連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第122回「とある風力使いの中二ソウルハッカーズ」
いつもね,ツラい締め切りが近付くたびに思うわけですよ。ゾンビハザードが発生してしまえばいいのにって。そしたら原稿なんて放り出してマチェーテ片手にバイクで走りだすのに。
ただ,その一方でこうも思っちゃうんですよね。「日本人はゾンビハザード程度で職務放棄しないよな……」って。想像に難くないですもん,ゾンビがどんどん増殖しているのに平気で仕事をしている企業戦士たちの姿が。逃げたくても,きっと会社が逃がしてくれないんじゃないでしょうか。
だから俺は,今のうちに4Gamer編集部に対して言っておきます。すいません,ゾンビが現れたら光の速さで原稿を放り出して逃げます! でも世界に平和が戻ったらまた仕事くださいオナシャス!
……こんな感じで,今日も俺はゾンビ映画を流し見&アホな妄想をしながら原稿を書いております。
RADIO 4Gamerの第125回では,アトラスから8月30日(木)に発売されるニンテンドー3DS用ソフト,「デビルサマナー ソウルハッカーズ」を特集。本作は1997年にセガサターン版,1999年にはPlayStation版が発売された同名タイトルのリメイク作です。「真・女神転生」の外伝的シリーズである「デビルサマナー」シリーズの第2作目であり,ファンからの評価も非常に高いタイトルですね。
番組ではゲストとして,ディレクターの山井一千氏をお招きし,ゲームの説明をしていただきつつ実際にプレイしてきました。
3Dダンジョンの探索や悪魔との交渉など,シリーズの魅力であるポイントはそのままに,フルボイス化やネメッチの育成など,新要素が色々と追加されているのが嬉しいですね。男衆のキャステイングが実にシブくて俺得ですし,ネミッサマジかわいい。
それと今回は,しこりん(岡本信彦さん)が小中学生時代に,学園に巣食う悪魔どもと死闘を繰り広げていたという衝撃の事実も判明しましたね。多くの教師やクラスメイトの命を悪魔の脅威から救ってきた風の能力者(エアロシューター)であるしこりんですが,どうやら現在は,上手く能力が使えないようです。しかし,悪魔の脅威が再びこの世界に迫ったとき……きっと彼は目覚めるでしょう。すごいぞしこりん。がんばれしこりん。ぼくらのしこりん。
エアロシューターしこりんのせいで,俺の中に潜む原罪の痛みが蘇り紅蓮の炎が顔を焼きました(訳:クソ痛々しくて赤面した)。でも,男の子なら小〜中学生の頃に必ず“能力”(と書いてチカラと読む)に目覚めますよね。魔法だったり超能力だったり前世の絆だったり守護聖獣だったり,タイプは人それぞれですけど。
ちなみに俺は,肉体を変化させたり,想像から武器を具現化させる系の能力者……だったような気がします。「気がする」というのは,よく覚えてないからなんですよ。能力(チカラ)の代償として発生する痛みがあまりに強すぎて,無意識のうちに記憶を封印してしまったのでしょう。
同じ能力者の皆さんになら分かるでしょ? あの「うごぁあああああああ!!!!!!!!!!」って叫びながら壁に頭を打ち付けたくるほどの強烈な(心の)痛み! これもまた,闇に生きる能力者の逃れられぬ宿命……。代償なしに能力を駆使することはできないということです。現役の頃(※一般的には中学卒業まで)に調伏した魑魅魍魎の数だけ,能力を失ったときに襲いかかってくる代償の痛みはデカイんですよ。
だから,たまにネット上などで現役の能力者を見かけると,封印していた記憶が蘇り,暗黒に染まった魂に激痛が走るわけです。なので今回,しこりんのせいで忌まわしき記憶の欠片を無意識の海からすくい上げてしまい,悶絶したのは俺だけでないはず。このような悲劇を二度と繰り返さないためにも,決して自らの能力者体験をラジガメにメールで送ってきたりしないようにお願いします。
我々のような元能力者の存在は,世間から秘匿されるべきなのです。もし送ってきたら,俺としこりんが呪力を込めたラジガメ特製ポケットティッシュを送りつけるかもしれないので覚悟しておくように。
- 関連タイトル:
デビルサマナー ソウルハッカーズ
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