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ソニック ジェネレーションズ 白の時空公式サイトへ
  • セガ
  • 発売日:2011/12/01
  • 価格:7329円(税込)
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[E3 2011]クラシックなソニックとモダンなソニック,2人のソニックが夢の共演。「ソニック ジェネレーションズ」の実機プレイ&開発者プレゼンテーションの模様をレポート
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印刷2011/06/08 22:05

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[E3 2011]クラシックなソニックとモダンなソニック,2人のソニックが夢の共演。「ソニック ジェネレーションズ」の実機プレイ&開発者プレゼンテーションの模様をレポート

 セガが開発中の「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」PlayStation 3 / Xbox 360)と「ソニック ジェネレーションズ 青の冒険」ニンテンドー3DS)は,「ソニック」シリーズの20周年を記念した作品である。
 現在開催中のE3 2011の会場には,この2タイトルがプレイアブル出展されているほか,6月7日(現地時間)には日本のメディア関係者を対象に,本作の開発者プレゼンテーションも行われた。
 本稿では,ソニック ジェネレーションズのプレイレポートとともに,プレゼンテーションで明かされた情報をまとめてお届けしよう。

試遊スペースには,“クラシック”と“モダン”それぞれのソニックが並んでいる。並べて比較すると頭身や身体の色など,さまざまな箇所のデザインが異なっていることに気付くが,最も違いが分かりやすいのは瞳の色だろう
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「ソニック ジェネレーションズ」公式サイト



HD画質で3Dテレビにも対応した「白の時空」

裸眼立体視で気軽に楽しめる「青の冒険」


画像集#003のサムネイル/[E3 2011]クラシックなソニックとモダンなソニック,2人のソニックが夢の共演。「ソニック ジェネレーションズ」の実機プレイ&開発者プレゼンテーションの模様をレポート
 ソニックジェネレーションズは,PlayStation 3,Xbox 360,ニンテンドー3DSの3種類のハードで発売される予定。E3会場ではいずれも「Sonic Generation」というタイトルで出展されているが,PS3/Xbox 360版と3DS版とでゲーム内容が異なっているため,日本では「白の時空」「青の冒険」といった別々のサブタイトルが付けられている。
 本作に登場するステージは,これまでのソニックシリーズのものリメイクしたもの。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズの系統にあたる2Dアクションのステージを“クラシック”,「ソニックアドベンチャー」以降の3Dアクションのステージを“モダン”と呼んでいる。

 それではまず,PS3/Xbox 360版の,白の時空から紹介していこう。今回のプレイアブル版で選択できたステージは,“GREEN HILL ZONE:ACT1”と“GREEN HILL ZONE:ACT2”の二つ。ACT1がクラシック,ACT2がモダンにあたる。
 ACT1は,シリーズ第1作ソニック・ザ・ヘッジホッグの同名ステージを3DCGでほぼ忠実に再現したような構成。それに対してACT2は,ステージ自体が奥へとスクロールする形で,ソニックアドベンチャー以降の作品で加わった“ホーミングアタック”や“ソニックブースト”などのアクションも行える。
 さらに,ACT2ではステージの途中でカメラアングルが切り替わり,横スクロールになる場面や,斜め奥へと走る場面など,見ていて飽きない派手な演出が続くステージデザインとなっている。
 また,白の時空はPS3版,Xbox 360版ともに3Dテレビに対応しているため,とくにカメラアングルが大胆に変化するモダンのステージでは,3D立体視による演出が存分に楽しめるはずだ。

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 一方,3DS版である青の冒険は,2種類の“GREEN HILL ZONE”をプレイできること自体は変わらないものの,各ステージの長さは白の時空よりも短縮されていた。
 ステージの長さやグラフィックスなどについては,お世辞にも白の時空に勝るとはいえないが,裸眼立体視によって臨場感のある画面を気軽に楽しめるのは嬉しい点だ。
 また,今回のプレイアブル版青の冒険では,ボス戦も選択可能となっており,「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」のボス“ビッグアーム”との戦闘が体験できた。

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 このように,それぞれに独自の魅力がある白の時空と青の冒険だが,実は,さらに大きな違いがこの2本の間にある。その違いについては,以下の開発者プレゼンテーションのレポートでご確認いただきたい。


開発者プレゼンテーションで

ステージ“CITY ESCAPE”が初お披露目


本作のプロデューサー 飯塚 隆氏
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 日本のメディア関係者を対象に行われたプレゼンテーションには,本作のプロデューサーを務めるセガ 第二CS研究開発部 副部長の飯塚 隆氏が登壇した。
 飯塚氏によると,2人のソニックが1本のゲームで共演することは「本来はタブーであった」そうだ。そこで,「20周年でしかできない特別なタイトル」として本作の開発に至った――という経緯を明らかにした。

 このプレゼンテーションでは,会場ではプレイアブル出展されていない“CITY ESCAPE”ステージのデモプレイが行われた。CITY ESCAPEは,元々は「ソニックアドベンチャー2」(DreamCast)のステージである。そのため,プレイレポートで紹介したGREEN HILL ZONEとは逆に,3Dアクションのために作られたステージを2Dアクション用にデザインし直した新しいステージが,“ACT1”として収録されていることになる。
 CITY ESCAPEといえば,トラックや軍の追跡に対し,坂道の多い街中をスケートボードで一気に駆け抜けていくステージとして記憶している人もいることだろう。それがこのACT1では,オリジナルのステージの雰囲気を残しつつも,ゲームとしてはシンプルな横スクロールのステージとなっている。
 トラックが追いかけてくる部分が2Dで再現されているほか,ステージの途中でトラックよりも先にコースを進むか否かで“ステージの進路が変わる”といった新要素も取り入れられている。

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 一方,“CITY ESCAPE:ACT2”は,基本的な構成についてはオリジナル版を踏襲しつつも,“ソニックブースト”のアクションが追加されたことによってオリジナル版以上のスピードで駆け抜けられるようになり,それによる新たなショートカットも追加されているそうだ。
 GREEN HILL ZONE ACT:2同様,ステージの途中でフォワードビュー/サイドビューが切り替わる仕掛けも採用されている。
 また,トラックの凶暴さにも磨きがかかっているとのことで,オリジナル版をよく知っていれば知っているほど,意表を突かれて驚くような仕掛けも期待できそうだ。

 なお,今回のプレイデモはPS3/Xbox 360版の白の時空を用いて行われたが,実はこのCITY ESCAPEは,3DS版である青の冒険には収録されていない。
 飯塚氏によると,最初のステージであるGREEN HILL ZONEだけは共通しているものの,以降のステージについては白の時空と青の冒険とで,すべて異なるラインナップになっているのだという。そのため青の冒険には,ソニックアドベンチャー2からCITY ESCAPEとはまた別のステージが入っているらしい。
 また同時に,青の冒険のステージ構成は携帯機におけるソニックシリーズの歴史を追うような形にもなっているそうだ。
 プレゼンテーションは以上で終了となり,ここでメディア合同の質疑応答が行われた。

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――ステージの選出はどのように行われているのでしょうか?

飯塚氏:
 日本の開発スタッフと,Sega of Americaのスタッフ,それにプレイヤーさんにもアンケートを行いました。ただ,人気のあるステージというと(各作品の)1面で固まってしまうことが往々にしてあるので(笑),ゲームとしての構成,バランスも考えながら調整しました。

――“ホーミングアタック”や“ソニックブースト”などのアクションが使用できますが,これ以外にはどんなアクションが登場しますか?

飯塚氏:
 極力いろいろなアクションを再現しようと思っています。ステージ固有のアクションの他にも,プレイヤーが成長するにつれて徐々にアクションの種類が増えていく要素もあります。

――プレイヤーキャラクターはソニック以外にもいますか?

飯塚氏:
 サブキャラクターも何らかの形で登場させたいとは思っていますが,プレイヤーキャラクターは2人のソニックのみですね。

――“クラシック”と“モダン”,二つのステージを作るうえでの苦労を教えてください。

飯塚氏:
 オリジナルに近いタイプのステージについては,“オリジナル以上のもの”を作ればいいので,正解が分かりやすいです。ただ,CITY ESCAPE:ACT1などは何が正解かわからないので,トライ&エラーで正解を見つけていくしかないのが,苦労といえば苦労ですね。

――過去から現在までのステージを作っていく中で,ソニックについて新たに気付いたことはありますか?

飯塚氏:
 自分はオリジナル版CITY ESCAPEのレベルデザイナーだったんですが,現在のレベルデザイナーがCITY ESCAPEを作ってくれることによって,オリジナルを作った自分ですらそのステージに驚くことがありますね。

――最後に,ファンへのメッセージをお願いします。

飯塚氏:
 昔ソニックを遊んだことがあるけれど,現在は遊んだことがない――といった人にもプレイしていただけると嬉しいです。そして,今のソニックを知るきっかけになってほしいですね。
 また,今のソニックを遊んでいる人が本作で“クラシック”なソニックの面白さを知れば,(配信限定タイトルの)「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4」シリーズにも繋がっていくかと思います。

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 今回,ソニックジェネレーションズの試遊やプレゼンテーションにより,「ソニックシリーズといえば?」と聞かれたときに答えるべきゲーム内容のイメージが,世代や人によって異なっていることに改めて気付かされた。長年支持され,その間に様々な進化や変化をし続けているシリーズだからこそ,“クラシック”しか知らないプレイヤーも,“モダン”しか知らないプレイヤーも,多くいるはずだ。
 飯塚氏のメッセージにもあるように,ソニックジェネレーションズを通じて「こういう遊び方のソニックもあるのか」と新たに楽しむきっかけになれば,ソニックシリーズのさらなる盛り上がりにも繋がっていくことだろう。

「ソニック ジェネレーションズ」公式サイト

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