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「機動戦士ガンダム 戦場の絆」最後の公式大会“-LAST SHOOTING-”レポート。15年の歴史を締めくくる戦いに手練れのMSパイロットが集結
なお,大会終了後に発表された「戦場の絆」シリーズ最新作,「機動戦士ガンダム 戦場の絆II」の情報に関しては,以下の記事を見てほしい。
7月27日の稼働開始が決定した「機動戦士ガンダム 戦場の絆II」の追加情報が公開
2021年7月27日の稼動開始が発表された「機動戦士ガンダム 戦場の絆II」の追加情報が明らかになった。「機動戦士ガンダム 戦場の絆」の正統続編として注目を集める本作だが,最新プロモーションムービーが公開されたほか,ロケテスト,フォロー&リツイートキャンペーンの情報などが公開されている。
一年戦争のMSからユニコーンガンダムまで,さまざまな時代のMSが活躍
本大会は,2006年から現在までゲームセンターで稼動を続けてきた「戦場の絆」の“最後の公式大会”と銘打たれたイベントだ。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため無観客にて行なわれる形になったが,会場には大会に参加する32チーム計128名のプレイヤーが集結。15年の歴史を誇る「戦場の絆」の最終王者の座をかけて激突した。
大会はトッププレイヤーたちによるレベルの高い戦いが展開されたのはもちろん,15年の間に追加された,さまざまな時代のモビルスーツが活躍していたのが印象的だった。
連邦軍からはユニコーンガンダムにνガンダム,Zガンダムといった作品の主役を張った華のある機体がほぼ毎試合のように出撃。対するジオン軍側はガ・ゾウム(袖付き),ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様,そしてザクII寒冷地仕様など,ほかのガンダムゲームではあまり目立ったことがない機体が選ばれていた。
両軍ともに高コストの機体が出撃する試合が大半だったため,タンク系の機体での拠点破壊と同等かそれ以上に,モビルスーツ撃墜での戦力ゲージ減少で勝敗が決するケースも多く,「ユニコーンガンダムを落とせるか否か」「Zガンダム,ガ・ゾウム,ガザDといった逃げる可変モビルスーツを捉えられるか」といった戦いが繰り広げられ,残り数秒での逆転劇も頻繁に見られた。
そんな激戦を勝ち抜いて準決勝に進出したのは,以下の4チームだ(カッコ内は選手名。敬称略)。
・大宮Last Shooting(The Beast,じょう,RBC,カンカン)
・ラストバタリオン(ねり,みずさき,カミヤマーセナス,せら)
・中野闇風組合(YAMIKAZE,Sherlock,エレジー,コーラル)
・頂点の顕現(オカダンゴムシ,FINALごとう,バトルシロー,ばる)
準決勝第1試合,大宮Last Shooting vs ラストバタリオンの試合は,ジオン軍を操作するラストバタリオンが,大宮Last Shootingのユニコーンガンダムを早期に2回撃墜することで,ペースを握る。試合中盤には大宮Last Shootingが拠点の破壊やモビルスーツどうしの戦闘で巻き返すも,最後はラストバタリオンが高コスト機のユニコーンガンダムを撃墜。戦力ゲージを再度逆転させ,1本目を先取した。
両チームの使用する陣営を入れ替えて行なわれた2本目は,大宮Last Shootingの戦力ゲージが常にラストバタリオンを上回る展開で進行。時間の経過とともにゲージ差は詰まっていくものの,大宮Last Shootingが逃げ切り,決着は3試合目に持ちこまれる。
大宮Last Shootingがジオン軍,ラストバタリオンが連邦軍を選んだ最終戦は,2本目から部隊の構成を変えたラストバタリオンが残り150秒あたりで大きな戦力ゲージ差をつける。しかし,残り35秒を切ったところで大宮Last Shootingがラストバタリオンのバンシィ,ガンダム(THE ORIGIN),そして拠点を瞬く間に破壊して逆転。これが決め手となり,大宮Last Shootingが決勝へと駒を進めた。
準決勝2試合目,中野闇風組合 vs 頂点の顕現の戦いも,3試合目にもつれこむ展開に。1本目は4人中3人が連邦軍の格闘機3体(ガンダムF91,ガンダムF90×2)を選んだ中野闇風組合が,頂点の顕現にペースを握らせない攻めを展開。劣勢に立たされたと思われた頂点の顕現だったが,中盤以降は低コスト機,ザクII寒冷地仕様が大活躍。相手の格闘機の攻撃を前線でいなすことで,味方の高コスト機,ガ・ゾウム&ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様がダメージを受けずに攻撃に参加できる状況を作り出す。この動きが終盤まで機能し,頂点の顕現が勝利した。
しかし2本目は,頂点の顕現側の陸戦強襲型ガンダンクの拠点攻撃をほぼ無視し,モビルスーツ戦に集中して優位に立った中野闇風組合が勝利する。νガンダムを2回,ZガンダムとF90ガンダムをそれぞれ1回落とすことで戦力ゲージを削りきり,スコアをイーブンに戻した。
筐体トラブルでの中断を挟んで行なわれた3本目は,残り90秒を切ってもコスト差が生まれない拮抗した展開で試合が進行する。しかし,ジオン軍側の頂点の顕現が中野闇風組合のYAMIKAZE,Sherlockが操るZガンダムをそれぞれ1回撃墜し,セーフティーリードを獲得。そのままタイムアップまで逃げ切り,頂点の顕現が決勝戦へと進出した。
大宮Last Shootingと頂点の顕現による決勝戦は,前者が連邦軍,後者がジオン軍を選択し,ステージはサイド7でスタート。1本目は拮抗した状態で状態で試合が進むも,大宮Last ShootingのユニコーンガンダムをザクII寒冷地仕様&ギガンで撃墜した頂点の顕現が,残り時間160秒あたりで360の戦力ゲージ差を作っていく。
ここから試合は頂点の顕現ペースで進むが,大宮Last Shootingが残り16秒でザクII寒冷地仕様,残り3秒を切ったところでギガンを撃墜すると,両チームのコスト差が逆転。驚異的な追い上げを見せた大宮Last Shootingが,優勝へ王手をかけた。
目前で勝利を逃してしまった頂点の顕現だが,陣営が連邦軍に入れ替わった2本目も序盤から試合のペースを握り続ける。開始早々に拠点をあえて落としながら,大宮Last Shootingの拠点近くで4対3で戦える状況を作り出し,ザクタンク,ギャン,そして拠点をたて続けに破壊する。
これで頂点の顕現は残り140秒の時点でコスト差500以上のリードを奪うことに成功。今度はそのまま逃げ切り,準決勝に続いて決勝戦も3戦目にもつれこむ展開になった。
いよいよ最終王者が決定する決勝戦3本目は,じゃんけんに勝利した頂点の顕現側が陣営ではなくステージ変更権を選択する。ステージをサイド7からニューヤークに変え,大宮Last Shootingがジオン軍,頂点の顕現が連邦軍で戦う形になった。
試合は連邦側の頂点の顕現がモビルスーツ戦で優位に立ち,拠点への攻撃は大宮Last Shootingの方が多く通すという展開で進んでいく。試合が大きく動いたのは残り120秒あたり,頂点への顕現が主力(νガンダム,Zガンダム,ガンダムF90)をほぼ無傷の状態で,大宮Last Shooting側のザクタンク,ゲルググMを撃破。前線での数的優位を生み出した頂点への顕現は,モビルスーツ戦を五分以上の状態でこなしつつ,遠距離機の強襲型ガンタンクが戦場から抜け出すことに成功する。
結果,頂点への顕現は拠点攻撃に集中できる環境をも作り,戦力ゲージにおいても目に見える形でリード。残り80秒になるころには1000以上の戦力ゲージ差をつけていた。大宮Last Shooting側も拠点を落として頂点への顕現の戦力ゲージを削っていくが,モビルスーツ同士の戦いで生まれた差は最後まで埋めきれず。終わってみれば強襲型ガンタンク以外の機体は1度も撃墜されることのない盤石な試合運びで,頂点の顕現が-LAST SHOOTING-の王者に輝いた。
大会の模様(1,2回戦は配信台で行なわれた約半数の試合,準々決勝以降は全試合)は,バンダイナムコアミューズメントのYouTube公式チャンネルのアーカイブで視聴可能だ。試合内容を,より詳細に知りたい人はチェックしてほしい。
「『機動戦士ガンダム 戦場の絆』オフィシャル大会 - LAST SHOOTING -」公式サイト
「機動戦士ガンダム 戦場の絆II」公式サイト
- 関連タイトル:
機動戦士ガンダム 戦場の絆
- 関連タイトル:
機動戦士ガンダム 戦場の絆II
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