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[TGS 2012]森Pのポロリに会場騒然。「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA」スペシャルトークショーをレポート
本作は大人気2D対戦格闘ゲーム「BLAZBLUE」シリーズの最新作。物語が新章へと突入し,新たなプレイアブルキャラクターが追加されるということで,多くの期待を集めているタイトルだ。
同イベントにはプロデューサーの森 利道氏とサウンドデザイナーである石渡太輔氏が登場。本作で追加された楽曲の数々についてのトークを繰り広げたので,本稿ではその模様をお届けしていこう。
シリーズ集大成は11月にお披露目?
楽曲総数は,なんと驚異の全96曲!
ブースのスペースに収まり切らないほど大勢のファンが集まる中,ステージに登場した森氏と石渡氏。森氏曰く,両名がこのように公の場で話すのはかなり久しぶりとのことで,こころなしか照れ臭そうな雰囲気を醸し出していた。
それから,会場へ向けて「『BLAZBLUE』には今どれくらいの曲数があるか分かる人いますか?」と問いかけた森氏。「30曲くらい?」と答えた女性ファンに対し,「実は76曲もあるんですよ。そのうち『CHRONOPHANTASMA』で追加された新曲は24曲で,残り28曲もすべてアレンジされています」と驚きの事実を語ってくれた。さらに石渡氏曰く,「BLAZBLUE」のライブでキーボードを担当していたユウキ氏にお願いしたアレンジ楽曲の出来栄えが,素晴らしいとのこと。ユウキ氏はメタル界でかなり著名なアーティストで,石渡氏は「好きに作ってもらったら,かなり凄まじいものになりました」と興奮気味にコメント。森氏も「個人的には,テイガーとカルルの曲がとくにカッコよくて気に入っています」と語っていた。
続いて,新キャラクターの楽曲について。まずアマネについては「中性的なイメージで,“舞”や“和”を意識して作曲しました」と石渡氏。森氏によると,アマネは,曲を発注する時に裸の設定画も資料に含めていたにも関わらず,石渡氏から「男なの? 女なの?」と聞かれたそうだ。さらに森氏は,「バングとハクメンの曲も和風なんですが,アマネの曲はイメージに合っているうえに差別化できているという素晴らしい仕上がりでした」と満足気に語っていた。
お次はバレットについて。ここでは曲よりもまず石渡氏が森氏に対して「ホットパンツ好きだよね」ときわどい話題を投げ付け,それに対して森氏は「いや,それはあなたよ!?」と反論。「ギルティギア」を作っていた頃に石渡氏が「俺はパンチラよりもホットパンツだ!」と力説していたということを暴露して会場を盛り上げていた。
なお,バレットの楽曲は石渡氏曰く「戦い方を見ていると,猫のようなシルエットですよね。タオカカとはまた違う方向性で女性と猫を足して,戦場を渡り歩く女傭兵というイメージで作曲しました」とのことだ。
そして最後にアズラエルについて,「単純にキャラがカッコイイですよね。キーワードに“暴力”と“災害”というのがありまして,アズラエルの存在自体がパニック映画,というようなイメージで曲を作りました」とコメントした石渡氏。一方,森氏は「相手に恐怖を与えるような曲にしてほしいと頼みました。そして出来上がったものを初めて聴いたとき,一瞬『ゴジラ』のテーマかと思いましたね(笑)」と感想を語っていた。
また,ほかにもまだ表に出していない曲が大量にあるとのこと。歌モノまで含めれば,「BLAZBLUE」の楽曲総数は96曲にもなるのだとか。さらに,特定の組み合わせでステージ曲が変化するという仕掛けも用意しているらしく,「第七機関の関係者同士のテーマ」や「対六英雄のテーマ」などがあるという。
それから森氏が会場に向けて「ギルティギアの続編を待っている人,いますかー!?」と呼びかける場面もあり,これには石渡氏も「公式で変な煽りを入れるな! なんか俺,追い詰められてる?」と苦笑い。「いずれどこかで発表できることがあれば……」と前向きにコメントしつつも,「BLAZBLUE」がシリーズを重ねるごとにクオリティアップしていることもあり,「ギルティの新作を作るにしても,どうすればいいのか」とプレッシャーを感じている様子だった。
イベントの最後には,森氏が「『CHRONOPHANTASMA』はシリーズの集大成です。アーケードで“11月”には……」とポロリ。一瞬「しまった!」という表情をして「……2012年内に」と言い直したものの,時すでに遅し。集まったファンの興奮が冷めやらないうちに,イベントは幕を閉じた。
果たして,本当にアーケード版は11月に稼働するのか? 正式な続報に期待したいところだ。
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BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA
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