連載
【ヒャダイン】単純なパズルゲームで救われる心もある
ヒャダイン / 音楽クリエイター
ヒャダインの「あの時俺は若かった」 |
第81回「単純なパズルゲームで救われる心もある」
ども。いやはや相変わらずな世の中ですね。ニュースはいつもコロナコロナ。五輪やるのかやらないのか喧々諤々で,うなだれています。
先日はガッキーが結婚を発表しましたが,実はガッキーだけじゃなくて,最近私の周りが誰もかれもカップルモードなんですよ。みんなバンバン付き合ってバンバン籍を入れていく。もしかして,これも巣ごもり需要の効果なの。なんで? ずっと同じところで足踏みしている私は,さながら「桃太郎電鉄」でいうところの屯田兵カード。牛歩カードのほうがまだましという状態。
だけど仕事は,ありがたいことにじゃんじゃんとくる。作詞作曲,そしてメディアへの出演に追われる日々を送れています。基本自宅作業なのでちょっとした休憩にゲームをして気分転換したいんですが,そのゲームの選定でちょっと困ったことがありまして……。
実はですね,何か考えようとするとネガティブなことばかりが思い浮かぶので,できれば余計なことは考えたくないんです。仕事でインプットとアウトプットを繰り返しているときには,そういう思いすら抑え込んでいるので,そこを離れて気晴らしをしようとしたときにはもう,気持ちがいっぱいいっぱい。ゲームを楽しむためにインプットしなきゃいけない情報すら邪魔になってしまう。
皆さんの中にも似たような体験した方,いますでしょうか? 大好きなゲームさえ心の重荷になってきている状態。これ,やばいですよね。
こんなとき,どうしたらいいのか。自分なりの結論が 「LINE:ディズニー ツムツム」(iOS / Android)です。以前,散々やっていたんですけどね,ツムツム。
【ヒャダイン】忙しい毎日に「ツムツム」。
ゲームで遊びたいという欲求を,もっぱらスマートフォンで満たしがちなヒャダイン氏。今月の「ヒャダインの『あの時俺は若かった』」は,「LINE:ディズニー ツムツム」(iOS / Android)で,レベルMAXまで育てたときに使い勝手がいい(と,ヒャダイン氏が思う)ツムについて紹介していきます。
【ヒャダイン】「ツムツム」にオツムがツムツムしております。
最近,「LINE:ディズニー ツムツム」で,暇さえあればツムツムしているというヒャダイン氏。そういえば,ディズニーキャラクターが登場するゲームって,これまでにもいろいろとリリースされてきましたね。そんなこんなで今回の「ヒャダインの『あの頃俺が若かった』」では,懐かしの「ミッキーマウス 不思議の国の大冒険」のことを思い出してみます。
そして何よりも,プレイしているときの無心っぷりがやばい。別に戦略をあれやこれやと考えることもなく,もはや条件反射レベルの動きでひたすらツムを消す。ツムを消すために生まれた存在です。天がこの世に遣わした勇者です。ツムを消すだけの勇者。
何も考えないで遊ぶことには,ちょっと特殊な心地よさがありますよね。年老いた親のことも,締め切りのことも,海外旅行に行けない現実も,腰の痛みのことも考えない。なーんにも考えない。精神的な境地って言われるのって,意外とこういうものかもしれません。
そしてツムツムはLINEと連動しているので,LINEにいる友人とスコアを競えるのですが,私のLINE友達のうち現役でツムツムをやっているのは5人。そのうち1人は毎回3000万点を叩き出すなど,かなりのツム廃。
そして毎回ちゃんとプレイしているのがお笑いコンビ,流れ星のちゅうえいさん。流れ星は最近テレビ東京系「ゴッドタン」での,コンビ仲が最悪なのをなんとか仲直りさせようという企画で有名かと思うのですが,その番組内で彼らの後輩である,どぶロックの江口さんからも,「ちゅうえいさんはツムツムばかりしている」という報告がありました。
ああ。さすがちゅうえいさん。私のスーパーヒーローことちゅうえいさん。そこらへんも尊敬。忘れたいことがたくさんあるんだろうなあ。目を背けたくなる現実がたくさんあるんだろうなあ。相方TAKIUEさんへのこんがらがった想いは,ツムツムが保留させているんじゃないのかと思ったりします。抱き締めたくなるほど分かるので,ログインするたびにハートをプレゼントしています。最近LINEでは連絡を取っていないのですが,ハート交換を2か月くらい続けていて,なんか絆を感じています。
そういえば今年公開されてヒットした某恋愛系タイトル長い映画でも,倦怠期に入った彼氏が彼女と同じ部屋にいるのに,ずっとパズルゲームをしていたなあ(ツムツムじゃないけど)。あれは見事な描写でした。もはやプレイしていて楽しいとか楽しくないとかそういう問題じゃないんですよね。
お笑いコンビ・見取り図のコント「南大阪のカスカップル」でもこういった心境が秀逸に描かれています。南大阪にいそうなヤンキーカップルを演じていらっしゃるのですが,下品で横暴だけど少し優しさを見せるドヤンキー彼氏「力也」の横で,パッサパサの金髪に上下赤ジャージ,そして眼帯をしている彼女「綾」がずっとスマホをいじっているんです。何をしててもどこにいてもずっとスマホ。彼氏に何か言われても返事は聞こえないくらいの声量で,ぱぱっとしゃべってすぐスマホに戻る。そして何をしているかというと,彼氏いわくツムツム。ほーら! やっぱりツムツムです!
こういう話をすると決まってゲームが「現実逃避」の手段と言ってくる人がいるのですが,もちろんそんな意図はありません。ゲームにはいろんな役割があって,いろんな形で人に影響を与えてくれるんです。感動できるものもあれば,爽快感を味わえるものもあるし,友人と交流できるものだってある。そして,どこへ向かっていけばいいかわからない不安な気持ちを,時間をかけて支えてくれる役割を果たしてくれるゲームもある。そういうことですね。
「テトリス」や「ソリティア」をやっていると時間が吹っ飛びます。総じてパズルゲームにはそういう部分があるのかもしれません。そういや私が小さい頃,母がよくテトリスやソリティアをやっていたのもそんな理由からだったのでしょうか。あの頃の母と年齢が近くなった今だからこそ,少しあの頃の母の気持ちに寄り添えるかもしれません。
今回はテーマ的に少し暗くなってしまいましたが,私は元気です! 次回は「ファイナルファンタジー」シリーズについての明るい内容をお届けしたいなと考えておりますので,今回はこんな感じでご容赦くださいませ。
■■ヒャダイン(音楽クリエイター)■■ 先日,ギックリ腰をやってしまったヒャダイン氏。ようやく元の体に戻りつつあるそうですが,少し気を抜くとまだ体が歪んでしまうのだとか。そこで「どこか10年スパンでばつんと治してくれるいい整体があればぜひ教えていただけると嬉しいです!」と情報を求めていらっしゃいました。 |
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LINE:ディズニー ツムツム
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(C)Disney
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