ニンテンドー3DS向けに開発が進められている「
METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D」。そのプレイアブル版が,E3 2011のKONAMIブースと任天堂ブースの両方で出展されていたので,触れてみて気付いた点をレポートしよう。
今回のバージョンでプレイできたのは,本編冒頭の「バーチャスミッション」の部分だ。ソビエト連邦の設計局局長・ソコロフをアメリカへと奪還する任務に就いたネイキッド・スネーク。まずはグラズニィグラードの密林に降り立ったスネークを操作し,ソコロフとの合流地点へと向かっていくこととなる。
マップの構成はオリジナルの「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」を踏襲しているが,操作方法は3DSのインタフェースに最適化されたものとなっているため,同作をプレイ済みの人でも違った感覚で楽しめるはずだ。
スネークの体力・スタミナや装備アイテム,カムフラージュ,マップなどのシステム関連の情報はすべて下画面に集約されており,上画面に表示されるのはフィールドのみ。また,敵兵に見つかった際のアラートも下画面に表示されるので,3D立体視で表現されるジャングルへの没入感が高められている。
操作方法は,スライドパッドで移動,[A/B/X/Y]ボタンでカメラ操作,[L]ボタンで武器を構え,[R]ボタンで攻撃,十字キー上でアクション・右で武器変更・左でアイテム変更・下でしゃがみ……と,(ハードは異なるが)「
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」の“シュータータイプ”と同様のものとなっていた。また,武器・アイテムの切り替えや各種メニューの呼び出しは,下画面のアイコンをタッチすることでも可能。細かい部分ではあるが,銃に取り付けたサプレッサーなどのオプション品の脱着を画面タッチで簡単に行えるのも嬉しい改良点の一つだ。
今回,食糧を管理する「FOOD」以外の「CURE」や「CAMOUFLAGE」といったメニュー画面を開くことはできなかったが,「FOOD」画面のレイアウトは3DS用に再調整されており,タッチによる選択もしやすくなっていた。オリジナル版では毒性のある食糧を食べてしまったときに,「CURE」画面でスネークの身体をぐるぐると回転させることで毒物を吐き出させる……といった仕掛けがあったが,3DS版では,3DSのタッチパネルなどを使って治療するような場面もあるのだろうか?
また,3DS版ならではの追加要素として,マップにジャイロセンサーを使った仕掛けが用意されていた。吊り橋を渡ろうとすると画面に3DS型のアイコンとゲージが表示され,本体を左右に傾けてバランスを取りながら吊り橋を渡っていくのだが,バランスを崩すと橋のへりからぶら下がる格好になってしまう。
ハードウェアの機能がありとあらゆる手段でゲーム内のギミックに取り入れられていることは,メタルギアシリーズの魅力の一つ。「3DS版でも,びっくりするような仕掛けが用意されているのでは?」と期待しているファンも多いはずことだろう。今回のE3 2011で公開されたデモムービーでは,ジャイロセンサーの仕掛け以外にも,本体のカメラで撮影した写真をカムフラージュとして使える機能が明かされたが,きっとこれ以外にも“何か”が用意されているはずだ。また,デモムービーの最後に映された“あの恐竜”についても気になるところ。さらなる続報に期待したい。
メタルギアシリーズは,2012年で誕生から25周年を迎える。KONAMIブースには,これまでのシリーズの年表が展示されていた
![画像集#003のサムネイル/[E3 2011]3DSの機能がうまく取り入れられた「METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D」のプレイレポートを掲載](/games/113/G011345/20110610078/TN/003.jpg) |