ガマニアデジタルエンターテインメントは,9月8日から9日にかけて,自社タイトルのみを出展したプレス向けイベント
「2011 Gamania Game Show」を,台湾の台北市にて開催している。同イベントに出展中のタイトルの中でも,とくに日本市場を意識して作られているのが,本稿で取り上げるオンラインタクティカルアクションRPG「
ラングリッサー シュヴァルツ」である。
タイトル名を見れば分かるように,これは1991年に発売されたメガドライブ版を第1作とするシミュレーションRPG,「ラングリッサー」シリーズをベースとするオンラインゲームだ。
ラングリッサーらしさがどのあたりに反映されているか,コンシューマ版のファンにとっては気になるところだろうが,ガマニアのスタッフによると,シリーズおなじみの“女神の選択”が導入されているという。ゲームスタート時,女神からの質問にどう答えるかによって,ゲーム内でせめぎあう3勢力(光,闇,帝国)のどこに属するかが決まるとのこと。もちろん,所属した国によって異なるストーリーが用意されている。
本作の大きな特徴は,プレイヤーが1キャラクターだけで戦うのではなく,部隊を率いて戦うところ。部隊は複数の“傭兵ユニット”と,マイキャラ自身とで構成される。傭兵ユニットは歩兵,騎兵,槍兵に大別でき,いわゆる“三すくみ”の関係にあるという。部隊を率い,敵のタイプに応じて傭兵を切り替えるという戦術的な要素は,“タクティカルアクションRPG”である本作の醍醐味といえる部分だろう。
今回出展されていた試遊台は,MMOタイプの拠点エリア「聖地プラリス」で準備を整えてから,MOタイプのフィールドエリア「忌まわしき視線」に挑戦というセッティング。アンデッドが徘徊する薄暗い森林フィールドで最後に待ち受けるボスは,ビホルダーというモンスターだ。
実際にプレイしてみると,傭兵の行動が思いのほか管理しやすく,一般的なアクションRPGと同様の感覚で楽しめる。傭兵は,敵が近づくと勝手に戦ってくれるし,“マイキャラを追尾”“その場で停止”“積極的に戦闘”というモードをワンキーで切り替えられる。そのため,プレイヤーはマイキャラの操作に集中しやすいのだ。
また,マイキャラは必殺技的な“カード”も使える。カードはZ/X/Cキーにそれぞれ割り当てることができ,3種類×5列=15枚までセットできる。
そのほか,スタッフに確認できた部分では,なかなかしっかりとしたクラスシステムが用意されているようだ。ウォリアー,パラディン,ライダー,アーチャー,メイジ,プリーストという6ルートが存在し,各ルートにはさまざまなクラスが,ツリー形式で用意されているのだ。どのクラスを選ぶかによって,指揮できる傭兵の種類が変化するため,自分がどのような部隊を編成したいかで,マイキャラのクラスを選ぶ必要がある。
TGS 2010の出展バージョンと比べると,ゲーム内容は格段にグレードアップしていたが,ゲーム内世界やUIはまだ開発途中といった雰囲気。今回はプレイ中の画面接写がNGだったので,おそらく今後の開発作業を経て,さらなるブラッシュアップがかけられるのだろう。
日本で遊べるのはもう少し先の話になりそうだが,ラングリッサーファンは続報を楽しみに待っていてほしい。