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[E3 2013]「Splinter Cell: Blacklist」のシングルプレイデモが公開。新しいサムは,ステルスでも派手なアクションでも任務を遂行できる
Blacklistは,秘密組織Fourth Echelonの指揮官となったサムが,国際的なテロネットワークを相手に潜入工作を繰り広げるという内容になっている。
個人的に,第一作「Splinter Cell」(2002年発売)はかなり遊んだクチで,熱中するあまり,最終的には,全編通して誰も殺さず,隠れたり気絶させたりするだけで終われるまでに成長したくらいだ(※最後の目標だけは暗殺しなければならなかったが)。
しかし,こういったスローテンポである意味で地味な展開がファンに訴求しないと考えられたのか,Splinter Cellシリーズは,続編を重ねるにつれて少しずつアクション性が高められていった。
そして「Tom Clancy's Splinter Cell Double Agent」(PC / Xbox 360 / Wii。2006年発売)以降,開発はやや停滞し,4年後の2010年に,ようやく続編「Tom Clancy's Splinter Cell: Conviction」(PC / Xbox 360)がリリース。復活作品となったConvictionもまた,どちらかといえばアクションに軸足が置かれていたが,ファンやメディアの評価は高く,かくして無事,Blacklistのリリースにたどり着いたのである。
Blacklistの初出はE3 2012で,欧米市場におけるソフトの発売も2013年8月20日と迫っているだけに,E3 2013のUbisoft Entertainmentブースに並んだラインナップの中だと,やや新味に乏しい。それでも「もうすぐ製品版をプレイできるタイトル」として,来場者の注目度はやはり高いようだった。
初公開のマップでアクションとスニークの要素を両方ともチェック
E3 2013会場に置かれていたのは,初公開となるマップを舞台にしたシングルプレイデモだ。来場者は自分でプレイすることも,また説明を聞きながら担当者のデモを見ることもできるという展示スタイルがとられていた。基本的な要素を確認したかったので,筆者はひとまず後者を選んだことを最初にお知らせしておきたい。
そんな筆者にデモを見せてくれたのは,Ubisoft Montrealで本作のアートディレクターを務めるScott Lee氏である。Lee氏はBlacklistの開発におけるキーメンバーの一人だが,Lee氏の説明によれば,本作はスニークもアクションも楽しめる,自由度の高い作品になっているという。
デモで試せたミッションの舞台は,ルイジアナの油田。国際テロリストのメンバーが油井(ゆせい)に何らかの工作をしようとしており,それをサムが阻止するという展開だ。
サムのトレードマークである暗視装置付きの三つ目ゴーグルと,体にピッチリとフィットしたスーツは健在で,作戦中,内耳に仕込んだ無線装置により,常に本部からの指示を受けられるという設定も変わらず。その本部から聞こえる声は,おそらくシリーズ皆勤賞のグリムこと,アンナ・グリムスドッティアだろうか。前作あたりから彼女もずいぶん若返ったような気がするが,前のグリムも好きだったなあ,ぼかぁ。
それはともかく,もう一人は天才ハッカーで情報集担当のチャーリー・コールである。
壁をよじ登ったり,パイプにぶら下がって移動したりと,サムの高い身体能力は健在で,パッと見で行けそうにないところでも,サムの能力をもってすれば簡単に到達できてしまう。今作はそのアニメーションも,さらに滑らかになった印象だ。
このようなアクロバットで潜入したあと,サムはテロリスト達が多数たむろしている場所に出た。ここで,Lee氏は「こっそり行く」と宣言。
本作では,プランを立て,発見されないように任務を遂行する「Ghost」,銃器や爆弾で押していく「Assault」,そして効果的かつ静かに敵を抹殺していく「Panzer」という3つのプレイスタイルが選べる。それぞれに適した武器やガジェットが用意されているのはもちろん,そもそもマップが,上記3つのどのスタイルにも対応できるよう,デザインされているのだそうだ。Ghost派には抜け道が,Assault派には撃つと爆発するドラム缶がそれぞれ用意されている,という具合にイメージすると分かりやすいだろう。
そんなこんなで,敵の一人にこっそりと近づくLee氏操るサム。しかし,いきなり見つかって発砲されてしまったので,Lee氏は急遽方針を変更して,Assaultで行くことにした。
Blacklistには,自分の残像を残して敵の注意をそちらにひきつける「Last Known Position」や,敵をマーク(ターゲット)してそこへ自動的に銃弾を撃ち込む「Killing In Motion」など,これまで導入されてきたさまざまなアクションがブラッシュアップされた形で盛り込まれている。「これにより,非常にダイナミックかつクリエイティブな戦いが可能になる」とLee氏は言う。
おそらく,Lee氏がよほどおちゃめでもない限り,敵に見つかったのは意図的なものであろう。当初の方針と違った状況に陥ってもゲームオーバーにならず,違うスタイルで対処できるところを見せてくれたのだ。
熱感知モードで敵の居場所を確認し,グレネードを投げ,Killing In Motionを使って,全力疾走しながら流れるように敵を次々に倒していくサム。そしてついにターゲットを追い詰めた――というあたりでデモは終了となった。
結局,筆者が楽しみにしていたステルス場面はあまり見られなかったものの,Lee氏によれば,前作でできなかった「倒した敵の身体を隠す」ということも本作では可能になっていると教えてくれた。隠れてコソコソする面白さも十分に盛り込まれているのだ。
北米では2013年8月20日,日本でも9月5日に発売が予定されているBlacklist。E3 2013が終われば,リリースに向けてのプロモーションも活発化していくだろう。新しくなったサムの活躍が今から楽しみだ。
「スプリンターセル ブラックリスト」日本公式サイト
4GamerのE3 2013特設ページ
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(C) 2013 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Tom Clancy's, Splinter Cell, Blacklist, Sam Fisher, the Soldier Icon, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
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