連載
腹痛に耐えながら,安息の地まで走れ。スマートフォン向けレースゲーム「トイレダッシュ」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第195回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
便意,腹痛,ポンポンペイン……言い方は多々あれど,トイレを探し求めての孤独な耐久レースの経験は誰にでもあるだろう。急に「来た」ときの焦燥,自分の行く手に立つ人間に感じるいらだち,やっと見つけたトイレが順番待ちだったときの絶望……など,押し寄せる負の感情に苦汁を飲まされた人は少なくないはず。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介する「トイレダッシュ」(iOS / Android)は,あのできれば味わいたくない感覚を想起させて,プレイにほどよい緊張感と集中力を与えてくれるという,絶妙な設定のタイムアタックアクションゲームだ。
「トイレダッシュ」ダウンロードページ(App Store)
「トイレダッシュ」ダウンロードページ(Google Play)
ゲーム内容はシンプルで,画面奥へとトイレを求めて爆走する主人公を,左右移動,スライディング,ジャンプなどのボタンで操作し,時間切れまで何メートル走れたかをスコアとして競うというもの。
これだけなら普通のアクションレースゲームだが,もちろん本作ならではの要素がある。主人公は人や障害物に衝突すると,お尻をおさえて歩きだしてしまうのだ。当然ながらこの状態では速度が格段に落ち,あっと言う間に時間切れになってしまう。
時間切れによるゲームオーバーを回避するには,ステージ内に落ちているカプセルなどのアイテムを回収し,残り時間を増やす必要がある。また,救急箱やトイレットペーパーを取ると,歩行状態から回復できるうえ,短時間ながら高速ダッシュが可能になる。
なお本作では,時間切れだけでなく,歩行状態で再度人や障害物にぶつかっても,その場で画面が暗転してゲームオーバーとなってしまう。なぜプレイ続行できなくなるかについては,ものすごく思い当たることがあるのだが,恐ろしくてここに書くことはできない。
ほかにもトラップアイテムとして,取った瞬間に障害物との衝突と同等のダメージを受ける黄色い牛乳パック,取った瞬間にゲームオーバーになる赤い牛乳パックまでもが主人公の行く手を阻む。これらは記録が1000mを越えたあたりから,非常にいやらしい位置に出現するようになるので,要注意だ。
再現はタブーとも思われるこの生理現象に,あえて真っ向から挑んだ野心作(?)である本作。普通のアクションゲームにはもう飽き飽きというプレイヤーにこそ,ぜひ挑戦してみてほしい。想像力をフル回転させて,「あの感覚」を思い浮かべつつプレイしてみると……かつてない緊張感と,何ともいえない新たなプレイ感覚が味わえるはずだ。
著者紹介:カイゼルちくわ
ゲーム攻略記事を中心に活動するフリーライター。ゲーセンに寝泊まりしたいくらいのシューティング&ガンシューティング好きだが,家に帰ればPCのFPSも遊びたがる。アクションゲームとかわいいキャラにも目がない。
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