このゲームの読者の評価
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FPS界のDIABLO。前作の欠点が改善されており最高に面白い。 90 - 投稿者:MMGames(男性/30代)
- 投稿日:2012/11/02
- 良い点
- アニメとリアル系の中間のような独特のトゥーンレンダリング
様々なアニメ的な演出やキャラクターが良い味を出している
FPSとして相変わらずの非常に高い完成度
ネットワークプレイのシステムが非常によくできており遊びやすい
その他システム周りはよくできており快適にプレイできる
前作で酷評されたストーリーの意味不明さがかなりマシになった
その他前作のバグ等はほぼ改善されている
ローカライズは日本版独自の味を出している - 悪い点
- まだレベル差のある敵がきつすぎる
敵の索敵力と銃撃の精度が高すぎてどうしても打ち合いにならざるをえない
ナビゲーションシステムにもう少し改善がほしい
落下死する場所がとてもわかりにくい
敵の設備で金を払って生き返る設定だけはどうしても納得出来ない - 総評
- 本作を簡単に表現するならば アニメ+DIABLO+FPS という感じでしょう。
前作の欠点がほぼ改善された堅実な続編となっています。
今作は前作以上に楽しく、派手な戦闘が楽しめる最高に面白い作品になっています。
特筆すべきはアニメ調のグラフィックと演出で、リアル系と日本アニメの中間のような独特のトゥーンレンダリングが使われ、
演出も爆発するドラム缶の見た目がリアル系ではなく、全面にアイコンがでっかく描かれたアニメ調の表現になっていたり、
ボスが登場するときにはキャッチコピーと共にカットインが入るなど演出系もアニメ的です。
これは前作でこのゲーム独自の映像表現を目指した結果のものであり日本市場を考慮したものでは決して無いのですが、
結果的に日本市場でも受け入れられやすい表現になっていると思います。
また、本作はアクションRPGではありますがFPSとしての面白さが際立っています。
敵が単なるマトになっておらず、地形を意識した動きをしてくる敵がいる一方でジグザグに突撃してくる敵もいるなど、
敵のアクションがバリエーション豊かであり、また敵は多数登場することが多いため戦闘がとても派手です。
逆に言えばアクションの難易度は高いのですが、復活は無限なので地道にレベルアップしていけば決してクリアできない難度ではありません。
そして前作から続く無限の武器がコレクション魂に火を付けてくれます。
武器はランダムなパラメータでドロップし、驚くべきことに見た目もランダムに変化します。
そして特筆すべきはランダムに変化するパラメータにより銃の威力だけでなく使い勝手まで変化するのです。
例えば、私は威力は弱いけれど連射力が異常なまでに高いピストルを所持しています。
数秒で100発の弾丸を撃ち尽くす代物で元の威力が低いにもかかわらず瞬間火力ではより高レベルな武器をはるかに上回ります。
銃弾のコストが悪すぎるので常用はできませんが・・・こういった武器がランダムに生成されるのです。
威力があるのに攻撃範囲とリロードが遅すぎる、ズームが高性能なのに集弾性が悪い、などランダムならではのムラのある武器がたくさん出ますが、
自分の理想通りの最高の武器が出る可能性に期待してしまうため理想の武器を追い求めてパンドラをさまよい続けることになるでしょう。
またほぼ制限なくネットワークで協力プレイが出来る仕様は大変素晴らしいです。
高レベルプレイヤーが低レベルプレイヤーのゲームに参加して強さそのままで暴れることもできますし、
逆に高レベルプレイヤーのゲームに低レベルプレイヤーが参加して高レベルプレイヤーに引っ張ってもらうこともできます。
誰のゲームに参加していてもクリアしたクエストは自分でクリアしたことになるので、
進行状況に差があるプレイヤー同士でも気軽に協力プレイを楽しむことができます。
前作で酷評されたストーリーの意味不明さはかなりマシになりました。
前作ではクエストの説明文への依存が大きくてキャラのセリフが少なくシナリオが全く頭に入ってこなかったのですが、
今作ではキャラクターが頻繁にセリフを喋るのでかなりわかりやすくなっています。
またクエスト進行不能系のバグも大幅に改善されています。
ちなみに日本語ローカライズは日本独特の表現を多用していて独自の味を出しています。雑魚敵のセリフはかなり北斗の拳的だったりします。HALOのローカライズがこれだと暴動ものですが、本作はストーリー重視ではありませんし楽しいのでこれでいいと思います。
ものすごく楽しいゲームであることは間違いありませんが、一方でまだ改善すべき課題も多いです。
一番問題だと思うのは、敵の索敵力と銃撃の精度が高すぎて、
敵に気付かれないように倒すとか敵の攻撃をよけながら倒すとかが難しすぎて、結局正面から撃ちあう場面が多くなってしまうことです。
敵の頭を狙ったり武器を撃ち落としたりドラム缶ごと爆発させたりなど狙うことによる攻略方法は豊富なのですが逆にそれ以外の攻略方法に乏しいです。
シリアスサムのように動きまわっていれば攻撃をかなり避けられるとか、Doom3のように敵の攻撃アクションを読んで避けるとかができれば最高なのですが。
そこに、自分より高レベルの敵が相手だと攻撃がろくに通らずどうしようもないという問題が合わさり、
純粋にアクションで攻略するのがほとんど無理で、どこかで経験値稼ぎをしなければならないバランスです。
それでも前作よりは高レベルの敵と戦えるように改善されていますが、レベルの影響はもう少し抑えて欲しいと思います。
また、目的地ナビゲーションが他FPSと比べて弱く、距離表示や画面内での方向指示がありません。
ミニマップを見ながら進むしかありません。ここは他FPSのスタンダードに合わせて欲しいところです。
また、特に後半では屋内で落下死する場所が多く戦闘がやりにくくなっています。
マップの外に飛び出すと死ぬのは理解できるのですが、屋内に落下死ポイントがあり、しかも落ちてみるまで死ぬのかそれともルートなのかわかりません。
後ろ向きに敵の攻撃をよけながら戦闘していたら突然落下死・・・というパターンがとても多く、そういった場所では戦い方が消極的にならざるをえません。
また、ゲームプレイではなくストーリーの問題なのですが、このゲームでは死亡すると手数料を取られた上で自動である施設から生き返るのですが、
主人公を生き返えらせてくれる施設はなんと主人公達が戦っている敵の施設なのです。敵の本拠地に攻撃をしているときでも、敵の兵士に殺されて敵の施設で生き返ります。
この設定は矛盾しているとかそれ以前の問題でもはや気持ち悪いレベル・・・どうしてスタッフは疑問に思わなかったのか理解に苦しみます。
もともとストーリーにあれこれ言うようなゲームではないとはいえ、さすがにここまでひどい設定だと敵との戦闘にモチベーションが上がりません。
個人的にはレベルは蛇足だと思っていて、強力な武器を延々探すゲームでいいんじゃないかと思います。派手な戦闘が楽しめる最高に面白いゲームであることは間違いありません。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 4 5 5
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