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「ドラゴンズクラウン」の緻密なグラフィックスを4K対応テレビで体感。「4K対応テレビ<ブラビア>×ドラゴンズクラウン体験会」の模様をレポート
アトラスは現在,本作の体験会(7月20日まで実施予定)を全国で行っている最中だが,それとは別に,本作を4K対応テレビ(フルハイビジョンテレビの約4倍の画素数)でプレイできるクローズドな体験会が,7月7日に東京のソニーショールームにて開催された。
今回のイベントは,銀座ソニービルにあるソニーショールームの一室に設置された65インチの4K対応テレビ「BRAVIA KD-65X9200A」を使用し,1組最大3人で約15分間,大画面・高精細のテレビと音響設備が整った部屋でゆったりと本作をプレイできるという,完全招待制の体験会だ。約70名の募集枠に,5倍以上の倍率となる400名近くの応募があったそうで,当選した幸運な参加者が順次会場に訪れ,プレイを楽しんでいた。
実は今回,プレス関係者は取材のみ対応の予定だったのだが,筆者がちょうど会場に着いた時間帯に来る予定の当選者が来ておらず,その空いてしまった時間を使って運良く4K対応テレビでゲームプレイをさせていただくことができた。
本作の対応ハードであるPS3本体は4K映像には対応していないが,1080pのフルHD映像をHDMIで出力することで,映像の画面サイズをより大きなものに変換するKD-65X9200Aのアップスケーリング技術により,フルHDよりも美しい映像でプレイすることができるのだ。
ヴァニラウェアが手掛けた緻密に描かれた本作のドット絵が“ジャギる”ことなく映し出され,とくにファイターの鎧やリザードマンの鱗など,濃淡のある表現で描かれたキャラクターがより引き立っているように見えた。
筆者はこれまでに,東京の体験会にてPS3版を15分程度プレイしただけなので,正直なところ画面を見てもどちらが美しいという印象はなかった。しかし,当会場で説明をしてくれた本作のプロジェクトマネージャー山本晃康氏によれば,「背景の描き込みの見栄えのよさはフルHD画面と比較しても段違い」とのことで,遠くまで見渡せる奥行きのある屋外ステージ背景の描き込みや,水面に映り込んだキャラクターの表現がクッキリと見えることを実機で証明してくれた。また本作のシステムの一つである「ルーン魔法」に関係する,壁面に刻まれた「ルーン文字」も見つけやすいとのことで,ゲームの攻略的な要素としても一役買っているかもしれない。
また,絵に詳しいとは言い難い筆者が見ても,その美しさがよくわかったのはギャラリーモードだ。4Kの画面いっぱいに映し出されるイラストはものすごい迫力で,いつまでも眺めていたくなるほどだった。
シーンがめまぐるしく入れ替わる3Dのゲームと違い,背景なども含めて多少なり画面を眺める余裕のある2Dゲームであり,さらにゲーム全体が絵画をイメージしたつくりだからかこそ,4Kの解像度に映えるのではないだろうか。本作は画面に大きく止め絵が挿入される場面も多く,この環境でゲームを楽しむ意義は大いにあるように思えた。
さて,ゲームプレイについても少し書いておくと,今回筆者はアマゾンを使用してみた。大斧を振り回す女戦士は,動きが速く攻撃範囲が広い。とくに回転しながらくり出す空中攻撃は判定が大きく,空中の敵には非常に有効な攻撃だ。ただし裸に近い格好なだけあって(?)防御力は低めで,戦っているうちにいつの間にかHPが減っていることもしばしばあった。
また今回の試遊では,弱らせた敵キャラに乗ったり(このときのアマゾンの搭乗姿勢には要注目!),ボスのワイバーンとの戦闘など,以前の体験会ではできなかったことも体験させてもらえた。参加者の中には体験会に参加済みの人も何割かいたそうで,そういう人のために今回は別のステージやキャラクターも用意していたとのこと。
4Kテレビ元年とも言われる今年に,偶然にも4Kテレビと相性のいいゲームが発売されるというのはなかなか興味深い出来事だ。4Kテレビは,家庭用としてはまだ市場価格も高めなので,すぐに自宅に導入するのは難しいかもしれないが,新し物好きの友達や知り合いが購入したという話があったなら,PS3と本作を持参して,ぜひプレイする機会を作ってみてほしい。本作の評価がさらに1ランク上がるのは間違いないはずだ。
「ドラゴンズクラウン」公式サイト
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