スペイン時間2014年2月24日,Samsung Electronicsは,スペインのバルセロナで開催中の情報通信機器関連見本市「Mobile World Congress 2014」に合わせて,Androidスマートフォン「Galaxy S」シリーズの新製品「
Galaxy S5」
※1を発表した。Galaxy Sシリーズでは初めて
防水防塵機能や指紋センサー機能を備えたほか,有機ELディスプレイパネルのサイズが5.1インチに大型化されるといった特徴を備える。世界市場では2014年4月に発売の予定だ。
Galaxy S5の全体写真と各部の説明
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※1 従来の製品名は大文字のGALAXYだったが,新製品はプレスリリースでGalaxyと表記されていたため,本稿もそれに従っている。
有機ELディスプレイパネルの大型化により,本体サイズは72.5
(W)
×
142
(D)
×
8.1
(H)
mm
,
重量は約145gと,従来の「
GALAXY S4」よりも一回り大きく重くなった。デザインもGALAXY S4の路線を踏襲したというよりは,むしろファブレットの「
GALAXY Note 3」に似た,四辺の直線部分が長いデザインとなっている。
一回り小さいGALAXY Noteといった感もあるが,思い返せば初代の「GALAXY Note」が搭載していた有機ELディスプレイパネルが5.3インチサイズだったのだから,Galaxy S5はそれとほとんど変わらないサイズまで拡大されたわけだから,デザインが似通ってくるのは必然なのかもしれない。
4色のカラーバリエーションを用意。背面パネルが取り外せるのはGALAXY Sシリーズ伝統のギミックだが,それと防水機能を両立しているのは驚きだ
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従来機種と同様に,背面パネル(リアカバー)が取り外し可能で,ユーザーによるバッテリー交換が可能な構造は踏襲したまま,防水機能に対応してきたというのも興味深い点だ。現在販売されている防水対応スマートフォンといえば,ユーザーによる背面パネルの取り外しやバッテリー交換が行えないのが一般的である。背面パネルを交換しても防水機能に支障がでないのかなど,興味は尽きない。
また,背面カメラの下に心拍センサーを備えており,指を当てるだけで心拍を記録できるという風変わりな機能も備えている。
スペック面にも簡単に触れておこう。搭載するSoCはQualcomm製の「Sn
ap
dra
gon
800」だが,最大動作クロックは2.5GHzと,既存のSnapdragon 800搭載スマートフォンよりも高クロックでの動作が可能だ。メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は16GBまたは32GBとなっている。
日本で発売されるかどうかは未公開だが,今までどおりなら世界市場での発売からそれほど遅れることなく日本市場にも投入されるだろう。そうなると2014年夏モデルあたりでの国内発売が期待できそうだ。