プレイレポート
[gamescom]Techland,gamescom 2014で1人称視点アクションゲーム最新作「Hellraid」のライブデモを展示。武器と戦術を駆使して地獄の軍勢を撃退せよ
Warner Bros. Interactiveから2015年中にリリースされる予定の「Dying Light」しかり,Techlandは「1人称視点によるメレーコンバット」にはかなりのこだわりを見せているようだ。「Hellraid」ではこれらと同じ路線を引き継ぎつつ,中世ヨーロッパ風の世界において,地獄から押し寄せてくる魔軍と戦っていくことになる。プレイヤーは,「呪われた一族」の最後の血筋であり,“デーモンスレイヤー”となるべく,単身で戦いを挑んでいくのである。
今回のデモでは,唯一残された妹の消息を訪ねて,橋の向こう側にある農村までスケルトンやゾンビと戦いながら進んでいくという,ゲーム開始直後のイベントが描かれていた。主人公が最後の血筋と謳われているのだから,彼女の身に何が起こっているのかは想像に難くないが,村はほとんど焼け落ちた状態であり,モンスター以外のNPCらしき存在を確認することはできなかった。
「Hellraid」は,オープンワールド型のゲームではないものの,かなり自由度が高い様子で,プレイヤーはゲーム開始直後から兵科にとらわれず,好きな武器を存分に利用することができる。それぞれの武器は少しずつ用途が異なり,スケルトンとの戦いにおいてのメレーコンバットは,剣よりもメイスを使って粉砕するように戦っていくのが有効であるようだった。
また,キャラクターは氷結魔法のパワーを持つスタッフを携帯していたが,この杖は,相手を凍らせるスペルと,氷柱を連射するようなスペルの2種類が使えるようになっていた。ただ,ここでもスケルトンに対しては,凍らせてからメイスで殴りつけるという利用法が有効だとデモ担当者から紹介されており,とにかく相手の弱点や特性に合わせてさまざまな武器やスペルを使い分けていくことが重要になる模様である。
戦闘においては短いダッシュも行えるようになっており,敵が襲ってきたときに身をかわして攻撃を避けたり,突っ込んで新たな攻撃を加えることもできるようで,これは弓や魔法などに特化したいと考えているプレイヤーには有効な手段になるはずだ。
こうしたさまざまな戦法を強化するためのスキルも,100種類以上が用意されており,プレイヤーが思い思いのキャラクターを作り出していくことが可能になっている。
そのほかキックという要素もあり,相手を後退させて橋の上から転落させるような,環境をうまく利用した戦いもできる。さらに,プレイヤーに向かってきて自爆するゾンビの亜種は,敵の多いところに誘導することによって仲間を道ずれに爆死させるなど,わりとダークでシリアスなゲームながらも,ニタニタと笑いながらプレイできるような仕様があちこちに見られた。
この「Hellraid」は,2015年中にPC,PlayStation 4,そしてXbox One向けに発売される予定だが(2014年秋にSteamでのEarly Accessを予定),20年以上の社歴を持つポーランド最古参のTechlandにとって,初めてのセルフパブリッシングタイトルとなるという。自社製ゲームエンジンの最新版「Chrome Engine 6」の性能も本作に独特の風合いをもたらしており,まだ詳しく発表されていない本作のRPG性にも期待しておきたいところだ。
「Techland」公式サイト
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(C)Techland 2013. All rights reserved.
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