プレイレポート
今度は4人で大暴れだ。協力プレイが熱い「ラチェット&クランク オールフォーワン」βテストレポート
本作は,メカマニアの少年「ラチェット」と,彼の相棒であるロボット「クランク」,そしてこれまでのシリーズでラチェット達の敵として登場してきた悪の科学者ロボ「ドクター・ネファリウス」と,ヒーロー&アクションスターを自称するお調子者「キャプテン・クォーク」という4人が暴れ回るアクションゲームだ。
「ラチェット&クランク オールフォーワン」公式サイト
今回はドクター・ネファリウスの悪だくみによって,ラチェット,クランク,キャプテン・クォーク,そしてドクター・ネファリウス自身も,どこか知らない銀河の星に連れ去られてしまう。この星は,無理矢理連れてこられたロボットやクリーチャーで溢れかえっており,かつて対立関係にあった4人は,元の世界に戻るために力を合わせることになる。
さまざまなギミックや敵が待ち受けるステージを進み,目的を達成していくという基本は従来作どおりだが,本作はシリーズ初となる,オンライン/オフラインでのCo-op(協力)機能が実装されており,4人同時プレイが可能だ。もちろん4人集まらないとゲームが遊べないわけではなく,不足分はAI制御のキャラクターが補ってくれる。また,ホストの設定にもよるが,ほかのプレイヤーをステージの途中で参加させることもできる。
ちなみに,ラチェット&クランクシリーズではおなじみとなっている,「ガラメカ」も健在だ。本作には「VAC-U(バッキュー)」というガラメカが新たに登場し,ステージ攻略の際,欠かせない装備となっている。これについては後ほど詳しく紹介しよう。
ステージ攻略には味方との協力が必要不可欠。新たなガラメカ「VAC-U」が大活躍だ
今回実施されたオンラインβテストで遊べたのは,「ルミノポリス」「ネスト」というステージだ。前者はチュートリアル色が強く,基本的な操作を学びながら,「ジーグルート」という電気を帯びたボスを追いかけていく。
後者は「スポック司令官」という男が支配する工場が舞台で,最終地点には巨大なボスが待ち構えている。なお,ホストプレイヤーは難度の選択が可能で,今回は,「普通」「難しい」の2段階から選べた。
基本的な操作方法は,左アナログスティックでキャラクターの移動,□ボタンで打撃攻撃,×ボタンがジャンプで,2回押すと2段ジャンプだ。ほかには○ボタンでVAC-Uの使用,△ボタンでスリングショットというアクションを行える。また,R1ボタンで武器や銃による攻撃,L1ボタンで敵をロックオン,といった具合だ。ゲームを遊びながら各ボタンの機能が学べるようになっているので,分かりにくさは感じなかった。
ステージ攻略で鍵を握るのは,スリングショットとVAC-Uの使い方だ。スリングショットは,特定のオブジェクトや味方に引っ掛けることができ,これを利用して向こう岸に渡るといったことができる。一方のVAC-Uは,味方を乗せて指定した場所に飛ばしたり,敵の攻撃を吸収して,跳ね返すといった使い方が可能だ。ステージ内にはジャンプで飛び越えられないような場所が多々あり,VAC-Uで味方を飛ばし,自分はスリングショットで移動するといったアクションを駆使して難所を突破していく。
ステージギミックは今回遊んだ2ステージだけでも豊富で,リフトに電力を供給するため,電気を発生させているポルターガイストをVAC-Uで吸収し,指定された場所にそれを飛ばしてやるとか,敵の死角に味方を飛ばし,倒してもらってから安全に進むといったものがあった。また,全員が片側に寄ってエアタクシーの進路を変えたり,グラグラ揺れる不安定なプレートを,別のキャラクターが安定させているうちに進ませたりと,プレイヤー同士の協力が求められるシチュエーションも多々見受けられた。
もちろんプレイヤー達の前に立ちはだかるのはギミックだけではない。多くの敵があの手この手で邪魔をしてくる。そんな敵どもは,打撃や武器による近距離攻撃,R2ボタンと□ボタンの組み合わせで繰り出せる遠距離攻撃「ブーメランアタック」,ジャンプ後に□ボタンを押すと発動する「オーバーヘッドストライク」など,多彩なアクションで蹴散らせる。いや,もちろん簡単には蹴散らせないときもあるが。
また,「全員が同じ銃を装備して,同じ敵を狙う」と通常より威力が増す強力なショットを撃てる。ステージの最後にいるボスはかなりの強敵なので,ボイスチャットなどを利用して意思疎通を図り,一斉攻撃すると効果的だ。
ステージ内で敵を倒したり,木箱や照明といった各種オブジェクトを破壊すると「ボルト」を入手できる。これはショップで武器を購入する際にも必要になるので,見かけた敵はできるだけ多く倒し,木箱なども破壊し尽くしたほうがいい。
ゲームクリア時には,「ボルト取得数」「倒した敵の多さ」「味方に貢献したか」など,さまざまな項目でスコアが判定され,プレイヤー間で競えるようにもなっている。プレイスタイルがスコアに影響するので,フレンド同士で遊ぶと盛り上がりそうだ。
ゲームの基本部分はシリーズ作を踏襲しつつも,プレイヤー同士で協力して難所を突破していくというスタイルはかなり新鮮だ。また,ボス戦ではどう動けばいいかまったく分からなかったが,遊んでいくうちに,ほかのプレイヤーとの息が合ってきたのが実感できるなど,協力要素がゲームにしっかり落とし込まれているのが感じ取れた。
なお今回遊んだバージョンは,普段からアクションゲームを遊んでいるという人なら,それほど苦労することなく単独クリアが可能なゲームバランスだった(難度「普通」の場合)。個人差はあるだろうが,みんなでワイワイ言いながら楽しむのにちょうどいい,といったバランスといえる。シリーズファンは発売を楽しみに待っていてほしい。
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