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[TGS 2011]「俺の屍を越えてゆけ」の桝田省治プロデューサーが,続編のシナリオライターを募集中!? SCEブースのライブイベントレポート
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印刷2011/09/17 17:41

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[TGS 2011]「俺の屍を越えてゆけ」の桝田省治プロデューサーが,続編のシナリオライターを募集中!? SCEブースのライブイベントレポート

 東京ゲームショウ2011のソニー・コンピュータエンタテインメントは,同社のブース内に専用のスタジオを設けてそこでクリエイターに生インタビューし,それをブース内のスクリーンやインターネットで中継する「Play LIVE」を行っている。
 そこに,「俺の屍を越えてゆけ」12年ぶりのリメイク版を2011年11月10日にPSPで発売するプロデューサーの桝田省治氏が登場。誰もが気になっているであろう続編,そしてリメイク版に関するトークが展開されたので,今回はその内容をレポートしてみたい。

Play LIVEのスタジオ(左)と,ブース内の大型スクリーンに映し出されたPlay LIVEの内容(右)
画像集#002のサムネイル/[TGS 2011]「俺の屍を越えてゆけ」の桝田省治プロデューサーが,続編のシナリオライターを募集中!? SCEブースのライブイベントレポート 画像集#003のサムネイル/[TGS 2011]「俺の屍を越えてゆけ」の桝田省治プロデューサーが,続編のシナリオライターを募集中!? SCEブースのライブイベントレポート


「リメイク版のデータは取っておいてください」


9月15日,サプライズ的に発表された“俺屍の続編”。桝田氏は「12年は待たせません」と述べ,ファンの笑いを誘った
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 最初の話題となったのはもちろん,9月15日の発表以来,ファンの間で大きな反響を呼んでいる続編についてだ。とくに誰もが気になっているのは,「どのハードで発売されるのか」だろうと思われるが,MCの質問に対する答えは「話せません」(桝田氏)。見事なまでのバッサリだが,氏は続けて,以下のようにも述べている。これはなかなか意味深だ。

 「1つ覚えていてほしいのは,今回発売されるリメイク版をみなさんプレイされると思いますが,その何十時間というプレイの積み重ねを無駄にはさせないハードで,続編を発売しようと思っていることです。ですから,何年後になるかは分かりませんが,PSP版のデータはとっておいてください

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 続いては,東京ゲームショウ2011にも出展されているリメイク版についてだが,桝田氏は「お話の前に,みなさんに1つ,本作について謝ることがあります」と切り出した。
 12年前のPlayStation版からリメイクするにあたって,2000〜3000項目の『直したいポイント』を,ユーザーの要望から抽出したという氏は,「それらをすべて反映できた(状態を100点)とすると,このリメイク版は95点ぐらいは取れたと思うんです」という。ただし,「僕の評価は90点」(桝田氏)。5点分の減点は,「ゲームのなかでどのように機能するか検証できていない部品」が3つあることによるものなのだそうだ。

 1つめは,ゲーム中における神様の成長や,剣を鍛えていくことに関して。「続編は,リメイク版以上に『ゲームの中のあらゆる要素にプレイヤーが干渉できる』ように作っていて,リメイク版ではその実験をしているんですが,そのための数千時間というテストプレイの時間が足りていないので,バランス的にどうなるのか検証できていません」と,桝田氏は述べている。

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 2つめは,「結魂」という,プレイヤー同士で子供が作れるという新要素についてだ。「本来,1人で心ゆくまで自分だけの歴史を紡いでいくゲームなので,そこに,ほかの人が遊んだプレイデータが入ってくることが,はたして新しい可能性になるのか,それとも異物になるのかがまだ分からないんですよ」と,氏は本音を語る。「続編でも,それぞれ自分の歴史を作ってきたAさん・Bさん・Cさん・Dさんのデータを,(プレイヤーが)自分のデータへ取り入れられるように考えています。ただそれが面白いのかどうかはまだ分かりません」(桝田氏)。

 そして3つめは,今回のリメイク版で,術や奥義の“併せ”の倍率を上げた点だ。桝田氏は「それによって非常に攻撃的な戦闘ができるようになったんですが,それを実行するための犠牲として,非常にストイックなプレイが必要になりました。それをはたしてどれほどの人が面白いと思うのか,そして戦略を使いこなせるか分かりません」と,これまたはっきり述べている。

 桝田氏はこれからリメイク版を遊ぶファンに向けて,この3点を憶えておいてもらって,続編の制作に入る今年年末までに,Twitterやblogなどでフィードバックしてほしいと呼びかけていた。「それ(=いま挙がった3点)に限らず,みなさんの忌憚なき御意見をお寄せください。そのすべてを続編に反映させます」(桝田氏)。

トークの合間に,リメイク版の公式サイトでも公開されているCFが流された。実はこれ,12年前のPlayStation版と同じキャストで制作されている。息子役だった役者さんは現在,普通のサラリーマン生活を送っており,この撮影のために来てもらったのだとか
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画像集#011のサムネイル/[TGS 2011]「俺の屍を越えてゆけ」の桝田省治プロデューサーが,続編のシナリオライターを募集中!? SCEブースのライブイベントレポート
Play LIVEにやってきたクリエイターに向けた共通の質問「PlayStation Vitaを一言で表すなら?」に対して,桝田氏はこのように回答。「子供というのは,石ころを地球に見立てたり,棒切れを『地球を半分に割ることのできる剣』と想像するんですよ。PlayStation Vitaも,クリエイターにとっては想像力さえあれば何でもできる,ということですね」
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リメイク版「俺の屍を越えてゆけ」は,SCEブースに展示されている。PlayStation Vitaが“主役”の同社ブースにもかかわらず,多くの人が試遊台に並んでいた
 ……と,ここで桝田氏に,Twitterで募集された質問が投げられた。そのなかで,「一番好きな迷宮はどこですか?」という質問に対する氏の回答は,「このリメイク版ではエリアごとにいろいろな特徴を入れたんですが,今回僕が好きなのは『金色館』と『亡者砂漠』です。前者は戦闘中に魔法が使えなくなって,後者は通常攻撃のダメージが半分ぐらいになります。これは絶望しますよ」というものだった。ファンは今から覚悟したほうがいいかもしれない。
 なおこの「Twitterを利用したメッセージ」は,イベント後もハッシュタグ「#SCE_0917_Q2」で引き続き受付中で,その内容は桝田氏にも届けられるとのこと。先ほど氏が呼びかけていた続編への要望なども,こちらを利用して送ってみるのがよさそうだ。

 桝田氏はまた,「これ最後に言わせてください。今回僕は続編でシステムを組むのに手一杯なので,シナリオまで書いていられないと思うんです。なので,『続編のシナリオは俺が書く!』という人がいたら,僕のところまで連絡をください」と,公開業務連絡とも思えるメッセージも残してくれた。
 とくにプロアマ指定はなかったので,我こそはと思う人は,コンタクトをとってみるといいかも?

PSP版 俺の屍を越えてゆけ 公式サイト

ソニー・コンピュータエンタテインメントのTGS 2011特設サイト

  • 関連タイトル:

    俺の屍を越えてゆけ

  • 関連タイトル:

    俺の屍を越えてゆけ2

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