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Ustreamで1万人以上が熱狂した「GODSGARDEN X CAPCOM スパIV AE オンライン東西対抗戦」,東軍拠点からお届けするフォトレポートを掲載
トッププレイヤー達が東西の軍に分かれ,両軍の「監督」の采配の元に戦うというこのイベント。4Gamerでは東軍の拠点となった東京は秋葉原クラークスタジオにお邪魔させてもらったので,当日の模様をフォトレポート形式でお伝えしていこう。
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「GODSGARDEN X CAPCOM スパIV AE オンライン東西対抗戦」特設サイト
あくまで選手(とUstream配信)のための拠点ということで,来場者は関係者がほとんど。それでも試合の応援には熱が入る |
今回はカプコンが主催ということで,本作のアシスタントプロデューサー綾野氏もコメンテイターとして来場していた |
ただし,ここにいくつかの補足ルールが絡むことによって,話はもう少し複雑になってくる。まず試合に「勝利」した選手は,以降の2試合には出場することができない。つまり負けた側のチームからは,次の対戦相手が若干読みやすくなる。また監督はゲーム全体を通して,「回避」を2回宣言できる権利を持つ。どうしても戦いたくない相手だった場合は,その試合を不成立にさせることができるわけだ。そして最後の不確定要素が「ジョーカー」選手の存在だ。ジョーカーは両軍が1名ずつ控える正体不明の選手で,これをぶつけられると,相手チームはその試合を「回避」することができないという特徴がある。ただしジョーカー選手のライフは最初から1つしかないので,使いどころは考える必要がある。
なお細かいルールについては,GODSGARDEN公式サイトの「こちら」を参照のこと。大会の進行によって手駒の選択肢が大きく制限されることもあり,相手に有利な組み合わせをいかに“被せ”ていくかという,監督の采配が問われることになる。キャラクターの組み合わせによって,かなり有利/不利がハッキリしている本作でこその大会ルールといえるだろう。
まずは注目の第1戦,両軍の先鋒に選ばれたのは,東軍のキャベツ選手(C.ヴァイパー)と西軍の6選手(豪鬼)だ。初戦ということもあって,かなり緊張したというキャベツ選手だが,試合の流れは終始キャベツ選手の優勢で進む。途中6選手が画面端で瞬獄殺を決めて盛り返すなど,ヒヤっとするシーンはあったものの,その後は流れを取り返したキャベツ選手の攻めが続き,結果的にはキャベツ選手の勝利。ここで東軍が流れを掴む。
続く第2戦は東軍ふ〜ど選手(フェイロン) vs. 西軍Sako選手(いぶき)。地上戦でけん制の旋をセービングで裁くなど,こちらも東軍のふ〜ど選手優勢で試合が運び,フェイロンがその火力を見せつける形で勝負を制する。
第3戦は東軍猫舌選手(アベル)vs.西軍うりょ選手(さくら)。夏の陣の準決勝でも戦った両者,立ち回りはさくらが有利なものの,起き攻めの火力でアベル側にもチャンスがあるという組み合わせで,うりょ選手のリベンジに期待がかかる。実際にもそのとおりの試合展開で進み,うりょ選手の勝利かとも思われたが,ワンチャンスをものにした猫舌選手が流れを変える。最後は対空でのEXスカイフォールなど,猫舌選手の対策が光り,結果としては今回も猫舌選手の勝利。ここまでで東軍が3連続勝利というかなりのアドバンテージ,西軍にとっては苦しい展開となった。
続いての指名は,東軍がかずのこ選手(ユン),西軍がRF選手(サガット)。東軍側の強力な駒であるかずのこ選手を早めに出し,回転率をあげようという東軍監督,総師範KSK氏の読みだったが,これが外れ,ユンにとって一番当たりたくないサガットを引いてしまう結果に。ここで東軍は「回避」を宣言して再調整を図る。しかし回避のルールにより,西軍も再度RF選手を出すことはできない。そこで東軍側はサガットとだけはぶつかりたくないザンギエフ使いの板橋ザンギエフ選手を指名する。対する西軍側の指名はハイタニ選手(まこと)。今度は回避もなくマッチングが成立することとなった。
初めてジョーカーが切られ,ゲームが動いたのは6試合目,西がジョーカーを出した対キャベツ選手戦。ジョーカーは登場して初めて選手名が明かされる仕組みで,ここで登場したのはももち選手(コーディー)だ。キャベツ選手との試合では,第1ラウンドを圧倒的な強さで取ったものの,続く第2,弟3ラウンドで流れを取り返されてしまい,結果はキャベツ選手の勝利。ライフ1のジョーカー選手のため,ここで退場となってしまった。
対する東軍側のジョーカー選手は生めそ選手(E.本田)。起用は続く7試合目の対RF選手戦,その前の2マッチングを西軍側に2連続回避され,やむにやまれずの登場となった。この組み合わせは,監督の総師範KSK氏的にはかなり不本意だったようで,結果的には生めそ選手もここで敗退。今回のジョーカー起用は,両軍ともあまり機能せずに終わってしまったようだ。
インターバルをいくつか挟みつつ,ゲームは佳境へと入っていく。といっても東軍は序盤の優勢を保ったままの終始優勢ペースで余裕がある。対する西軍はかなり追い詰められており,後がない。試合の内容的には,どっちにころんでもおかしくないギリギリの戦いなのだが,そういうときに限って勝利するのは東軍チームの選手で,監督の采配もさることながら,天の采配にも味方されていたようだ。
最終局面,最後に残った西軍チームはRF選手。自信はライフ2を残すものの,東軍側はかずのこ選手,猫舌選手がライフ2,ふ〜ど選手とキャベツ選手がライフ1を残している状態。ここからRF選手が6連勝しなければ,西軍の勝利はない。
まず相手に立ったのは猫舌選手。1ラウンド目,丁寧な立ち回りで猫舌選手のアベルを寄せ付けないRF選手,あわやパーフェクト勝ちかと思いきや,一度のダウンを奪った猫舌選手が怒涛の攻め,その後の起き攻めをすべて通し,一気に逆転する。第2ラウンドはRF選手が取り返すも,第3ラウンドも猫舌選手のターン,残り時間20カウントのところから,差し合いの前蹴りから無我へつなぐコンボをきれいに決めて体力逆転。そのままタイムアップで猫舌選手の勝利となった。この試合はこの日一番会場を沸かせた試合の一つで,これぞアベルという立ち回りを見せた猫舌選手には,観客からも拍手が送られていた。
これで後がなくなったRF選手,続く相手はふ〜ど選手。EVO2011とGODS#4覇者のふ〜ど選手を相手に弟1ラウンドをとって一度は流れを引き寄せるも,その後はふ〜ど選手が相手のEXニーにウルトラコンボを合わせるという,さすがの反応速度を見せ,勝負の軍配はそのままふ〜ど選手に渡った。ここで西軍はライフポイントがすべて消失,今回大会の勝者は,東軍チームに輝いた結果となった。
最後は勝者の東軍チームへ,カプコン綾野氏から優勝商品が手渡され,イベントは終了となった。綾乃氏によれば,GODSGARDENのようなプレイヤー主体のイベントとのコラボは,カプコンとしても今回が初とのことで,機会があれば今後も同様のイベントを続けていきたいとのこと。
またGODSGARDEN主催の稲葉氏によれば,今回の反省を踏まえルールを改正したうえで,今後もこのような形式のイベントを続けていくとのことだ。また東西戦というくくりだけでなく,さまざまな地域やチーム構成での開催も検討している。さらにオフラインイベントのGODSGARDEN #5についても,種目は未定ながら予定しており,現在準備を進めているそうである。
カプコンの主催となったことで,インターバルでの告知コーナーや初心者講座(?)など,新しい試みが取り入れられた本大会。そのすべてがうまくいったというわけではなかったようだが,試みとしては面白いと感じられた。大会自体も多数の視聴者を獲得していたようで,今後の展開も楽しみだ。プレイシーンの盛り上げに一役買わんとする,カプコンとGODSGARDENの活躍に期待しておこう。
- 関連タイトル:
スーパーストリートファイターIV アーケードエディション(パッケージ版)
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(C)CAPCOM U.S.A., INC.2010, 2011 ALL RIGHTS RESERVED.
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