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極限進化は加速する。続編「フルブースト」の新情報も飛び出した,全国大会「機動戦士ガンダム EXTREME VS. PREMIUM DOGFIGHT 2012」レポート
さらには,ガンダムファンにはお馴染みのアムロ・レイ役の声優・古谷 徹さんをはじめ,「機動戦士Vガンダム」「機動武闘伝Gガンダム」などの楽曲で知られる歌手の鵜島仁文さん,川添智久さんといったアーティスト,さらには司会進行役としてお笑い芸人のぬまっちさん,タレントの椿姫彩菜さんと,豪華なゲストを迎え,大いに盛り上がったこのイベントの模様をレポートしていこう。
「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」公式サイト
「フルブースト」の新情報が公開されたステージアトラクション
ではまず,会場で公開された新作アーケードタイトル「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」(以下,EXVS.FB)の新情報からお伝えしていこう。
全国大会の予選トーナメント終了後に行われたステージアトラクションでは,「機動戦士ガンダム VS.」シリーズのプロデューサーである馬場龍一郎氏自らによって,新システムの追加,機体のバランス調整,さらには会場でも歓声が起こった最新PVの上映など,ファンが望んでいた様々な新情報が発表された。それによれば,同作では,そのキャッチコピーである「極限進化は加速する!」というテーマにふさわしく,数々のパワーアップが用意されているとのことである。
EXゲージが増加すると発動可能なエクストリームバースト。新バージョンではアサルトバースト(A BURST)とブラストバースト(B BURST)の2タイプを選択可能で,それぞれ効果が異なるようだ |
エクストリームバースト中に使用できるバーストアタック。「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」では一部機体しか使用できなかったが,EXVS.FBはすべての機体が使用可能になる |
プレゼンテーションではまず,月刊ガンダムエースで連載中の「ガンダムEXA」コラボ機体となるエクストリームガンダムが,プレイヤー機として参戦することが明らにされた。さらにその主人公,レオス・アロイ役を,文化放送「超!A&G+」で放送中の「RADIO 4Gamer」のメインパーソナリティでもある岡本信彦さん,そしてヒロインのナビゲーター役であるセシア・アウェア役を人気声優の竹達彩奈さんが担当することが発表されたのだ。その情報が馬場プロデューサーから発表された瞬間,会場からはどよめきと歓声が沸き起こった。
「GUNDAM EXA」とは?
《ガンダムエース10周年記念作品》
ときた洸一×千葉智宏の名コンビによる、ここでしか見られないガンダムワールド!
人類進化の鍵を求めて、主人公レオス・アロイは、ナビのセシア・アウェアの助けを借りて、「GAデータ」にダイブする――! 「SEED」「OO」「Gガンダム」「ガンダムW」「Zガンダム」など様々なガンダム世界で、かの有名キャラクタ―との戦いを経て、レオスはデータを回収していく。そんな中、レオスを監視していた「ex-」は、自らの機体「エクストリームガンダム」を起動させ、レオスと相対するが…?
レオス・アロイ セシア・アウェア
角川コミックス・エース刊「GUNDAM EXA」
VSドモン、劾、フォン・スパーク! 1巻大重版出来発売中!
VSヒイロ、デュオ、そしてイクス…待望の2巻、3月26日発売!
レオス・アロイ(CV:岡本信彦)
ジュピターXにあるデータ群(GA)の内部へとダイブし,人類進化のデータを回収する役目を持った,Gダイバーの男性。叢雲劾やドモン・カッシュといったエースパイロットたちとの戦いを通じ,自らの経験として学ぶことで人類進化のデータを回収していく。少しだけ調子に乗りやすい一面もあるが,素直で真面目な好青年である
セシア・アウェア(CV:竹達彩奈)
Gダイバーをサポートする立体映像(ホロアクター)の女性。外見はサポート対象のGダイバーの好みに合わせてカスタマイズが行われている。Gダイバーの人数だけセシアも居るが,それらはすべて一つの頭脳で管理,コントロールされている
月刊ガンダムエースで絶賛連載中「ガンダムEXA」とのコラボレーションで生まれた「エクストリームガンダム(type-レオス)」が本作ではプレイヤー機として参戦。パイロットにはレオス・アロイが搭乗。元々はex-の手によって生み出されたエクストリームガンダムをセシアが「常識的」に改修した機体であり、前作で猛威を振るったex-のエクストリームガンダムと共通する特徴を持つ
また,EXVS.FBのテーマ曲を担当するアーティストとして,「Hi-STANDARD」のボーカル・難波章浩さんと,ソロユニット「AA=(エー・エー・イコール)」の上田剛士さんの両名が発表となった。続いて上映されたPVは,この両氏によるテーマ曲「FIGHT IT OUT feat. K(Pay money To my Pain)」に乗せ,まだ未発表の新機体も続々と登場するというもので,新機体がスクリーンに登場するたび,来場していたファン達から歓声が上がっていた。
◆難波章浩 『Hi-STANDARD』 日本パンク・ロックシーンの最重要バンドであり,世界でも絶大な人気を誇るHi-STANDARDのフロントマン。ソロ名義のアルバム「PUNK ROCK THROUGH THENIGHT」が2011年タワーレコード年間チャートPUNKROCK部門で1位を獲得するなど,名実共に今最も注目を集めるパンク・ロックアーティスト。 HP: http://akihironamba.jp/ ◆上田剛士 『AA=』 デジタルハードコアサウンドで世界に名を轟かせたモンスターバンドTHE MAD CAPSULE MARKETSの司令塔。2008年ソロプロジェクトAA=を始動し,2011年12月には最新アルバム『#3』をリリース。他アーティストのプロデュース,リミックスワークも数多く手掛ける。HP: http://www.aaequal.com/ |
なお,気になる全国アミューズメント施設での稼働予定は4月上旬とのこと。また今週末から一部店舗でロケテストが実施されるほか,2月18日に開催される「AOU2012 アミューズメント・エキスポ」にも出展が行われる。こちらの同社ブースでは,岡本信彦さん,竹達彩奈さんをゲストに迎えたステージイベントも予定されている。詳細はまもなく公式サイトで公開されるそうなので,こちらも楽しみにしておこう。
ニュータイプ達が集結した全国大会。
優勝はダブルオークアンタ&トールギスIIIの「さざめけつ」チーム
ひととおりEXVS.FBの新情報を整理したところで,全国大会のレポートに移っていこう。ステージアトラクションの前に行われた予選トーナメントは,古谷 徹さんによる開会宣言,そして鵜島仁文さんによる機動武闘伝Gガンダム前期OP「FLYING IN THE SKY」の熱唱によって幕を開けた。全国で開催された予選を勝ち抜いて集結した128チームが,A〜Hの8つのブロックに分かれ,持てる技術の粋を尽くして熾烈な闘いを繰り広げていく。予選トーナメントのルールは1回負けたら終わりの1セットマッチ。その緊張はかなりものだったに違いない。
古谷 徹さんによる開会宣言 |
鵜島仁文さんが「FLYING IN THE SKY」を熱唱。プレイヤー達のテンションもうなぎ登りに |
そしてステージアトラクション後に開始された決勝トーナメントでは,予選トーナメントを勝ち残った8チームによって頂点が争われた。この決勝トーナメントからはトーナメントルールが2試合先取に変わり,インターバルでの作戦タイムなども重要になってくる。チームメイト同士の連係と戦略が,より問われる形での戦いだ。
その過酷な決勝トーナメントを最後まで勝ち抜いたのは,TOKYO GAME SHOW 2011で開催された全国大会でも優勝した,ザクII改&ヒルドルブというピーキーなチーム構成の「逃げないで戦ってください」チームと,ダブルオークアンタ&トールギスIIIという,比較的スタンダードな構成の「さざめけつ」チーム。図らずも関東と関西を代表する強豪チーム同士が激突する形となった。
巷では鉄板とされ,話題となっていたクロスボーン・ガンダムX1改フルクロス&インフィニットジャスティスの組み合わせ。決勝トーナメントでも2チームが使用していたが,いずれも猛者のやり込みの前に散ることに |
ステージ上のスクリーンにはプレイヤー4人それぞれの画面が同時に映し出される。各プレイヤーの卓越した技術は,観戦していたPS3版プレイヤーにとっても参考になったことだろう |
いよいよ開始された決勝戦,さすがにここまで勝ち進んできた両チームだけあって,取っては取り返す互角の戦いが展開。しかし1試合ずつ取り合った最終戦では,「さざめけつ」チームが序盤から優勢に戦況を運ぶ。ザクII改はハンドグレネイド,ヒルドルブはスモークディスチャージャーを活用して,うまく攻撃をしのぎつつダメージを与えていくが,ダブルオークアンタ,トールギスIIIの機体性能差に圧倒され,「逃げないで戦ってください」のチームコストは徐々に削られていく。
最後は「さざめけつ」チームのダブルオークアンタがトドメを刺して決着。見事,関西で活躍する「さざめけつ」チームが全国128チームの頂点に立った。
ダブルオークアンタが前衛を担当し,トールギスIIIがそれを後方からフォローするという戦術が特徴的だった「さざめけつ」。ダブルオークアンタを巧みに操るメイプル氏の活躍が目立った |
大会の盛り上がりを支えた実況,解説陣(左から馬場プロデューサー,店員A氏,黒日氏)。的確な状況解説と熱い実況で,大会の熱狂をさらに加速させてくれた |
表彰式では優勝の「さざめけつ」チームと準優勝「逃げないで戦ってください」チーム,そして同率3位の「横浜」チーム,「千葉勢シャッフル代表」チームに,古谷 徹さん,馬場プロデューサーらから,賞状と記念盾,そして3月中旬に発売予定のHORI製アーケードスティック「機動戦士ガンダム EXTREME VS. Arcade Stick for PlayStation」とPlay Station3用ソフト「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」が進呈された。
そして大会のエンディングテーマとして,鵜島仁文さんと川添智久さんらのユニット「TOP GUN」が「機動武闘伝Gガンダム」OPテーマ「TRAST YOU FOR EVER」を再び熱唱。こうして会場は最高潮の盛り上がりのままフィナーレを迎えた。
大会後は上位入賞者の記念撮影。いずれも本作のプレイヤー達の目標となるトッププレイヤー達だ |
イベント終了後にはEXVS.FBがいち早く体験できる試遊台が開放された。来場した全国の猛者達にとっては,思いがけないサプライズとなったようだ |
全国のアミューズメント施設で空前の盛り上がりを見せ,さらにコンシューマ版では販売本数50万本以上と,今もっとも熱いゲームシーンといって過言ではない「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」。4月上旬に予定されている新作――「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」の稼働に向けて,さらなる盛り上がりに期待したいところだ。
「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」公式サイト
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機動戦士ガンダム エクストリームバーサス
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機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト
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機動戦士ガンダム EXTREME VS.
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