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NVIDIA,「Denver」コアを搭載する64bit版Tegra K1の概要を発表。搭載製品は2014年内に登場の予定
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印刷2014/08/12 15:23

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NVIDIA,「Denver」コアを搭載する64bit版Tegra K1の概要を発表。搭載製品は2014年内に登場の予定

 北米時間2014年8月11日,NVIDIAは公式Blogにて,同社独自の64bit ARMベースCPUコア「Denver」を搭載するSoC(System-on-a-Chip),「Tegra K1」の概要を発表した。今回の発表は,米国カリフォルニア州クパチーノで開催中の半導体関連学会「Hot Chips 26」での発表に合わせて行われたもので,Denver版Tegra K1を搭載する製品は2014年内に登場する予定と明言されている。

既存の32bit ARMコア版Tegra K1(左)と,Denver版Tegra K1(右)を比較したスライド。ただし,書かれている情報自体は2014年1月に公開されたものと変わっていない
画像集#002のサムネイル/NVIDIA,「Denver」コアを搭載する64bit版Tegra K1の概要を発表。搭載製品は2014年内に登場の予定

 「最高のシングルコアCPU処理能力」のために設計されたというDenver版Tegra K1は,64bitのARMアーキテクチャであるARM v8と互換性を持ったNVIDIA独自開発のCPUコアを2基搭載するSoCだ。
 DenverのCPUコアが,7命令同時実行が可能なスーパースカラ(Superscalar,スーパースケーラとも)型であるという情報は,2014年1月にTegra K1が発表された時点でも明らかにされていたが(関連記事),今回は内部構造のもう少し詳しい情報も公表されている。
 まず,各CPUコアごとのL1キャッシュ容量は命令128KB,データ64KB。容量2MBの共有型L2キャッシュも搭載するという。

 さらに,「Dynamic Code Optimization」と称するプログラムコードの最適化機能を搭載することが,性能面での鍵になっているらしい。頻繁に実行されるプログラムコードをマイクロコードレベルで最適化して,メインメモリ上に置かれる128MB分の専用キャッシュ領域に保存しておき,適宜使用することでプログラムの実行効率を高めるのだという。
 また,この機能はCPU側で行われるので,ソフトウェア開発者がDynamic Code Optimizationに合わせてプログラムをカスタマイズする必要はないそうだ。

Denver CPUコアのブロック図
画像集#003のサムネイル/NVIDIA,「Denver」コアを搭載する64bit版Tegra K1の概要を発表。搭載製品は2014年内に登場の予定

 NVIDIAは発表の中で,「2 CPUコアのDenver版Tegra K1は既存の4〜8 CPUコアを搭載するモバイルCPUよりも優れた性能を発揮する」と主張している。そのアピールどおりの性能を発揮できるかどうかは,実機で検証してみるまで分からないとはいえ,2014年内の製品登場が待ち遠しくなってきたのではないだろうか。

NVIDIA公式Blogの当該ポスト(英語)

  • 関連タイトル:

    Project Denver(開発コードネーム)

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    Tegra K1

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    Tegra

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