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「SimCity」のサーバー状況を確認できるサイトがオープン。また,パスファインディングの問題に関する開発者ブログも公開
「シムシティ」公式サイト
SimCity Server Status
サーバーの状況は文字とアイコンで表示されており,すべてのプレイヤーが問題なくアクセスできる「Available」は緑色に,都市データのセーブファイルをすでに持っている人を優先する「Full」は黄緑色に,ログイン後に待ち時間を要求される「Waiting Room」は黄色に色分けされており,赤色のアイコンはサーバーダウンやメンテナンス状態であることを意味する。こうした状況はゲーム内でもチェックできるが,わざわざゲームを起動することなく全サーバーのステータスが確認できるのは便利だろう。
合わせて,開発者がゲームの解説を行うブログ「SimCity Update 6: Streetcars」が新たに公開され,プログラマーのギヨーム・ピエール(Guillaume Pierre)氏が本作における路面電車のAIについて説明している。
SimCity Update 6: Streetcars
使用されている下の画面は,解像度が低いためかなり見づらいのだが,街の1ブロックを取り囲むように路面電車の路線が用意されており,左下には路面電車のデポが,途中の停留所には左上から時計回りに10人,15人,5人,1人,48人,21人のシムが電車を待っているという状況だ。デポを出た路面電車が左折すると21人が待つ停留所に,右折すると48人が待つ停留所があることになる。
ピエール氏によると,現時点では「最短距離で仕事をする」ようにプログラミングされているため,デポを出た電車は左折して21人が待つ,近いほうの停留所に向かう。ただし,ある程度は人数も考慮されており,例えば21人ではなく1人,48人ではなく300人が待っていたとすると,路面電車は右手の300人の停留所に向かい,続いて発車した路面電車が左方向を選ぶという。
しかし,このような直近の駅までの距離と人数を確認するだけのアルゴリズムでは,例えば,デポから最も離れた停留所で300人が待っていたとしても,路面電車が遠回りして,なかなかやってこないということも起きる。そのため,現在「すべての停留所の待ち人数を確認して,プライオリティをつける」というプログラムに変更中であるとのことだ。
また,車が交通渋滞を起こして線路をふさぎ,電車まで立ち往生してしまうケースが本作では多く見られるが,これは車やバス,徒歩のシムなどがすべて,目的地まで最短の経路を選ぶためだという。現実世界なら,渋滞が起きればそれを避け,遠回りでも別の道を選ぶことも普通に行われるが,ピエール氏はこうした部分も改善して,渋滞が起きにくいパスファインディングシステムにしていく予定だという。
このアルゴリズムは現在,多くのバーチャル市長を悩ませており,せっかく広い道を用意したのに,裏道が大渋滞を起こすという状況が頻発している。今回の記事のコメント欄に,それを示すムービーがファンによって投稿されているので,興味のある人はチェックしてみよう。
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