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さらなる薄型軽量化&AI機能搭載の折りたたみ式スマホ「Galaxy Z Fold6」が7月31日に国内発売
例年なら7月後半に行われるGalaxy Unpackedが,従来よりも早い時期に行われたのは,Samsungがワールドワイドパートナーとなっているパリ2024オリンピックに先立って製品を披露したいという狙いがあるようだ。
目玉となるのは,折りたたみ式スマートフォンの「Galaxy Z Fold6」(以下,Fold6)と「Galaxy Z Flip6」(以下,Flip6)で,2024年1月に登場した「Galaxy S24」シリーズも備える独自のAI機能「Galaxy AI」を搭載するのがポイントだ。
Fold6とFlip6は,どちらも日本市場において,オープンマーケットモデル(SIMロックフリーモデル)を7月31日に発売する予定で,7月17日から予約の受付を開始するという。内蔵ストレージ容量が異なる複数モデルをラインナップしており,Samsung公式ストアでの税込価格は以下のとおり。
●Fold6
- 内蔵ストレージ容量256GB:24万9800円
- 内蔵ストレージ容量512GB:26万7800円
- 内蔵ストレージ容量1TB:30万3800円
- 内蔵ストレージ容量256GB:15万9000円
- 内蔵ストレージ容量512GB:17万7700円
Fold6は,本体を開いた状態の内側と,たたんだ状態の外側に有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンだ。
ディスプレイサイズは,折りたたんだ内側にあるメインディスプレイが約7.6インチサイズで,外側のサブディスプレイが約6.3インチサイズとなる。画面解像度は明らかになっていないが,最大リフレッシュレートが120Hzなので,前世代製品の「Galaxy Z Fold5」(以下,Fold5)と変わらない。
Fold6ではディスプレイパネルの四隅は,角ばっており,丸みを帯びていたFold5と比べると印象が異なる。また,パネルの最大輝度が従来の1750nitから,2600nitへ大幅に向上したのもポイントだ。
別売りの専用スタイラス「S Pen」によるスタイラス入力が可能であるが,Fold6でも本体内にS Penを収納するスペースはない。
Fold6は筐体の設計を見直すことで,さらなる薄型軽量化となったのも見どころである。折りたたみ時の薄さがFold5の13.4mmから12.1mmへ,公称本体重量が約253gから約239gと,かなりの薄型軽量化を実現した。実際に手にしてみるとはっきりと違いが分かるほどだ。
上側面にはスピーカー孔とマイク孔が並ぶ |
下側面はUSB Type-Cと,スピーカー孔とマイク孔を搭載する |
搭載SoC(System-on-a-chip)は,Galaxy S24と同じQualcomm製ハイエンドモデルである「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」を採用する。Fold6では,冷却機構も強化しており,Fold5の1.6倍も大きなベイパーチャンバーを内蔵することで,冷却性能を高めたという。
アウトカメラ機能は,Fold5と同じ標準と広角,望遠の3眼式となる。撮像センサーの有効画素数やレンズの明るさも,Fold5と変わらない。
Fold6では,Galaxy AIもアップデートされた。通話やテキストチャットにおける翻訳機能が,Samsung製アプリだけでなく,LINEなど一部のサードパーティ製アプリでも利用できるようになった。このほか,音声の文字起こし,文章やWebサイトの要約といった機能はそのまま継承している。
メーカー | Samsung Electronics |
---|---|
OS | Android 14 |
ディスプレイパネル | ・メイン:7.6インチ有機EL, ・サブ:6.3インチ有機EL, |
プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」 |
メインメモリ容量 | 12GB |
ストレージ | 256GB,512GB,1TB |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約5000万画素, ・広角:約1200万画素, ・望遠:約1000万画素, |
インカメラ | 折りたたみ時:約1000万画素,F値未公開 |
対応5Gバンド | 未公開 |
対応LTEバンド | 未公開 |
対応3Gバンド | 未公開 |
無線LAN対応 | 未公開 |
Bluetooth対応 | 未公開 |
バッテリー容量 | 4400mAh |
連続待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB Type-C |
公称本体サイズ | ・展開時:132.6(W) ・折りたたみ時:68.1(W) |
公称本体重量 | 約239g |
本体カラー | シルバーシャドウ,ネイビー,クラフトブラック,ホワイト) |
一方のFlip6は,ディスプレイの中央部から縦方向に折りたためて,手のひらサイズとなるスマートフォンだ。折りたたみ可能な約6.7インチサイズのメインディスプレイと,背面に約3.4インチサイズのサブディスプレイを備える。
ディスプレイサイズは,前世代の「Galaxy Z Flip5」(Flip5)と変わらないが,パネルの最大輝度はFold6と同じく最大2600nitに向上した。
Flip6のディスプレイでは,パネルの折り目がかなり目立たなくなっているのがポイントだ。よほど斜めから見ないと分からないレベルであり,ゲームをプレイするときにも気になりにくくなっている。
また,Flip6では,従来製品と比べてスペックが向上したのも見どころと言えよう。メインメモリ容量は8GBから12GBに,内蔵バッテリー容量が3700mAhから4000mAhと増えている。搭載SoCは,Fold6と同じSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyだ。これまでのFlipシリーズは,Foldシリーズと比べて性能面で見劣りする部分があったが,Flip6ではその問題も解消されている。
加えて,アウトカメラのうち,標準カメラと組み合わせる撮像センサーの有効画素数が,約1200万画素から約5000万画素へと向上した。Flipシリーズは,アウトカメラで自撮りできるのが特徴でもあり,撮像センサーを強化することで,さらに高画質の写真を撮影できるだろう。
閉じた状態の左側面。SIMカードスロットを備える |
右側面には,音量調整ボタンと[電源/スリープ]ボタンがならぶ |
ヒンジ部分 |
閉じた状態の下側面には,USB Type-Cポートとスピーカー孔,マイク孔がある |
メーカー | Samsung Electronics |
---|---|
OS | Android 14 |
ディスプレイパネル | ・メイン:6.7インチ有機EL, ・サブ:3.4インチ有機EL, |
プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Gen3 for Galaxy」 |
メインメモリ容量 | 12GB |
ストレージ | 256GB,512GB |
アウトカメラ | 2眼式 ・標準:約5000万画素, ・広角:約1200万画素, |
インカメラ | 約1000万画素,F値未公開 |
対応5Gバンド | 未公開 |
対応LTEバンド | 未公開 |
対応3Gバンド | 未公開 |
無線LAN対応 | 未公開 |
Bluetooth対応 | 未公開 |
バッテリー容量 | 4000mAh |
連続待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB Type-C |
公称本体サイズ | ・展開時:71.9(W) ・折りたたみ時:71.9(W) |
公称本体重量 | 約187g |
本体カラー | ルバーシャドウ,ブルー,ミント,イエロー,クラフトブラック,ホワイ |
周辺機器では,スマートウオッチの「Galaxy Watch」シリーズと,完全ワイヤレスイヤフォン「Galaxy Buds3」シリーズ,指輪型ウェアラブルデバイス「Galaxy Ring」が登場した。
Galaxy Watchシリーズは,アウトドアシーンでの用途を想定した「Galaxy Watch Ultra」に加えて,「Galaxy Watch7」,「Galaxy Watch FE」という計3製品をラインナップする。いずれもAIを活用して,達成したい目標に対する分析やガイドなどを行う機能を備えるのが見どころだ。国内市場では,Galaxy Watch Ultraが7月下旬,Galaxy Watch7が7月31日の発売を予定しており,税込価格は以下のとおり。
●Galaxy Watch Ultra
- 文字盤47mmサイズ,LTE通信対応,12万6940円
●Galaxy Watch7
- 文字盤44mmサイズ,LTE通信対応,7万9640円
- 文字盤44mmサイズ,Bluetooth対応,6万2700円
- 文字盤40mmサイズ,LTE通信対応,7万3150円
- 文字盤40mmサイズ,Bluetooth対応,5万7200円
Galaxy Buds3シリーズは,カナル型の「Galaxy Bud3 Pro」と,オンイヤー型の「Galaxy Buds3」の2モデルをラインナップする。AIを活用したアクティブノイズキャンセリング機能が見どころで,周囲の音をAIが認識して,自動でノイズキャンセリングのレベルを調整するという。7月31日の発売を予定しており,税込の直販価格は,順に3万8500円,2万7500円となっている。
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