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PS3と立体視ディスプレイが奏でるゲームの未来とは? PS3の技術と未来を語るトークセッション開催
屋外のステージでは,ソニー・コンピュータエンタテインメント SVP兼ソフトウェアプラットフォーム開発部部長 兼 戦略企画部担当部長である豊 禎治氏をまじえたセッションが行われた。
4Gamer読者に対しては立体視の仕組みなどについては割愛するが,基本情報だけ確認しておこう。ソニーがまもなく発売する立体視対応テレビ3D〈ブラビア〉は,液晶シャッター方式を使ったもので,4倍速の240Hz駆動とするなど独自の工夫は行われているものの,以前紹介したAlienware OptX 2310などと基本的な原理は変わらない。この3D〈ブラビア〉にPlayStation 3を接続して,ゲームを立体視対応に……というのが,PS3の最近の動向でもある。
映示されたのは「グランツーリスモ5」や「WipEout HD」の立体視対応テスト版の映像だったが,会場からは,ときおりどよめきも聞かれるほどの好反応。
立体で楽しむのに向いたゲームはなにかという質問に,豊氏は「実際にあるもの」と答えていた。スポーツやレースなど,プレイヤーが実際に体験したことがあるようなものだと,立体視によって体験が再現されやすいとのこと。サッカーなどでは実際にスタジアムにいるような臨場感が得られるという。
また,「自分が体験したことのないものを体験できるのもゲームの魅力」とし,これが立体視によって強烈な体験が可能になるという。まだまだ進化していく分野でもあり,今後はより自然な立体視映像が楽しめるようになってくるだろうとのこと。
コンシューマゲーム機では久々に登場する立体視対応ということで,最新ハードウェアのグラフィックスレベルで実現される立体視ゲームには注目が集まるところだ。
本筋とは全然関係ないところでちょっと気になったのは,ステージ上の会話では,立体視による立体映像を指して「3D」と表現していたところだ。
豊氏は「3D立体視」という単語も使っていたのだが,どうも世の中,単に「3D」という単語をもって,いわゆる「立体視」を意味するものとさせたい人が結構いるらしいのだ。「3Dテレビ」ならば,そんなに違和感はないかもしれないが,「少なくともゲーム分野ではダメですよ」といっても分かってもらえないことが多い。4Gamerでは,特別な理由がない限り「立体視」ないし「3D立体視」などの表記を使っている。海外ではステレオ3D,S3Dなどといった呼び方もされるようになってきているのだが,これもいま一つ馴染みにくい。立体視自体もそんなによい単語ではないので,早く標準的かつ適切な呼び方ができるとよいのだが……。
- 関連タイトル:
グランツーリスモ5
- 関連タイトル:
WipEout HD
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