連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第167回「MAFIA IS DEAD 外道と書類送検(ユウザイ)のファンレター」
やるやる詐欺を続けて,早3年……。別のイベントに乗っかる形ではなく,ついに番組主導の公開録音が実現することに! ヘタすりゃこれが最初で最後かもしれないッ! 見逃し厳禁! マフィア梶田,わいせつ物陳列罪での書類送検も覚悟して頑張ります!! あとブタ箱への差し入れは糸鋸入りのパンでお願いします。
RADIO 4Gamerの第174回では,角川ゲームスより8月1日に発売された「KILLER IS DEAD」(PlayStation 3 / Xbox 360)を特集しました。
本作は,角川ゲームスとグラスホッパー・マニファクチュアによる共同プロジェクトの第2弾。月への旅行や人体改造といった超テクノロジーがアンダーグラウンドで発達している社会を舞台に,隠密国家機関に所属する新人処刑人モンド・ザッパが,処刑対象である罪人共と血みどろの戦いを繰り広げる,愛と処刑(コロシ)のファンタジーアクションです。
番組ではゲストとして,ディレクターの新 英幸氏(グラスホッパー・マニファクチュア)をお招きし,実際にゲームをプレイしてきました。
グラスホッパータイトルの特徴といえば,異様なまでに際立ったその個性。本作もご多分に漏れず,サイバーパンクなのか伝奇物なのか,それともギャグなのか,とにかくジャンルの分類に困る“燃え”要素のドカ盛りっぷりが,まさしく男の子向けの味です。
また,アクションゲームとしての歯応えもさすがのクオリティ。回避や防御からのカウンターを駆使して戦うシステムが,ザコ戦でもプレイヤーを飽きさせず,程良い緊張感を持続させてくれます。コンボをつなげればつなげるほどにパワーアップしていくというシステムも,クールでポイントが高いですね。
グラスホッパータイトルのファンなら,言うまでもなく買い。ケレン味タップリの須田剛一ワールドは,普通のアクションゲームには満足できないというエキセントリックな人々に,ぜひとも体験してほしいです。
いつから俺は汚れた大人になってしまったんだろうか。こんな,「優良さんの前髪ってカニみたいだな」とか考えてしまうような夢も希望もない大人になるなんて。もしも中学時代の自分に会えるならば,土下座して謝りたい。そして責任を持って,残酷な真実を告げる必要がある。「君は将来,お天道様に顔向けできないようなエロ画像でしか興奮できない身体になってしまうんだ」と。
なぜ今,こんな話をしているのか。きっかけは,アニゲラ宛に届いた一通の手紙です。封筒には「〇〇市立〇〇中学校」と書かれていました。驚いたことに,学校から送られてきたものだったんです。
自分の日頃の行いを振り返りつつ,「いよいよPTAと全面戦争に突入か……」などと考えながら封を開けると,入っていたのは明らかに子供の字で,しかもなぜか英語で書かれた手紙。頭の中を疑問符で一杯にしながらとりあえず読み進めてみると,「あなたのトークが好きです。あなたの2分の1アクションフィギュアとねんどろいどが欲しいです。私はあなたのようなライターになりたいです」という,実に微笑ましい(?)内容のファンレターでした。
しかし,そうなるとますます分からない。個人でなく,なぜ中学校から,しかも英語で書かれたファンレターが届くのか。混乱していると,封筒の中にもう一枚,プリントのような物が入っていることに気が付きました。
ペラッと開いた瞬間,思わず「これマジ?」って声が出ちゃいましたね。「英語の授業でファンレターを書きました。生徒が書いた英語の手紙です。ぜひ,ご一読いただければ幸いです」と書かれており,しっかりと英語科担当の先生の名前まで入っていたんです。
おいおい……英語の授業で? アニゲラに? しかも杉田智和さん宛ならギリギリセーフなところを「マフィア」梶田にファンレターを……!? にわかには信じがたく,手の込んだイタズラかとも思ったのですが,その中学校が実在しており先生の名前も入っている以上,大マジなんでしょうね……。
先生,どんな顔でこのファンレターを書いている生徒にアドバイスしたんですか。いや,どういった番組なのか知らない可能性も十分にあるでしょうけど,それにしても送り先が「マフィア」ですよ? 毒にはなっても薬にはならない。「道徳」や「学校教育」に対し,全力で正反対の道を突き進んでいる存在なんですよ? 英会話で積極的に「Fワード」を使っていこうとするような男なんですよ!?
いや,手紙自体は素直に嬉しいんですけどね? ただ,こんな仕事をしていて,まさか学校教育に活かされる機会があるとは微塵も思っていなかったので困惑しているんです。あとから学校側が俺の詳細を知って,問題になりやしないかとも心配になりますよ。ほら,昨今いろいろとウルサイでしょ? 教育者の皆さんはたいへんな状況じゃないですか。しかも俺自身……学校嫌いだったのを公言してますし。
なので先生,お偉いさんや親御さん達に何か言われても,ファンレターを書いた生徒のことは叱らないでやってくださいよ? そんなことになったら絶対,人間性が俺みたいにねじ曲がりますからね。
まぁ,諸々の心配はとりあえず置いておくとして,英語の授業は居眠り皆勤賞だった俺でもスラスラ読める綺麗な文章だったので,先生の教え方はとても良いんでしょう。俺の中学時代も,こういう風に楽しみながら学べる授業が導入されていれば,もっと積極的に英語を学べたんじゃないかなと思いました。
それとも今は全体的に,「いいえ,彼はボブです」みたいな間抜けな文章を学ぶ教育から,進化しているのでしょうか。
ここで最初の話に戻るのですが,まさか過去の自分だけでなく,どこかの無垢な中学生の未来までも汚染しようとしているとは。これまでは自分の振る舞いが他者に,とりわけ子供達に影響を与えることなどありえないと考えていたのですが,今回の出来事でいろいろと考えさせられました。
このままだと,俺は死ぬまでにどれだけの十字架を背負うハメになるのか。……かといって,今さら聖人になどなれるはずもない。何より,外道一直線の生き方が心地良くてしょうがないのです。こうなったら,もう開き直ってドンと来いですよ。ライターになりたい? マフィア梶田に憧れる? 上等,上等ですよ。早く大人になって,共に暗い悦びに満ちた外道の道を邁進しようじゃありませんか!
……でもね,引き返すなら今がチャンスだぞ! 進学するなら外道高校よりも太陽学園の方が,後々,いろいろと幸せだと思うぞ!
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KILLER IS DEAD
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(C)GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. / Published by KADOKAWA GAMES
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