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ボーカロイドの“中の人”によるトークショーやライブなどが行われた「初音ミク -Project DIVA- F」の発売記念イベント「DAIBA de THANKS!」をレポート
なお,本日より東京ジョイポリスで開催中の「初音ミク -Project DIVA- F × 千本桜 in JOYPOLIS」については,「こちら」の記事で紹介しているので,合わせて確認してほしい。
「初音ミク -Project DIVA- F × 千本桜 in JOYPOLIS」特設サイト
トークショーではボーカロイドの音声収録時のエピソードや,“中の人”によるモノマネなどが披露
トークショー最初の話題は,ボーカロイドの音声収録時のエピソードだ。下田さんは「リン・レンの音声とミクの音声収録は同時進行ぐらいのタイミングで始まったんですが,先に初音ミクが発売されて名前が急激に知られるようになり『次は私だ』と思ったんです(笑)。でも,レンの音声収録スケジュールがなかなか決まらず不安でしたね」,藤田さんは「私は一番最初の収録だったので,試験的な作業が多かったですね。今は楽になったけど,当時はあれもこれもといろいろな音声を録っていましたね」,浅川さんは「ボーカロイドのことは知らなかったんですが,これだけ大きなムーブメントになって私はラッキーかもしれません(笑)」とそれぞれ語っていた。
さらに会場のスクリーンには,セガが製作した初音ミクのCGムービーのアフレコバージョンも披露された。映像に声を入れることに対し浅川さんは「ルカには優しいお姉さん,女王様というイメージが存在します。皆さんのイメージを壊さぬようミーティングを重ねましたね」,藤田さんは「ミクはいろいろなイメージを持たれているので,そこを侵したくはなかったんです。万人が『ミクってこんな感じだよね』と思ってもらえるように一生懸命収録しました」,下田さんは「アフレコには4時間もかかってしまいました。たくさんの音声を録って,どの音声ならば皆さんに受け入れられるのかを考えましたね」と,コメントしていた。
ボーカロイドの音声収録の舞台裏の話や,モノマネなどで盛り上がりを見せたトークショー。会場からは惜しみない拍手が贈られていた。
The 39sと拝郷メイコさんのライブではボーカロイド曲のカバーも
来場者へのサプライズとして,中の人によるライブも実現
「DAIBA de THANKS!」では,The 39sとシンガーソングライターの拝郷メイコさんのライブが行われ,The 39sはメンバーのオリジナル曲やボーカロイド曲「magnet」「炉心融解」を含む計6曲を,拝郷さんは「海月」「ものがたり」といった自身のオリジナル曲のほか,MEIKOで製作された楽曲「Color」のカバーなど,計4曲を披露。じっくりと聞き入ったり,ケミカルライトを灯して手を振ったりと,来場者の皆さんは思い思いにライブを楽しんでいた様子だった。
また,曲間に行われたMCで印象的だったのは,拝郷さんがボーカロイドMEIKOのオファーを受けた当時の心境を語っていた点だ。話を聞いた当初,拝郷さんはボーカロイドの存在を知らず“得体のしれないもの”だと思っていたという。さらに,「自分の声がPC上で操作されると,エッチなことに使う人がいるのではないか」と思い不安に感じていたとも語る。しかし,開発担当者から「世の中には曲や詞を書けるのに,歌ってくれる人を見つけられないという人がいます。でも,ボーカロイドを使えばそういった人達の音楽制作の幅を広げられると思うんです」という話を聞いて心を動かされ,参加を決意したという。今ではボーカロイドの認知度も上がり,盛り上がっている現在の状況を見て,拝郷さんは嬉しそうな表情を浮かべていた。
なお,先述したとおり今回のイベントはニコニコ生放送でも配信されていたのだが,中継終了後に来場者向けのサプライズとして,ボーカロイドの中の人によるライブも行われた。トップバッターを飾った下田さんは“リンリンシグナル”を,2番手の浅川さんは“Reon”,藤田さんは“crack”をそれぞれ披露し,会場の盛り上がりは最高潮に。3時間を超えた発売記念イベントは無事に幕を閉じた。
「初音ミク -Project DIVA- F」公式サイト
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初音ミク -Project DIVA- F
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(C) SEGA / (C) Crypton Future Media, Inc. www.crypton.net
記載の商品名および社名は各社の登録商標です。
- 初音ミク -Project DIVA- F 初回限定特典 オリジナルラバーストラップ 付き
- ビデオゲーム
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