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Intel,Windows 8向けのWHQL通過済みグラフィックスドライバを公開
対応製品は下記のとおりで,いずれの製品においてもWDDM 1.2(WDDM:Windows Display Driver Model)をサポートし,3D立体視表示や,Direct3D Videoによるビデオ再生支援などといった,WDDM 1.2で標準対応となる機能を利用できるのがトピックとなる。また,DirectX 11に対応した「Intel HD Graphics 4000&2500」でOpenGL 4.0のサポートが追加されているのも見逃せないところだろう。
●Intel HD Graphics WHQL Driver for Windows 8の対応製品
- Intel HD Graphics 4000&2500(第3世代Coreプロセッサ)
- Intel HD Graphics 3000&2000(第2世代Coreプロセッサ)
- Intel HD Graphics(Pentium 900・B900・G600&G800)
というわけで,すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ。「Windows 8用」とされる一方で,Windows 7にも対応していたりするので,Windows 8 RPのテストを進めたい人だけでなく,既存のWindows 7環境でOpenGL 4.0アプリケーションを実行したい人にとっても,自己責任で試してみる価値のあるドライバとはいえるかもしれない。
ただ,Intelが「現状,Windows 8 RPにおけるゲーム性能はWindows 7よりも落ちる可能性がある」として,製品版のWindows 8が登場するまでの間に修正を行うと予告している点は注意が必要だろう。Windows 8環境におけるIntel HD Graphicsの性能を確認したい場合は,もう少し待ったほうがよさそうである。
→32bit版Windows 8用Intel HD Graphics WHQL Driver for Windows 8
→64bit版Windows 8用Intel HD Graphics WHQL Driver for Windows 8
→4Gamer最新ドライバリンクページ
そのほか明らかになっている新要素やバグフィックスは下記のとおりだ。Intel独自機能は,「Intel Wireless Display」のサポートが見送られている一方,「Intel Clear Video Technology」や「Intel Quick Sync Video」といった,ユーザー数が多そうなところはすでに利用可能となっている。
●Intel HD Graphics WHQL Driver for Windows 8(15.28.0.2792)の主な新要素
・WDDM 1.2フルサポート
- 画面をちらつきなく回転させられるようになった
- ネイティブで3D立体視に対応した
- Direct3D Videoに対応した
- システムとユーザーインタフェースの応答速度を向上させた
- 信頼性とシステムに障害が発生したときの耐性を向上させた
・OpenGL 4.0サポート
- Intel HD Graphics 4000&2500でOpenGL 4.0に対応
・Intel Build-In Visualsサポート
- Intel Clear Video Technology
- Intel Insider
- Intel Intru 3D
- Intel Quick Sync Video
●Intel HD Graphics WHQL Driver for Windows 8(15.28.0.2792)で解決した問題
- 別のアプリケーションがビデオを再生していると,Windows Media Playerの輝度設定を変更できない問題
- 特定のYouTubeビデオをフルスクリーンもしくは拡大表示モードで再生するとInternet Explorerが応答しなくなる問題
- マルチディスプレイをクローンモードに設定していると,Windows Media Centerからビデオを再生したとき,セカンダリディスプレイ側で正常に表示されない問題
- Windows 8でスリープから復帰させたとき,Metroインタフェースのビデオ再生が正しく再開しない問題
- Windows Media Playerからビデオを再生すると,特定の条件で画面表示がおかしくなる問題
- インタレース走査方式を採用したビデオを再生すると画面がちらつくことのある問題
- オンラインのストリーミングビデオを再生するとMetroインタフェースのビデオ再生がクラッシュすることのある問題
- 「Crysis Warhead」で建物に水のような靄(もや)がかかる問題
- 「Crysis」で,プレイヤーキャラクターが水中にいるわけでもないのに水面が頭上で描かれる問題
- 「Bulletstorm」でアンチエイリアシングを適用すると画面表示が少しおかしくなる問題
- 「Star Wars: The Old Republic」(Version 1.2)で「Bloom」を有効化し「Shader Complexity」と「Anti-Aliasing」を「High」に設定するとパーティクルが正常に描画されない問題
- 「Counter-Strike」でメインメニューからマルチサンプルアンチエイリアシングを有効化すると画面表示がおかしくなる問題
- 「Total War: Shogun 2」のベンチマークモードで画面表示がおかしくなる問題
- 「Aliens vs. Predator」でマントのエフェクトが正常に描画されない問題
- 「Hard Reset」がスタート後にクラッシュする問題
- 「ロスト プラネット2」がスタート時にクラッシュし「Lost Planet stopped working」というエラーメッセージが表示される問題
- Windows側の「ディスプレイの設定の変更」と「Intel Graphics and Media Control Panel」とで表示内容が一致しない問題(※ということだと思われる。原文は「Display Configuration shown in Windows now matches with that shown in the Intel Graphics and Media Control Panel」)
- コントロールパネル側のマルチディスプレイ設定にちょっとしたバグがあった問題(※「コントロールパネル」が何を指しているのかは分からない。原文は「Multiple minor bugs in control panel were fixed.」)
- 関連タイトル:
Core i7・i5・i3-3000番台(Ivy Bridge)
- 関連タイトル:
Core i7・i5・i3-2000番台(Sandy Bridge)
- 関連タイトル:
Pentium&Celeron(LGA775/LGA1156/LGA1155)
- 関連タイトル:
Windows 8.x
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