インタビュー
ONE-UPの「メガミエンゲイジ!」がオンラインゲーム初(?)のギネス世界記録に認定。その経緯と新作スマホアプリ「メガミエンゲイジ!クエスト」について聞いてみた
また,同時に発表された「メガミエンゲイジ!」シリーズ最新作のスマートフォンアプリ「メガミエンゲイジ!クエスト」についても,少しだけ話を聞けたので,興味のある人はぜひご一読を。
さて,ギネス世界記録というと,誰しも一度は耳にしたことがあるだろう。しかし,その認定されるまでの過程を知っている人は少ないかもしれない。いい機会なので,島嵜氏にそのあたりの話を聞いてみた。
「申し込みは自体は,意外に簡単なんです。ギネス世界記録の公式サイトでアカウントを取得し,入力フォームにどんな記録を申請したいのかを記入するだけですから。そうすると,すでに存在する記録なのか,新設する記録なのかという返答があります。今回の『メガミエンゲイジ!』が申請した記録は,これまでにないものでしたので,新設することとなりました」(島嵜氏)
島嵜氏が,最初にギネス世界記録にアプローチしたのは2013年6月のこと。実際に記録が認定されたのは2014年1月21日なので,6か月以上の時間が掛かっている。この間,島嵜氏含めプロジェクトメンバーは,記録を証明するために関係各所を回っていたそうだ。
「ギネス世界記録に認定されるためには,第三者機関の証明が必要なんです。今回のケースでは,監査法人に証明を依頼しました。そして何より時間が掛かったのは,その証明に必要な書類を揃えることでしたね。実際に各タイトルが世間に流通しているのか,各キャラクターの版権が存在し,かつONE-UPに帰属していないか,『メガミエンゲイジ!』がオンラインゲームとして一定以上のプレイヤー数を保っているか……。そういったギネス側から提示される数々の条件を全部クリアできたのが,今回認定された577キャラというわけです」(島嵜氏)
島嵜氏は,ギネス世界記録認定のため,そうやって長い時間と少なからずの費用をかけて尽力したわけだが,なぜそこまでする必要があったのだろうか。正直なところ,ただ「ネタのためにやりました」で済ませてしまうには,あまりにも労力を使いすぎている感がある。
「私個人は,いわゆるギャルゲーを含め,美少女ゲームは日本独自の文化だと考えています。そして『メガミエンゲイジ!』は,その文化に支えられているタイトルです。そこで以前から,美少女ゲーム業界全体を盛り上げる方法が何かないかと常々考えていたんです。
今回の記録も,実は“美少女ゲームで”という項目を入れて申請していたのですが,残念ながら通りませんでした。それでも,こうして世界的に記録が認定されたわけですから,業界に幾ばくかの貢献ができたのではないでしょうか。何より版権元様に喜んでいただけたことがうれしいですね」(島嵜氏)
このギネス世界記録が,「メガミエンゲイジ!」自体にどの程度影響を与えるかについては,認定から日が浅いこともあり,まだ未知数だ。しかし,島嵜氏はこの勢いを今後の展開に生かしていきたいと意気込みを語る。
「おかげさまで『メガミエンゲイジ!』のサービスは,非常に堅調です。今回,ギネス世界記録に認定されるという大きなニュースを記念し,関連キャンペーンも企画しています。また新たな版権元様の参画も決まっていますので,これから新キャラも続々と登場します。さらには今回の件をきっかけに,興味を持ってくださる版権元様もいらっしゃいますので,プレイヤーの皆さんにも今後に期待していただけるのではないでしょうか」(島嵜氏)
また,「メガミエンゲイジ!」シリーズでスマートフォン用の新作RPGの情報も公開された。今回新たに発表となった「メガミエンゲイジ!クエスト」は,スマホ向けネイティブアプリで,2014年春のリリースを予定している。こちらは「メガミエンゲイジ!」シリーズの世界観や美少女キャラを踏襲しつつも,4女神のイラストやストーリーを一新した本格RPGとなっているとのこと。
これ以上の情報は,これからリリースまでに明かされていく予定だが,公開されているスクリーンショットからは,各キャラの画像を大きめに使った演出がなされていたり,コンボ攻撃を駆使するバトルがあったり……といった特徴が読み取れる。
「『メガミエンゲイジ!』がPCブラウザ,『メガミエンゲイジ!BREAK』がフィーチャーフォン/スマートフォン向け,そして『メガミエンゲイジ!クエスト』がスマートフォンのネイティブアプリと,すべてのデバイスにシリーズが出揃います。各タイトルは,世界観と参画いただく版権元様は共通ですが,いずれも独立したゲームになっています。『メガミエンゲイジ!クエスト』は,原作タイトルのファンの皆さんに喜んでいただけるよう,キャラを生かしつつ,本格的に作り込んだRPGとなっていますので,ぜひご期待ください」(島嵜氏)
昨今のONE-UPといえば,2013年12月にソーシャルゲーム「真剣で私に恋しなさい!P」の発表,年が明けて2014年にはモバイルゲームデベロッパのジー・モードを傘下に加えるとのニュース,そして今回のギネス世界記録認定および新タイトル発表と,なかなかに精力的な展開を見せている。島嵜氏によれば,まだ公開できない新企画がいくつも控えているとのことなので,2014年のONE-UPには今後とも注目していきたい。
「メガミエンゲイジ!」公式サイト
「メガミエンゲイジ!クエスト」ティザーサイト
- 関連タイトル:
メガミエンゲイジ!
- 関連タイトル:
メガミエンゲイジ!クエスト
- この記事のURL:
キーワード
(c) 2015 Marvelous Inc.(c) AKABEiSOFT2(c) AKABEiSOFT3(c) AMUSE CRAFT(c) Applique(c) CIRCUS(c)clearrave(c) COSMIC CUTE(c) effordom(c)Escu:de/Element(c) feng(c) Frontwing(c)GIGA/ENTERGRAM(c) HOOKSOFT(c) IKAROS PUBLICATIONS LTD.(c) KAI(c) KOGADO STUDIO,Inc.(c) Lose(c) Lump of Sugar(c) MAGES./5pb.(c) Marvelous Inc.(c) NanaWind(c) NEXTON(c)Nitroplus(c) NostalgicChord(c) PENCIL(c) Ricotta All Rights Reserved.(c) SAGA PLANETS(c)StudioMebius(c) Tigresoft(c) VisualArt’s/Key(c) Whirlpool(c) Willplus© Windmill/ARES Inc.(c) まどそふと(c) ケロ Q/枕(c) ハイクオソフト (c)HARUKAZE
(c) ONE-UP Inc. All Rights Reserved.