American McGee氏がかかわると「赤ずきんちゃん」もダークな物語に。iOS用「Akaneiro」は，赤ずきんちゃんと中世の日本をテーマにした作品

　上海をベースに活動するSpicy Ponyが，iOS用のパズルゲーム「Akaneiro」をリリースした。現在，iTunes Storeで3.99ドルで販売中だ。
　Spicy Ponyは，「American McGee's Alice」（邦題 アリス イン ナイトメア）で知られるアメリカ人プロデューサー，アメリカン・マギー（American McGee）氏が設立したSpicy Horse Gamesの姉妹企業。このAkaneiroは，タイトルからも感じとれるとおり，日本的なアートスタイルや世界観を取り入れつつ，童話「赤ずきんちゃん」をテーマとした作品となっている。


　ゲームタイトルの“Akaneiro”は，おそらく日本語の“あかね色”をそのまま英字表記したものだろう。ゲームの背景は水墨画のようなスタイルで描かれており，その上に描かれる鳥居や頭巾の赤がひときわ目立つようになっている。

　ストーリーはあの赤ずきんの物語の続きを描いたもので，おばあちゃんを救出したあとに，赤ずきんちゃんが“Angry Red（怒れる赤女？）”となって，日本の中世に降り立つという内容になっている。この世界では例のオオカミが赤ずきんへの報復を企んでおり，さまざまな罠を仕掛けて彼女が踏み込んで来るのを待っているのだ。


　本作においてプレイヤーは，テキストを読み進めつつ，パズルやミニゲームを解いていくことになる。ストーリーは4つのチャプターに分けられており，アニメーションは物理演算に基づいて制御されているという。斧を片手に雪の中を歩く赤ずきんちゃんの姿は，マギー氏お得意のダークな雰囲気にあふれている。

　既報のとおり，現在マギー氏は「Alice: Madness Returns」（PC / PS3 / Xbox360）を開発中だ。そのリリースよりも一足先に，氏独特の作風を味わいたい人は，本作を試してみるのも良いかもしれない。

「Akaneiro」公式サイト