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AMD,TDP4.5Wのタブレット向けAPU「Z-60」を発表。搭載製品は年内に販売開始予定
Z-60は,動作クロック1.0GHzのデュアルコアCPUと「HD 6250」を統合したAPUで,AMDが同社のAPU製品において「最も低い」と謳う低消費電力が特徴だ。発表されたTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は4.5Wとなっている。
高性能タブレット向けのSoCでは,先日Intelが「Atom Z2760」発表したばかり。Z-60はその対抗製品として,Windows 8タブレットでのシェアを争うこととなりそうだ。
「Z-60」製品紹介ページ
#### 以下,リリースより ####
タブレット対応の新AMD Zシリーズ、
Microsoft Windows 8プラットフォームで没入体験を実現
AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:ロリー・リード)は、本日、高性能タブレットやスモール・フォームファクターPC市場に対応した、最新のAMD Z-60 APU(アクセラレーテッド・プロセッシング・ユニット)プロセッサーを発表しました。AMDの製品において消費電力が最も低いAPUであるAMD Z-60は、10mmのタブレット・フォームファクターに対応し、AMD AllDayパワーを提供します。AMD Z-60 APUは、強力な機能のコンビネーション、優れたグラフィックス機能、そして最新のMicrosoft Windows 8アプリケーションやユーザー・インターフェース、さらにはWindows 7や既存Windowsアプリケーションのフルスイートに対するサポートにより、広範な設計に対応した理想的なソリューションとなっています。
AMD Z-60 APUを搭載したタブレットは、Windows 8の提供と合わせて、本年中にグローバルで販売開始される予定です。
AMD米国本社のウルトラローパワー製品担当バイスプレジデントであるSteve Beltは、次のようにコメントしています。「今後ユーザーは、高性能かつお求めやすい価格であるAMD Z-60 APUの提供により、Microsoft Windows 8のプラットフォーム上で、コンテンツの作成や利用体験を大きく向上させることができます。今回同製品は、性能および価格のバランスにおいて大きく差別化を図っており、タブレットの設計にAMDを組み込みこむことで顧客やエンドユーザーに大いに満足していただけると確信しています。」
AMD Z-60 APUは、タブレット体験の向上を目的として設計された機能が豊富に搭載されています。AMD Start Nowテクノロジーもその1つであり、迅速な起動とスリープ状態からの素早いレジュームおよび、Webブラウズ時で最大8時間、HDビデオ再生時で最大6時間のバッテリー寿命を実現しています。さらに、APUに搭載されているAMD Radeon グラフィックスは、フルHD 1080pの解像度、外付けディスプレイ用のHDMI出力、およびMicrosoft Direct X11による優れたゲーミング性能をサポートしています。
AMD APUを搭載したタブレットでは、AMD App Zoneも活用することができます。AMD App Zoneは、ワンストップ・リソースとして人気のあるアプリケーションにアクセスすることが可能で、プロセッサーの演算能力を最大限に活かすことができます。
AMD APU Specifications
APU Model:Z-60
AMD Radeon Brand:HD 6250
TDP:4.5W
CPU Cores:2
Clock Speed:1GHz
AMD Radeon Cores:80
USB Support:3.0
L2 Cache:1MB
販売開始日
AMD Z-60 APUは、本年末にシステムの販売開始を計画している顧客に対して、本日出荷される予定です。
参考資料
・AMD Zシリーズの詳細および動画につきましては、製品ページをご覧ください
・Steve Beltのブログ:The Goldilocks Effect
・動画: Technically Beyond Explanation
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AMD Z-Series
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