広大な惑星上で繰り広げられる，SFガジェット満載の戦争。マルチプレイFPS「Tribes: Ascend」，最新スクリーンショットやアートワークが公開に

　マルチプレイ専用のシューターとして復活が決定している「Tribes: Ascend」（PC / Xbox360 / PS3）のスクリーンショットが，同作のFacebookにて初公開された。開発を手掛けているのは，MMOの要素を取り入れたアクションシューティングとして知られる「Global Agenda」を制作，運営するHi-Rez Studiosだが，Tribes: Ascendは2001年の「トライブス2」直系の続編として，従来型のマルチプレイスタイルの作品になる予定だ。

「Tribes: Ascend」公式サイト

　Tribesといえば，1998年に第1作となる「Starsiege: Tribes」がリリースされて以来，当時としては珍しい広大な屋外マップを利用した搭乗兵器や，ジェットパックなどのガジェットをトレードマークとしてきたシリーズだ。屋外マップや乗り物は，昨今のFPSでこそ一般的になっているものの，当時としてはもの珍しく，日本でも大きな人気を博していた。おかげで古参ゲーマーの記憶の奥底には，今なおその名が刻印されているタイトルなのだ。


　Tribesシリーズは，もともとDynamixというSierra Entertainment傘下の開発チームが開発していたものだが，2002年にリストラでDynamixが閉鎖されたことから，2004年には「Bioshock」などで知られるIrrational Gamesが，「Tribes: Vengeance」を委託開発していた。その後，Dynamixの元開発者達が設立したGarage Gamesに版権が渡っていたが，同社も2010年に閉鎖したため，それ以前よりTribesの世界観を元にしたMMO型ゲーム「Tribes: Universe」を開発していたHi-Rez Studiosが，知的財産の確保に踏み切ったというのがこれまでの経緯だ。
　ちなみに，このTribes: Universeは，Tribes: Ascendの開発を優先させるために，開発の進行は保留となっているようだ。

　Tribes: Ascendは，Global Agendaと同じく「Unreal Engine」のライセンスを受けて開発が進められている。2011年中の発売が予定されており，現在社内でのαテストを行っているとのことだ。