プレイレポート
11月9日から配信開始の「戦場のヴァルキュリア3」体験版をひと足お先にプレイしたレポートを掲載
今回は,本体験版のプレイレポートを,インプレッションを交えてお伝えしよう。なお,体験版はあくまでも体験版で,製品版では仕様が変更される可能性がある点は,あらかじめご了承を。
最新作となる「戦場のヴァルキュリア3」では,「友軍のために死ぬこと」が目的とされた「ネームレス部隊」に所属する,自らの名前すら剥奪された戦士達が,過酷な任務を戦い抜いていくことになる(関連記事)。
なお本作の時代設定は,第1作「戦場のヴァルキュリア」と同じ征暦1935年となり,義勇軍第7小隊とは別の視点から物語が描かれる点にも注目したい。
422部隊:No.7(クルト・アーヴィング) |
422部隊:No.13(リエラ・マルセリス) |
422部隊:No.1(イムカ) |
なお体験版に収録されているPVでは,「戦場のヴァルキュリア」に登場した,ウェルキン,アリシア,マクシミリアン,セルベリアといったキャラクター達の姿を確認できた。物語にも関わってきそうな期待が持てるPVだったので,「1」のファンはぜひチェックしてほしい。
体験版では,「黒の激突」という章が収録されており,二つのミッションをプレイ可能。ミッションについては,一つが東京ゲームショウ2010に出展されていた試遊台でプレイできたミッションと同内容のもの。もう一つは,最初のミッションの“続き”となる,ストーリー的につながったものとなっている。
ゲームの進行は基本的にすべて「戦略マップ」と呼ばれるマップで行われるのが,「2」から大きく変わった点。戦略マップにはネームレス部隊の侵攻ルートが表示され,発生したイベントやミッションがマップ上にアイコンで表示される。アイコンを選択すると,ミッションに挑戦したり,一度見たイベントを再び見たりできるわけだ。
ミッション(=戦闘パート)は,基本的に「2」を踏襲したものとなっている。ミッションによっては,複数エリア間を移動するという要素は健在。エリアによっては,「2」よりも面積が大きくなっているという印象だ。また,1ミッションに出撃できるユニット数も最大9人と,「2」よりも拡張されている。
体験版に登場するキャラクターは,メインキャラの3人のほか,サブキャラクター11人の存在を確認できた。「陣中日誌」でおなじみのレイラとアルフォンスも操作できるので,ファンはぜひミッションでその声を聴いてみてほしい。
グズルグ(※戦車の操縦士)
ジュリオ・ロッソ(対戦車兵)
フェリクス・ライスター(突撃兵)
アルフォンス・オークレール(偵察兵)
ダイト(技甲兵)セルジュ・リーベルト(狙撃兵)
エイミー・アップル(偵察兵)
レイラ・ピエローニ(突撃兵)
アニカ・オルコット(突撃兵)
グロリア・ダレル(対戦車兵)
ヴァレリー・エインズレイ(支援兵)
なお戦車においては,体験版ではカスタマイズができなかったため詳細は不明だが,「打ち消し効果」「塗装」「岩砕機能」「設置機能」「悪路走行」「砕氷走行」といった項目が存在していた。体験版では戦車に「工作装置」が搭載されており,マップ内の特定箇所に,歩兵が移動できるようにハシゴをかけることが可能だ。
ここからは,ミッションの内容を簡単に説明していこう。
一つ目のミッションは,メルフェア市に進撃してきた巨大戦車を撃退するというもの。マップも分割なしの1エリアのみで,難度はそれほど高くない。
またこのミッションでは,随所にチュートリアルが挿入されており,操作方法からエリア内の特殊地形まで,一通りの説明をプレイしながら確認できるようになっている。クルト,リエラ,イムカの3人それぞれが持つ特殊能力についての説明もミッション中に行われるので,ぜひ試してみてほしい。
イムカの「武装解放」は,画面内の敵すべてを攻撃できるという一斉射撃。敵が密集しているところで使えば,かなりの効力を発揮してくれるだろう。
そしてリエラの特殊能力は「ヴァルキュリア」。これは,シリーズをプレイした人ならご存じのように,ヴァルキュリア化して無敵になれるというものだ。ヴァルキュリアの盾と槍を装備しているので,敵の銃弾を受けてもダメージを受けず,戦車も一撃で破壊できるほど。
ただ,これらの特殊能力を使うには,CPとSPが必要となる。とくにSPについては,1ミッションで3回までという制限付きなので,使いどころに関しては一考の余地ありといったところか。さらに,特殊能力が有効なのは自軍の1ターンではなく,そのキャラの行動1回限りとなっている。
本作では,CPを消費すれば1ターン中に同じキャラを複数回行動させることも可能だが,特殊能力を連続で発動させたいときは,行動するたびに特殊能力の発動を選択しないといけないので,その部分に関しては注意が必要だ。
二つ目のミッションは,敵軍に占拠された山岳要塞を奪還するというもの。こちらは複数マップで構成されており,4つのマップを行き来するというミッションが遊べる。
また,「敵本拠地の占拠」「敵司令官の撃破」という二つの勝利目標が設定されており,いずれの目標を達成してクリアしたかによって,その後のストーリーが分岐する。どのように変わるのかは,実際にプレイして確認してみてほしい。
筆者は「戦場のヴァルキュリア」「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」ともにプレイ済みだが,今回「3」の体験版をプレイして,「2」のシステムをベースにしながらも,コンセプトとしては「1」寄りの重厚感を取り戻したという印象を受けた。わずか2ミッションだけではあるが,BLiTZの面白さはそのままに,よりストーリー重視の展開になりそうな感じで,製品版の発売が今から楽しみである。
冒頭でも書いたように,本体験版の配信は,PlayStation Storeで11月9日から,「戦場のヴァルキュリア3」公式サイトで11月11日から開始される予定である。配信が開始されたら体験版をダウンロードして,ぜひ「3」の世界を垣間見てほしい。
「戦場のヴァルキュリア3」公式サイト
- 関連タイトル:
戦場のヴァルキュリア3
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