プレイレポート
マイミクとの絆を深め,輪を広げよう! mixiアプリのブラウザタイプMMORPG「ぼくらのファンタジア」トライアルテストレポート
「ぼくらのファンタジア」はMMORPGが初めてのプレイヤーでも手軽に遊べる作りで,例えばダンジョンなども短い時間で攻略できる。さらに,オンラインゲーム上級者でも十分楽しめるだけのやりこみ要素が備わっており,幅広い層で気軽に一緒に楽しめそうだ。
「ぼくらのファンタジア」公式サイト
MMORPG初心者にも優しい簡単な操作性
キャラクター作成が終わると,チュートリアルで基本の操作を覚えられる。途中の質問に答えていくことで最初の性格が決まるが,これはあとで自由に変更できるので,好みの性格にならなくてもご心配なく。
操作はマウスのみで行うモードと,キーボードとマウスで行うモードの2種類が用意されている。移動や攻撃,アイテム習得などを,すべてマウス左クリックのみで行う「マウス操作モード」はMMORPG初心者にとっては実に簡潔で分かりやすいだろう。
キャラメイクでは性別のほかFACE5種,HAIR5種,HAIR COLOR8種,EYE COLOR6種,VOICE3種からそれぞれ選択して,好みのキャラクターを作れる |
操作はご覧の通り,単純明快。ちなみにスキルは左下のショートカットをダブルクリックし,標的を選ぶことで使用する |
しかし筆者がお勧めしたいのは,移動とアイテム取得をキーボード,攻撃をマウスで行う「キーボード操作モード」である。なぜなら,1匹の敵モンスターを退治した際にドロップアイテムが3〜4個と出てくる場合もあり,これらをいちいちクリックして取っていくのは非常に面倒な作業となる。「キーボード操作モード」なら[Space]キーを押すだけで全部拾うので,圧倒的に時間効率が良くなる。デフォルトでは「マウス操作モード」となっているので,ある程度ゲームに馴染んできたら「キーボード操作モード」に変えるのがいいだろう。
町で自分だけのオリジナルキャラクターを作りあげていこう
チュートリアルを終えると,「冒険者の町ミドル」という場所に出る。この町で装備を整えて,クエストを受けたり,ダンジョンに向かったりというのが基本的な流れとなる。街の外のフィールドなどは存在せず,街とダンジョンのみで構成される。
町は縦3×横4の計12ブロックに分かれており,それぞれに名称とA〜D,1〜3の区画番号が割り振られている。最初は広くて迷うこともあるだろうが,序盤のお使いクエストをこなしていくことによって,だんだんと位置関係を覚えていくだろう。画面右上のマップでは近距離,区画全域,町全体の3段階を見られる。迷ったら参考にしよう。
町全体マップには施設の名前と場所が表記されている。公式サイトには個々のNPCの位置まで載っているのでチェックしておこう |
クエストは同時に五つまで受けられる斡旋所のもののほか,町のNPCから受けられるものもある。こちらは同時に受けることはできず,一つずつクリアしていかなくてはならない |
町にはもちろんさまざまなNPCが存在する。武器防具屋,クエスト斡旋所,工房職人,素材屋,道具屋,スタンプ屋は町に何人もいるが,それぞれが違った物を売っているわけではなく,誰でも店によって機能は同じ。
B-2にある町役場内には性格変更係がいる。ここで自キャラの性格を変えることにより,ステータスが変化する。以下にそれぞれの性格による能力の違いを挙げておくので,参考にしてほしい。
「勇敢」(戦士タイプ) 力の数値が最も高く,攻撃力に特化している
「インテリ」(魔法タイプ) 心の数値が最も高く,魔法攻撃力に特化している
「慎重」(盗賊タイプ) 体の数値が最も高く,???に特化している(※)
「仲間想い」(防御タイプ) 技の数値が最も高く,HPに特化している
※公式サイトによると盗賊タイプらしいので,もしかすると武器につける効果や属性の発動率などかとも思うが,慎重のキャラクターは何に特化しているのかよく分からなかった
一度に登録できるスタンプシートは三つまで。スキルはバフスキル,ウエポンスキル,魔法系スキルなどに分かれている |
装備の鍛練は攻撃力を強化するだけでなく,武器にさまざまな効果をつけられる。自分のお気に入りの武器を作り上げよう |
スキルは一般的なMMORPGと比べ,少し特殊な覚え方となっている。ダンジョンやクエストで「スタンプ引換券」を手に入れることで,その数に応じて,スタンプ屋で「スタンプシート」をもらえる。そのスタンプシートに書かれている,それぞれのミッションをこなすことにより「スタンプ」を手に入れる。
すべてのスタンプを押すことで,初めてそのスキルを使えるようになるのだ。ミッションは“モンスターの技を見る”“特定のアイテムを何回か使う”など,多彩なパターンがある。文章にすると若干複雑に見えるスキル取得方法だが,実際にやってみるとすぐに覚えられるし,目標の一つとして楽しめるだろう。
足りない素材は,名称から持っている敵を推測して討伐しにいこう。お金は素材を売ったりクエストを達成することで手に入る |
素材の種類が豊富なので,整理しておかないとすぐいっぱいになってしまう。町に戻るたびに整理する癖をつけたいところだ |
工房職人のところでは,武器や防具の作成や鍛練,修理ができる。作成と鍛練は,ダンジョンのモンスターを倒すことで得られる素材を使って行うが,お金も別途必要となる。装備には耐久値があり,0になると使えなくなってしまうので,ある程度減っていたら修理してもらおう。
武器として,短剣,片手剣,両手剣,片手棍,両手棍,弓の存在が今回のテストで確認できた。基本的に長い武器ほど,また両手持ちの武器ほど攻撃範囲が広くなり,攻撃速度は遅くなる。冒険で新しい素材を見つけて工房職人のところへ持っていくと,新たな装備品を作れるようになるようだ。ダンジョンで拾ったアイテムは,まず画面左下部で確認できるバックパックに入る。これは30個までしか入らないので,こまめにアイテムボックスに移動しておかないと満杯になって困ることになる。武器は装備しているもののほかに,予備として五つまでダンジョンに持っていける。
一人でまったり素材を集めるか
みんなでワイワイ攻略していくか
選択できる2種のダンジョン
ダンジョンへ行くには,画面右下部のワールドマップを開く。一人でも冒険できる「おてがるダンジョン」と,二人以上でないと冒険できない「みんなでダンジョン」の2種類あり,それぞれルームが分かれていて,一か所につき12人まで同時に入れる。
「みんなでダンジョン」はソロでのプレイは不可能なので,中にいるNPCを通じてフレンドを呼ぶか,町でグループを組んでから向かおう |
グループ名は組んだときにランダムで決定するのだが,「似たもの同士」や「もやもや」など,さまざまな名称がある |
「おてがるダンジョン」には危険の少ない大人しいモンスターが生息しており,のんびり安全に冒険できる。「みんなでダンジョン」はスリル満点の本格的なダンジョンで,それぞれのグループに分かれ,制限時間内に最奥地に生息するボスを倒すのが目標となる。グループは最大4人までとなっており,例えば12人で入った場合は4人のグループ×3に分かれ,それぞれでクリアを目指すこととなる。また,ボスを倒すと巨大宝箱のある部屋に入れる。筆者が開けた巨大宝箱はすべて空だったので,どういったアイテムが出るかは不明だ。ここはぜひ実際に冒険して確めていただきたい。
暗闇にされると視界が狭くなり,麻痺は一定時間の間,攻撃が失敗するようになる。状態異常には気をつけよう |
「みんなでダンジョン」のモンスターはアクティブなので,倒さずに進んでいくと一気に囲まれてしまう場合も…… |
ダンジョン内は町と同様いくつかのブロックに分かれている。「おてがるダンジョン」は1Fしかないが,「みんなでダンジョン」は3Fまであり,その最奥地にボスが生息していた。中にはスイッチを押さないと進めない場所などもある。また「地雷」や「イナヅマ」などの罠が仕掛けられている場合があり,これらに引っかかってしまうと,周囲のモンスターから無防備な状態で攻撃を受けてしまう。モンスターの中には暗闇や麻痺などの状態異常にさせる攻撃をしてくるものも存在する。これらの効果時間はかなり長いので,できるだけ受けないように立ちまわりたいところだ。
本作ではモンスターを倒したときの経験値獲得は一切なく,クエストをこなす,モンスターが落とす「フルーツ」を使用する,もしくは「みんなでダンジョン」を進んでいくことなどで手に入る |
どのダンジョンのボスも,一般のモンスターと比べて攻撃力や防御力が圧倒的に強い。さらにほかのモンスターを召喚してくることもあり,非常に厄介だ |
最初は初期ダンジョンの「ハラッパー」EASYにしか行けないが,Lv10まで進めると,「ハラッパー」NORMALと「クリスタル鉱洞」EASYに行けるようになる。このあたりから難度がぐんと上がってくるため,初期の装備で奥まで向かうのはかなり難しいだろう。
しかも最初に覚えている三つのスキル(回復,解毒,蘇生)はLv10になると使えなくなってしまい,回復手段がこの時点でなくなってしまう。ここからは装備を整えると共にスキルを覚える必要があるが,苦労して覚えるスキルは,それに見合った優秀な効果が得られる。例えば補助魔法スキル「戦士の唄」は,攻撃力が49から61まで5分間アップし,どうしても倒せなかったボスも楽に倒せるほどの効果を発揮した。
ソーシャルアプリケーションとしての期待と課題は……?
本作はやはり「mixiアプリ」であるので,マイミクと遊ぶだけではなく,同じゲームを楽しむプレイヤー同士が知り合うきっかけになってほしい。しかし今回のテストでは,そういった交流の手段が少なかったのが非常に残念だった。チャットにしてもマップ全域に届くものはなく,画面内のプレイヤーにしか聞こえないので,例えば「みんなでダンジョン」に一緒に行くプレイヤーの募集もできず,もどかしい思いをした。この点は今後のサービスでぜひ手直ししていただきたい部分だ。交流の場さえあれば,気の合う冒険仲間を見つけ,マイミクの輪を広げていくこともできるのではないだろうか。
町のNPCの話を聞いていくと,町の歴史や周辺の情報に触れられる。どうやら火山や魔城などがあるらしい…… |
やはりフレンドと一緒に役割分担してのダンジョンは楽しい。一緒に強くなって難度の高いダンジョンをクリアしていきたい |
ブラウザゲームにしては重い部類であり,mixi会員なら誰でも遊べる……とはいかなさそうだが,インストール不要で気軽に参加しやすく,mixiアプリなので友人を誘いやすいMMORPGだ。ゲーム仲間のマイミク,仲は良いがゲームはあまりしないマイミク,コメントのやりとりだけしてるマイミクなどを誘い,みんなでMMORPGの楽しさを分かち合える日が訪れるのを心待ちにしよう。
「ぼくらのファンタジア」公式サイト
- 関連タイトル:
ぼくらのファンタジア
- この記事のURL:
Copyright (C) 2009 HEADLOCK INC. All Rights