インタビュー
「イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ」同梱ドラマCDは銀河万丈氏大活躍の大爆笑劇に? 豪華声優陣を直撃取材
この作品は,日本ファルコムの看板作品である「イース」シリーズと「空の軌跡」シリーズの,夢のコラボレーションタイトルとなっている。ジャンルはRPGではなく,キャラクター同士が対決するアクションゲームだ。
ゲーム内ではアドル vs. エステル,ドギ vs. ヨシュアなど,シリーズの枠を超えた夢の対決が実現する。豪華キャストが結集しており,戦闘ボイスはもちろん,ストーリーモードでもキャラクター達がしゃべりまくるという,完全フルボイス仕様となっているのも見どころの一つだ。
本作は通常版のほか,限定ドラマCD同梱版も発売されるが,ドラマCDとは別に,本作のオリジナルサウンドトラック,ゲームで使用されているファルコム歴代の人気曲を収録した「ファルコムベストサウンドコレクション -ALL in ALL -」が,初回特典として用意されている。
限定ドラマCDでは,草尾 毅さんや神田朱未さんなど,ゲーム内と同じキャストがボイスアクトを担当しており,ここでしか聴けないオリジナルのシナリオを楽しめるほか,イースと空の軌跡の登場キャラクター同士という,異色の掛け合いを楽しむこともできる。キャストは以下のとおりだ。
アドル・クリスティン:草尾 毅
エステル・ブライト:神田朱未
ヨシュア・ブライト:斎賀みつき
アイシャ=サリ=エドナス:三上枝織
ティータ・ラッセル:今野宏美
エリカ・ラッセル:雪野五月
ダン・ラッセル:草尾 毅
アガット・クロスナー:近藤孝行
オリビエ・レンハイム:子安武人
ガッシュ:佐藤拓也
ダーム:銀河万丈
ガルバラン:銀河万丈
ギャラクシー・ヴァン・ジョー:銀河万丈
ナレーション:銀河万丈
(敬称略)
このたび,ドラマCD「イース&空の軌跡 vs. ヴァン・ジョー」の収録現場を取材する機会を得られた。メインキャストの方々からコメントを頂いたので,紹介していこう。
――今回の収録の感想をお願いします
草尾 毅さん(アドル・クリスティン/ダン・ラッセル役):
今回のCDは聴いてる方に楽しんでもらうために企画されたので,本来ならありえない夢の共演が随所に出てきます。ナレーションの銀河さんも渋いところから,バラエティ色豊かなところまでフル稼動で,とても盛りだくさんの内容になっているので,ぜひ力を抜いて楽しみながら聴いてもらえればと思います。
神田朱未さん(エステル・ブライト役):
空の軌跡がイースと一緒になるということで,「どんなドラマCDで,どれだけかっこよくなってしまうんだろう?」と思っていたら,まさかの“振り切ったギャグ”に行き着いて,「これはこれで楽しんでいただけるな」という内容になっています。皆さんに,クスクス笑っていただければと思います。
斎賀みつきさん(ヨシュア・ブライト役):
今回は空の軌跡とイースが絡むということで,「どういう風になるのかな?」と楽しみにしていたんですが,ヨシュア以外はみんなおかしなことになっています。たぶんヨシュアは強靭な精神の持ち主で,意外と普通だったんでしょうね。
そのほかにもたくさんのキャラクターが出てきますし,その人達がいろいろ引っ掻き回しつつ,銀河さんのあらゆる部分を使ったキャラクター達が,さらに引っ掻き回して,収まりがつかないまま終わる感じで(笑)。聴いている人が笑顔で聴けるCDとなっていますし,参加できたのがすごく嬉しいですね。
三上枝織さん(アイシャ=サリ=エドナス役):
イースと空の軌跡という夢のコラボレーションということで,作品を超えてみんなでドタバタできたのがすごく楽しかったので,聴いている方も楽しんでいただけるのではないかなと思います。アイシャとして参加できて,本当に良かったです。
今野宏美さん(ティータ・ラッセル役):
いつも楽しく空の軌跡のドラマCDをやらせてもらっていますが,今回はさらに面白いことになっていて,収録に来るのが楽しみでした。来たら本当に楽しくて,笑いをこらえるのが大変でしたね。ティータとしては,「ティータってこんなにモテるんだ」っていうのが嬉しくて,婿養子候補が増えてワクワクしています(笑)。ありがとうございました。
雪野五月さん(エリカ・ラッセル役):
私は空の軌跡のほうしか知らないんですが,初めて会う方達がけっこういて,「どんな風になるのかな?」とワクワクしながら来ました。それで草尾さんが一人で会話しているのを後ろから見て,「面白いな〜」って思っていました(笑)。あとナレーションと共存するっていうのが今まで経験なかったので,すごく新鮮で楽しかったですね。
近藤孝行さん(アガット・クロスナー役):
面白いし,楽しい作品になっていると思います。演じている側としても,面白く,楽しく,それだけでなく刺激的で勉強にもなって,すごく光栄でした。とくにナレーションは,ナレーションの概念を超えたというか,本当に衝撃的で最高でした。
アガットは,個人的にはもっとハードボイルド,渋い感じをイメージしていたんですが,キャラが壊れていて「こんなにもティータのことが好きだったのか」と発見できるいい機会だったと思いますね。楽しい作品になっていますので,楽しんでください。
佐藤拓也さん(ガッシュ役):
まさかガッシュのこんな一面を見ることになるとは思いもしませんでした。ティータにメロメロになってしまうんです。タイトルは「vs. ヴァン・ジョー」ということで,「どんな強大な悪が現れるのか」と身構えていたのですが,収録中は万丈さんのナレーションや,数々の悪の根源に打ちのめされてしまいました。
個人的にも大好きな作品なので,聴いてくださるみなさんに,楽しみながら収録された雰囲気が伝わればいいなと思います。ありがとうございました。
銀河万丈さん(ナレーション/ダーム/ガルバラン/ギャラクシー・ヴァン・ジョー役):
極めてシリアスな,まともな文学作品をお届けしたと思ってます。皆さんのお話で「だいたいこんな方向か」と察しがついておられるかもしれませんが,実は悪の根源は一つという大きなテーマ,不変なテーマと捉えて私は演じさせてもらっています。
一番残念なのは,これを映像でお見せできないことです。そのへんは想像力をたくましくして,思いきりのけぞって,よだれをたらしていただければと思います。名前が似通っているところもありますが,一切関わりはございません(笑)。楽しんでください。
――演じられたキャラクターの見どころなどを教えていただければと思います
草尾さん:
今回の内容はパロディ,ギャグなので,個々のキャラクターが立っているというよりも,それぞれにオチがあったりしますから,全編が見どころですね。あとは「アドルとダンの声がまったく同じ」と言われるシーンがあって,ちょっとムッとしたこともあったので,そのへんも感じてもらえれば嬉しいですね。
神田さん:
エステルはこの世界に来たから緩いのか,もともと緩いのかってところを行き来しているんです。今回悔しかったのは色気で扉を開くというところで,まったく台本になかったナレーターの笑いに,カチンと来ましたね(笑)。聴いていただくと分かると思いますが,「ここの笑いはアドリブです」というところがあって,「どういうことなんだろう?」って心の中でツッコミながら,そのまま普通に一所懸命やらせてもらいましたので,どこにあるのか探し当ててみてください。
斎賀さん:
全編聴きどころだったりしますが,ヨシュア的に言わせてもらうと,普段よりかなり頑張ってツッコミ役をやっている感じがします。ヨシュア的なハイテンションってところに集約していたりするので,そのへんは新鮮に聴いていただけるのではないかと思います。
三上さん:
アイシャは公女なんですが,さきほど(神田)朱美さんが仰っていたように,色気を見せるシーンだったりとか,私も「色気が欲しいな」って思ってたのに,アイシャとしては色気がなかったんだなって部分も見どころですね。あとは同じツインテールであるエステルとお風呂に入れるっていうのは,個人的にも嬉しかったです。
今野さん:
ティータの今回の見どころは,モテてることです(笑)。アガットさんがいつも以上に優しいのが嬉しいですね。
雪野さん:
聴きどころは,やはりラッセル家の絆の強さですね。それ以外にはありません!(笑)
近藤さん:
アガットは今までイースのキャラクターとは関わりがなかったけど,アイシャが一所懸命色気を使って扉を開けようとしているのに,「あの小娘は放っておいて」なんて言っちゃって。「誰にもそうなのかよ,お前は」ってところですよね。いつもと変わらないアガットをお楽しみください。
佐藤さん:
ガッシュは,基本的にツッコミ役に回りたいキャラクターなんですが,そこに回りきれないんです。今回はさらに輪をかけて強力になったツッコミに負け,ボロボロになっていくガッシュの様を楽しんでもらえればと思います。あと,世界を超えて恋をしてしまったガッシュは大丈夫なのかなと思います。アガットには負けません。
銀河さん:
登場人物みんなを包み込む大きな愛を持ったナレーション。そのつもりが皆さんをどうも敵に回しているような気がします。悪役もみんな同じ声だと言われながらも,僕は大人ですから,しれっと演じております。構成上は異種格闘技といいますか,そういう方向ですね。これから生きる方向性を見出した気がします。ナレーションはどこへでも参ります。素晴らしい作品だと思いますね。
――最後に一言ずつ,草尾さんと銀河さんにいただきたいと思います
草尾さん:
日本ファルコムさんならではの,夢のようなコラボ企画です。ゲームの中でも実際にコラボしていますし,この素敵なCDが第二弾,第三弾,さらには映像化されたりと,これからもいろいろな展開をしていって,また皆様と素敵な作品,ゲームを作っていければと思います。聴いてくださった皆さんにも楽しんでもらって,ゲームのほうもたくさん遊んで,ゲーム雑誌で一位にランキングされるよう,いっぱい買ってほしいですね。よろしくお願いします。
銀河さん:
僕は誠心誠意,草尾君をフォローして参ります。よろしくお願いいたします。
同日,オリビエ・レンハイム役の子安武人さんの収録作業も行われ,子安さんを取材する機会も得られた。こちらのコメントも紹介していこう。
――収録を終えての感想をお願いします
いつものように楽しいお話で,オリビエに関しては,「出てきた! ここで出てくるんだ」って感じですね。そして昔懐かしい昭和テイストに吹っ飛ばされ,消えていっちゃって,見事に三枚目っぷりを披露しています。もしビジュアルとかがアニメであったら,相当見た目はかっこいいのに,飛ばされていく彼の姿がものすごく滑稽に映って「面白いんだろうな」って思いながら,演じさせてもらいました。
――今回の作品でのオリビエの見どころはどんなところでしょうか?
子安さん:
一見悩みがないようなキャラクターだけど,実はバックに背負っているものがある。わりと辛らつなものもあったりするのに,普段は陽気に振舞っている。自分のことは二の次で,周りのことを考えられるっていうのは,あとあとグッとくるんですよ,何かあったときに。それがオリビエの良さだと思っています。まずは笑いを提供するってところですね。
――今回は「空の軌跡」と「イース」という作品のコラボレーションですが,それについてはどう感じていますか?
子安さん:
コラボレーションなんですけども,「イース vs. 空の軌跡 vs. 万丈さん」ってところですよね。この万丈さんがポイントなんじゃないかなって感じますね。イースとのコラボレーションというのはもちろんありますけど,一役者とコラボレーションしてるっていうのが,今回は強い気がしますね。そんな方とのコラボレーションができて,いちいち言うまでもないですが,やはり素晴らしいなって思いますね。
――最後にドラマCDをお聴きになる皆様へ,一言お願いします
子安さん:
作品に人気があると,こうやって番外編ができて,ゲームだけでは味わえない違った魅力を役として出せたりとか,知らなかったエピソードを知ることができたりするので,やっていて非常に楽しいなって思います。このシリーズに限らず,空の軌跡だったら空の軌跡,イースだったらイースっていう作品を幅広く続けていってほしいと思いますね。その中でオリビエが注目されるお話があっても面白いですし。まだまだ続きそうな雰囲気が漂っていますので,みなさん応援よろしくお願いします。
- 関連タイトル:
イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ
- この記事のURL:
キーワード
(C)2010 Nihon Falcom Corporation. All Rights Reserved.