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[E3 2011]ストラテジーとRPGが融合した「King Arthur II: The Role-Playing Wargame」,Paradoxブースでデモ機を発見
King Arthur IIのストーリーは,前作の最後に魔女モルゴースによって聖杯が破壊されてしまい,円卓の騎士達は散り散りとなって,ブリタニアの王アーサーも瀕死の重傷を負っている,という状況から始まる。アーサーと王国を結び付けているパワーが弱まっているため,フォーモリアの魔軍はますます力をつけ,再度の侵略を試みているというわけだ。
グラフィックスも,新しく自社開発されたCoreTech 2エンジンにより,明らかな進化を遂げている印象だ。スコットランド地方を含めた,ブリテン島全土にまで拡大したキャンペーンマップでは,緻密な地形が美しい。Neocore GamesのコミュニティマネージャーLinda Bozoradi氏によると,今回のキャンペーンマップのサイズは前作の2倍ほどになるとのこと。またそれだけでなく,バトルマップにも4000体ほどのキャラクターを表示させることが可能だという。
バトルマップを見て気づくのが,King Arthur IIのフォーモリア軍には飛行ユニットが多数フィーチャーされているということだ。弓兵やファイアーボールのマジックを活用する必要がありそうだが,前作ではマップ中のビクトリーロケーションの有効範囲が限られていたのに対し,本作ではマップ全域で効果があるとBozoradi氏は語る。そのため,ユニットの数では劣勢であったとしても,バトルに勝てる可能性は飛躍的に上がる。逆にいえば,このビクトリーロケーションの奪い合いが,本作の大きなポイントになるのかもしれない。
本作のロールプレイング要素は前作ファンにはお馴染みのもので,戦闘の成果でヒーローユニットのレベルやスキルを向上させたり,サブクエストで得たアイテムをヒーローユニットに装着させたりして,強化していくというもの。ゲーム序盤からのユニットが,終盤まで残るので,キャラクター達への感情移入も格別なものとなる。よく比較されがちな「Total War」シリーズとの決定的な差異は,このあたりにあるといえるだろう。
2011年の第3四半期にPC用タイトルとして発売が予定される本作。前作以上にダークなファンタジーが楽しめるだろう,要注目の1作だ。
- 関連タイトル:
キング・アーサーII ザ ロールプレイング ウォーゲーム【完全日本語版】
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