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「World of Darkness」のキャラクターはMMORPGの常識を超えた速さで動き回る。「EVE FANFEST 2013」にて公開された開発進捗レポート
本作の開発は2009年頃からスタートしているが,E3やGamescomといったゲームショウに出展されたことはなく,情報もほとんど公開されていない。そんな状況を考慮してか,今回のプレゼンテーションでは,昨年までの進捗や開発ツールの紹介が行われた。
MMORPGは一般的に,サンドボックス型とテーマパーク型に大きく分けられる。前者は「ウルティマ オンライン」などが有名で,ある程度のルール/枠組みだけが用意されており,その中でプレイヤーは自由に遊ぶ。後者は現在のMMORPGの主流ともいえるもので,さまざまなコンテンツが用意されており,それらを楽しむといったものだ。
World of Darknessは,前者に分類されるMMORPGで,2012年はサンドボックス型のコアとなる部分の開発が進められたという。
また,それと合わせて,キャラクターの動きをいかに表現するかという部分にも力が入れられた。本作のプレイヤーキャラクターはヴァンパイアということで,人間よりもパワフルかつスピーディな動きをする。人間であれば落ちたら無事でいられないような高さの建物から飛び降りたり,超人的なスピードで移動したりできる。もちろん別の部分でヴァンパイアらしさを表現してもいいのだが,本作ではパッと見でそれと分かるようになっているわけだ。つまり,プレイヤーキャラクターはアクションゲームのキャラクターのように跳びはね,走り回れる。
また,本作のウリの一つである衣装や,暗い雰囲気の街などの表現にも力が入っている。建物を作る専用のツール,建物の表面を描くツールなどが本作のために用意されたほか,ガラス越しに見えるもの,壁を流れる水といったものを表現するシェーダーなども開発され,それらを用いて街(マップ)が作られている。
プレゼンテーションの最後に,まだまだ開発中と前置きされたうえで,プレイシーンで構成されたムービーが公開された。撮影禁止ときつく念を押されていたために,文字でお伝えするしかないが,MMORPGとしては見たことがないくらいプレイヤーキャラクターが動き回り,ヴァンパイアらしさが表現されていた。動き回りぐあいがもっとも近いのは,おそらく「アサシン クリード」で,ビルの屋上から別のビルに飛び移ったり,地上から一気にビルの屋上にジャンプしたりと,MMORPGの常識を超えていたといっても過言ではないだろう。とにかくスピード感にあふれた動きで,アクションゲームのようだった。期待が高まるムービーであったが,相変わらずスケジュールに関する発表はなく,我々が実際に遊べるようになるには,まだまだ時間がかかりそうだ。
「World of Darkness」公式サイト
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