悪の帝国作りを目指す基地建設シム，「Evil Genius 2」の制作をイギリスのRebellionが発表

　イギリスのデベロッパRebellion DevelopmentsのCEO，ジェイソン・キングスリー（Jason Kingsley）氏が，2004年にリリースされた基地建設シミュレーション「Evil Genius」の続編となる「Evil Genius 2」の制作を明らかにした。これは，E3 2017を総括するインタビュー形式の動画が公開され，その中で同氏が語ったもの。ただし，ゲームの詳細についてはほとんど触れられていない。

「Rebellion」公式サイト

　前作となる「Evil Genius」は，名作「テーマパーク」（1994年）を17歳のときに開発したデミス・ハサビス（Demis Hassabis）氏が設立したElixer Studiosが2004年にリリースしたシミュレーションゲームだ。プレイヤーは，世界征服を目論む悪の組織のリーダーとして，火山島の地下に秘密基地を作り，配下を世界中に派遣してお宝を強奪したり，基地内に潜入を試みる正義のエージェント達を倒していくという異色の作品だ。「ダンジョンキーパー」のように，善悪が逆転した世界観が多くのプレイヤーを魅了した。

　パブリッシャを務めたSierra EntertainmentのオーナーであるVivendi Gamesのゲーム業界撤退に伴い，「Evil Genius」の権利は2005年，Rebellionに買い取られており，このたび，ついに続編が発表されたことになる。「Evil Genius」は現在もGOG.comやSteamなどにおいて手頃な価格帯でリリースされており，長寿カルトヒット作になっているが，一方で続編を望むファンの声も少なくなかった。


　2017年6月14日に掲載したE3レポートでお伝えしたように，現在Co-opシューター「Strange Brigade」を開発中のRebellionは，「Sniper Elite」シリーズなどアクションゲームに強いデベロッパという印象があるが，果たして「Evil Genius 2」がどのような作品として復活するのか，楽しみにしたいところだ。