけど,クリアした人って何人いるんでしょうか。アイデアに時代が追いつかなかったパターンだと思うんですよね。
時は過ぎて2014年。今や「グランド・セフト・オートV」(PlayStation 3 / Xbox 360)のように,もはや実写のようなゲームが遊べる時代になりました。そう,時代がファミコンジャンプに追いついたんです! そうだ,今の技術があれば,あの頃のスタッフが思い描いていたものが形になるはずだ!
きっとそんな理由で「Jスターズ ビクトリーバーサス」は,2014年に発売されるんですね(絶対に違う)。新世紀のファミコンジャンプ,今から非常に楽しみです。DLCが少なかったらいいなあ。ぼそぼそ。いや,ダウンロードするけどさ。ぼそぼそ。
■■ヒャダイン(音楽クリエイター)■■ ヒャダイン氏は明日(2014年3月1日),フジテレビの開局55周年記念特別番組「めちゃ×2感謝してるッ!」に出演します。当事者すらも思わずびっくりするような形で収録が行われたらしいんですが,一体,何が起きたのでしょうか……。 |
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ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル
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