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  • 発表日:2010/05/25
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印刷2010/09/03 13:01

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NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表

画像集#009のサムネイル/NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表
 日本時間2010年9月3日13:01,NVIDIAは,FermiアーキテクチャをベースとするノートPC向けGPU,GeForce 400Mシリーズの新製品7モデルを発表した。GeForce 400Mでは,5月に「GeForce GTX 480M」がリリースされているが,今回の7モデルはそれに続くものとなる。ラインナップは下記のとおりで,「GTX」型番は「Enthusiast」(≒ハイエンド)市場向け,「GT」型番は「Performance」(≒ミドル〜ハイクラス)市場向けという位置づけだ。

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GeForce GTX 470M
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GeForce GTX 460M
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GeForce GT 445M
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GeForce GT 435M
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GeForce GT 425M
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GeForce GT 420M
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GeForce GT 415M


GeForce 400Mシリーズがようやく「形」に

ノートPC向けでもDirectX 11対応製品が出揃う


GeForce 400Mシリーズは,(置き換え対象となる)前世代のGeForce 300Mシリーズと比べ,ざっくり4割程度の性能向上を果たしたと謳われる
画像集#010のサムネイル/NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表
 7製品のスペックはにまとめたとおり。大きな特徴は,(Fermiアーキテクチャをべースにするので当たり前だが)DirectX 11をサポートすることと,Intel製グラフィックス機能統合型CPUの“外部3Dアクセラレータ”として,必要なときだけ自動的に有効となる「Optimus」技術に対応することだ。性能上の制約によって非対応となるGeForce GT 420M&415Mを除く5モデルで「3D Vision」をサポートする点もトピックと言えるだろう。

※表中,地の色を変更した部分は筆者推測。7モデルのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は公表されていない
画像集#011のサムネイル/NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表

Rene Haas氏(General Manager,Notebook Business Unit,NVIDIA)
画像集#012のサムネイル/NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表
 NVIDIAでノートPC関連ビジネスを統括するRene Haas(リネ・ハース)ゼネラルマネージャーは,報道関係者向け説明会でこれら7モデルについて,「すべて,デスクトップ用のGPUをノートPC向けに転用したもので,大きく異なるのはTDPだ」と述べていた。つまり,今回発表された7モデルは,「GeForce GTX 460」が採用するGF104コアなどをベースに,CUDA Core数などを削減したり,動作クロックを抑えたりといったチューニングにより,ノートPCの小型筐体においても適切に動作する程度のTDPにまとめたGPUということになる。
 2010年下半期のNVIDIAは,「GF106」「GF108」と呼ばれるコアを採用し,GeForce GTX 460の下位に置かれるデスクトップPC向けGPUを投入するものと見られているが,今回発表されたGeForce GT 400Mシリーズは,それらとコアを共用している可能性が高い。

新製品全モデルがIntel製CPUと組み合わせたOptimusをサポート。Optimusの発表時から変わらず,Intelプラットフォームのみにフォーカスすることになるが,その理由は「ノートPC市場の85%がIntelプラットフォームだから。技術的というよりはマーケティング上の都合だ」(Haas氏)。OEMとなるPCメーカーが,Optimusを利用せずAMDプラットフォームで使いたいと言ってきた場合にはサポートできるという
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 なお,NVIDIAが「Mainstream」(≒エントリー&ローエンド)と位置づける価格帯に向けた新製品は(少なくとも今回は)ない。この市場は今後も当面は,DirectX 10.1までのサポートに留まる従来製品,「GeForce 310M」と「GeForce 305M」でまかなわれることになる。


エミッタ内蔵の“3D Visionノート”をデモ

ただ,ゲーム性能はあまり訴求されず


画像集#015のサムネイル/NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表
Aspire 5745DG
画像集#016のサムネイル/NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表
N53
 事前説明会でHaas氏は,GeForce GT 425M搭載で3D Visionに対応し,999ドルの3D立体視対応ノートPCとして訴求されるAcerの「Aspire 5745DG」を用いて,3D Visionのデモを行った。
 世界初の3D Vision対応ノートPCとして注目を集めたASUSTeK Computer(以下,ASUS)の「G51Jx3D」は,「3D Vision Kit同梱」という形で3D立体視を実現していた。これに対してAspire 5745DGは,赤外線エミッタは液晶パネルの“額縁”部に内蔵されており,NVIDIA製のアクティブシャッター式メガネをかければすぐに3D立体視を利用できるというのが大きな特徴だ。

 またHaas氏は,同じくGeForce GT 425搭載,エミッタ内蔵のASUS製ノートPC「N53」を用いて,「Adobe Photoshop」用のプラグイン「Beauty Box Photo」を使って顔のシワを除去するデモや,「Internet Explorer 9」を使った画像カタログ表示のデモを実演。前者はCUDA,後者はShader Model 3.0ベースだが,Core i5の統合型グラフィックス機能を用いる「Pavilion dm4-1060us」と比べて,どちらも高速に動作することがアピールされている。

N53が搭載するGeForce GT 425Mと,Core i5とで,GPUアクセラレーションに対応したInternet Explorer 9のテストを実行したところ(左,中央)。前者では安定して60fpsが出るのに対し,後者はカクつくことがあるという例だ。右はN53でNVIDIAコントロールパネルからスペックをチェックしたところ
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 なお,説明会場には,GeForce GTX 460Mを搭載するASUS製のゲーマー向けノートPCで,3D Visionにも対応した「G53Jw」が用意されていたのだが,ネットワークがらみと思われる問題でSteamが正常に動作せず,予定されていたという「Mafia II」のデモは中止に。また,ゲームパフォーマンスに関してはほとんど何も語られなかった。

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GeForce GTX 460Mを搭載するG53Jw。右はGPUのスペックだ
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統合グラフィックス機能を利用するCore i5搭載ノートPCと比べて,Core i5+GeForce GT 420MのノートPCがどれだけ高速かをアピールするスライド(左)。右はこの年末にNVIDIAが推すタイトルの一覧


世界シェア上位のメーカーから

年内に搭載ノートPCが登場


画像集#024のサムネイル/NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表
主要ノートPCメーカー7社のうち6社がGeForce 400M搭載&Optimus対応ノートPCを投入と予告
画像集#025のサムネイル/NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表
ASUSは3D立体視対応のオールインワンPCも準備中
 競合であるAMDは,1月の時点でDirectX 11世代のノートPC向けGPUシリーズ「ATI Mobility Radeon HD 5000」を発表済み。NVIDIAのラインナップが(エントリーモデルを欠くとはいえ)揃うのは,7か月ほど遅れることになったわけだ。市場調査会社によっては,ノートPC向け単体GPUのシェアでAMDがNVIDIAを上回ったという報告を行っているところもあるが,この状況から,NVIDIAは今回の7モデルを武器に巻き返しを図ることになる。
 Haas氏によると,実機デモが行われたASUSとAcerのほかにも,東芝,Lenovo,Dell,Samsungといった,世界シェア上位7社中6社から,GeForce 400M搭載のノートPCが登場予定。これらはいわゆるホリデーシーズン(≒年末商戦。米国では11月の第4木曜日に設定されている祝日「感謝祭」の翌日からとされる)に店頭へ並ぶ見込みだ。

 日本ではモバイル向けかそうでないかを問わずコンパクトなノートPCが好まれる傾向にあるため,GTX型番のGPUを搭載した製品が大手PCメーカーから登場する可能性は低いが,長らく市場にあったGeForce 200M(&300M)を置き換えるGPUとして,3Dゲームもそこそこにプレイできる小型モデルなら期待できそう。また,ほぼ同じタイミングで,国内のシステムビルダーから上位クラスを搭載したゲーマー向けモデルが登場する可能性もあると思われる。
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