例年,東京ゲームショウの一角を占めている
台湾企業ブースだが,今年になって初となる
「注目! 台湾ゲームの新勢力」と銘打ったステージイベントを開催した。内容は,台湾のゲーム市場が好調であることを受けて,日本で既にサービスしているオンラインゲームタイトルや,今後アジアや世界各国での展開を予定しているタイトルを紹介するというもの。
台北駐日経済代表処 経済組 組長 許 銘海氏
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最初の挨拶を行ったのは,台北駐日経済代表処 経済組 組長
許 銘海氏。許 銘海氏は台湾のゲーム市場の売上が,2008年に300億円に達したこと,またプレイヤー人口が500万人にも上っており,好調であることをアピールした。
台湾XPEC Entertainments 代表取締役会長 許 金龍氏
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続いて登壇したのは,台湾XPEC Entertainments 代表取締役会長にして,台湾ゲーム産業振興会会長を務める
許 金龍氏。許 金龍氏は,同社が開発したMMORPG「
みんなの冒険大陸 カナン」が,日本ではNHN Japanの協力を得てハンゲームでサービスされていることに触れ,ほかにも「
バウンティ・ハウンズオンライン」など,同社が手がける3本の新作を日本で公開する予定だと述べた。
NHN Japan 「みんなの冒険大陸 カナン」運営プロデューサー 中村大祐氏
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そしてNHN Japanからは,カナンの運営プロデューサーを務める
中村大祐氏が登壇し,8月の正式サービス開始以来,登録会員数はすでに10万人を越えており,大変好調であると現在までの経過を報告。また会員の男女比は,以前掲載したインタビューでも述べていたとおり,ほぼ半々という点は変わらないが,今回,女性の中でもとくに主婦プレイヤーが多いことを明らかにした。そのほか中村氏は,プレイするための障壁が少なく気軽に遊べるため女性プレイヤーに人気が高いといった分析や,企業タイアップ展開など,カナンに関するさまざまな要素を紹介した。
台湾Lager Network Technologies エリック・トン氏
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このほか,台湾Lager Network Technologiesから
エリック・トン氏が登壇し,同社開発のMMORPG「Fantasy Online」を紹介。同タイトルは童話の世界を舞台にしており,アバターやペット,エモーションなどキャラクターを可愛らしく表現することに重点を置いている。またマップやクエストは,「ジャックと豆の木」「西遊記」といった世界の物語を抱負にしたものも多いという。2010年春には,台湾で大規模な公開テストを実施する予定だ。
また台湾Zealot Digital Internationalからは,「
Xenjo Online」と「大越伝説Online」の2本のMMORPGが紹介された。Xenjo Onlineは,いわゆる武侠の世界観をベースにしており,プレイヤーが七つの門派に分かれて互いに争うという内容。上映されたムービーでは,美しい女性キャラクターの大胆かつ派手なアクションが目を惹いた。
もう一方の大越伝説Onlineは,ベトナムを中心に東南アジア市場向けとして企画されたMMORPG。4000年前から言い伝えられてきたベトナム神話をベースにしており,マップには熱帯雨林や沼地が用意されているという。いずれのタイトルも,2010年に各国でリリース予定となっているが,日本におけるパブリッシャはまだ未定だ。
大越伝説Online
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