フィギュアの夏，日本の夏！　生誕25周年を迎えた「ワンダーフェスティバル2010［夏］」レポート

　今年もまた，フィギュア/ガレージキットファンにとってアツイ夏がやってきた。そう，7月25日に幕張メッセにて「ワンダーフェスティバル2010［夏］」が開催されたのだ。もはや説明不要かもしれないが，ワンダーフェスティバル（以下，ワンフェス）とは，毎年夏と冬の年2回の開催が恒例となっている，フィギュア/ガレージキットの一大イベントだ。


　1985年に初代主催者ゼネラルプロダクツ（現在のガイナックスの母体）によってスタートし，1992年より現在の主催者である海洋堂にバトンタッチして運営が続けられているワンフェスだが，今回，その生誕から25周年という大きな節目を迎えた。
　会場を幕張メッセに移して3度目となる今回のワンフェスは，前回の「ワンダーフェスティバル2010［冬］」と同様，国際展示場ホール1〜8まですべてを使用しての開催となった。一人ですべて見て回るのは，とうの昔にあきらめました……。


　全体的な出展傾向としては，これまでとそう大きく変わらないが，今回は前回までと比べ各社とも，これまで以上に物販コーナーに力を入れているところが多かったように感じられる。会場限定もしくは先行販売の人気商品が午前中にほとんど売り切れてしまうのはいつものことだが，それ以外のちょっとしたグッズやフィギュアであれば，午後からでも購入可能なものが結構あり，せっかくワンフェスに遊びに来たのだから，記念に何か買って帰りたいという来場者にとって嬉しかったのではないかと思う。


　また今回は，各社のスター・ウォーズ関連グッズばかりを集めたブース，「スターウォーズライセンシーアライアンス」が大きなスペースを使って出展を行っていたのが目立っており，大小さまざまなコレクショントイや関連商品がずらりと展示されていたほか，会場限定のファインモールド製プラモデルやグッズも販売されていた。

KONAMIブースでは，7月15日に発売されたばかりのPSP用ソフト「武装神姫BATTLE MASTERS」のトークイベントも行われた。出演者は左から，原型師の浅井真紀氏，デザイナーの柳瀬敬之氏，武装神姫プロデューサーの鳥山亮介氏（写真右）。鳥山氏によると，武装神姫第1弾を企画した際，神姫にどんなポーズをとらせたいかについて社内でアンケートを行ったところ，第1位が「体育座り」，第2位が「布団の中で丸くなる」だったとのこと。その気持ち，痛いほどよーく分かりますぞ！

コナミスタイルで予約受付中の「ラブプラス1/8フィギュアシリーズ」（上段）。満点彼氏は，グッドスマイルカンパニーより発売予定のねんどろいどシリーズもお見逃しなく（下段）

2010年秋に恋愛コミュニケーションゲーム「ソニコミ」を発売予定のニトロプラスブースでは，“描き下ろしそに子色紙”を懸けたじゃんけん大会が実施

こちらは会場で見つけた，すーぱーそに子関連グッズ。生クリームなら仕方ないな，うん

海洋堂のアクションフィギュア「リボルテック」シリーズに，ルパン三世と次元大介が登場！　この躍動感あふれるポージングに胸がワクワクせざるを得ない。どちらも今秋発売予定で，価格は共に2400円（税込）

初めて見たときはびっくりしたが，今やワンフェスに欠かせない存在となった（気がする）「四万十川カッパ造形大賞」。回を重ねるごとに存在感を増しており，今回はついにロの字型に4面展開。さらにその隣には受賞作品ばかりを並べたスペースが設けられ，そちらでは各賞受賞者への表彰式も行われていた

　というわけで，イベント全体の概要紹介はここまでにして，次ページではお待ちかねのフィギュア写真を紹介しよう。なお，毎回のお約束ではあるが，掲載したフィギュアの中には監修中のものも多く含まれ，実際の製品とは異なる場合があることをあらかじめご注意いただきたい。