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[gamescom]「S.T.A.L.K.E.R.」の精神的続編ともいえるF2P型MMOFPS「Survarium」をgamescom会場で目撃
gamescomでは,そんなSurvariumが初めてプレイアブル出展されていた。派手な装飾のない地味なブースの中に,何人かの開発メンバーがいるのを見つけたので,さっそくSurvariumの紹介をしてもらった。
Survariumの舞台は,化学工場や原子力発電所の爆発,そして自然災害の多発によって文明が崩壊してしまった近未来。そこでは,過酷な環境条件にいち早く対応した動植物によって,残された人々の生活も脅かされているという。生活圏が樹木に覆い尽くされ,資源も枯渇していく中,プレイヤーは生き残りをかけて資源収集に赴き,敵対する勢力と戦っていくというのがバックストーリーになっている。
ポストアポカリプスというと,樹木も育たない砂漠のような世界を想像する人が多いだろうが,Survariumでは樹木や苔に覆いつくされた独特の世界観が表現される。今回デモプレイをしてくれたVostok GamesのPR & Marketing Director Oleg Yavorsky(オレッグ・ヤボルスキ)氏も,「これはグリーン・アポカリプスだ」と解説した。ゲームのグラフィックスは非常に丁寧に描かれており,壁のひび割れやセメントが苔に覆われた床,剥き出しになった鉄柱の錆び具合などが事細かに表現されている。
キャラクターのカスタマイズにはRPG的な要素が盛り込まれており,ゲームプレイ中に得たポイントを5つのパークスに振り分け,それぞれを25段階に成長させていくという仕組みを確認できた。パークスは,照準精度を上げる「Firearm Training」,走るスピードや収載量を増やす「Physical Training」,回復薬や興奮剤などの効果を高める「Medical Skills」,トラップなどのデバイスに関連した「Technical Skills」,そしてアノマリーへの適応力を向上させる「Art of Survival」となっている。アイテムの重量やアノマリーのコンセプトなどから,「S.T.A.L.K.E.R.」的なゲームシステムになっているのは判断できるだろう。
実際にプレイさせてもらったチーム対戦モードは,ゲーム中のさまざまなポイントに出現するアノマリーからアーティファクトを採取して自分の陣地に持ち帰り,10種類のアーティファクトを早く集めたチームが勝利というルールだった。今回遊んだバージョンでは,4つの異なるマップがランダムに選ばれるという仕組みになっていて,今回筆者がプレイしたのは,廃墟のアパート群のような「School」と呼ばれるマップだった。
ビジネスモデルに関する具体的な話は聞けなかったものの,高額なアイテムを購入することで相手の優位に立つ「Pay-to-Win」にはしないとOleg Yavorsky氏は語っていた。今のところ,装備のテクスチャスキンやエンブレムデザインなどの販売のほか,何らかのプレミアムサービスも予定しているとのこと。公式サイトでは,αテストへの登録受付が行われているので,「S.T.A.L.K.E.R.」の精神的続編が気になる人は,定期的にチェックしておくといいだろう。
「Survarium」公式サイト
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